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~オーバーシア~監視者①  作者: 百合沢リリー
1/1

~オーバーシア~監視者とグレーゴル


監視者は救世主となり神となる。


ある廃虚の町

闇に蠢く亡者達

それを見つめるオーバーシア


高い高い塔の上

監視者は常時

見張っている。


ある時

救世主が現れた

この世界の救世主。


救世主は言った

<恐怖こそが鍵だ>

われわれの死こそが救いである。と


次々と訪れる民への恐怖

知られざるうちに

気付かぬうちに


居なくなる民

消える民に

変わる民。


変わる恐怖で

満ちる恐怖…いにしえの記憶。


それでも

世界は変わらず

繰り返す。


監視者は考えた

残された希望は

自分なんだと。


ビールスを

埋め込むには

被験体が必要。


民は喜んで

被験体になった。

神なる実験が今、始まった。

 

 

<続く>

 

 



続に続く…


かの物語の主人公達の運命とは…


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