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道具収集と逃げ

「こちら森・・・βチーム、蟹缶を発見した。」

「おお、よくやった。勲章~五つ!」

それに返す横沢。


「ほのぼのとしてるな・・・蟹缶ぐらいで」

「総一郎、コレは?」

葵はそう言って、催涙スプレーを差し出す。

「ゾンビには効かないだろうが・・・対人もありうるからな・・・」

「そうね・・・」

「LEDライトも大量に持っていこう・・・乾電池も」

「食品はβに任せていいんだよな?」

無線を通して、森に言う。

「もちろんだ。カロリーメイトとか大量に手に入れたぜ」

「そうか・・・なら頼むぞ。半額の物を狙ってくる某狼とかに気をつけろよ。αオーバー」


「総一郎・・・これはどう?」

リアカーを引きながら葵が来た。

「使えるな・・・」

その後、金属バット、工具 ピアノ線、食料、水、救急道具・・・武器も大量に手に入った。


「此方、αβ!生存者もいなかった!此方は合流した!直ぐに行く!!」

「γ、了解」

四人は走って外に向う。

リアカーは森が引いて、そこに荷物を載せ、走った。


「外に出るぞ!」

総一郎が言う。

先に出てみたがゾンビらしき姿はなかった。

γの美月、横沢が駐車場から降りてきているのが見えた。


「行くぞ!」

「総一郎!!!後ろ!ゾンビが接近してるわ」

千咲が言った。


「走れ!走れ!」

「走っとるわ!!!」

森がぜぇぜぇ言いながら喚く。



「走れ!走れ!」「しつけー!!!」

「後方からゾンビが接近中!」「見ればわかるわ!」

「数は?」

「てめーで見ろ!」

合流した横沢が言う。


総一郎はとりあえず背後を見た。そこには何十もゾンビが来ていた。

「奴らは足が遅い!撒くぞ!!!」

「わかった」「足がはえーのがいねーといいがな。」

「ええい、本当に出たらどうするんだ?森!」

総一郎が森に走りながら言う。


六人は大通りを走った。

「先に行け!こいつをセットする!この道を道なりに行くんだ!」

そう言って、ピアノ線でトラップを作った。

設置時間は約3分。

我ながら高速だ。


「設置完了!直ぐに追いつく!」

「死亡フラグか!?」

「総一郎!ダメ!」

横沢が死亡フラグと言った瞬間、葵が叫んだ。


「わーっとるわ!総一郎、オーバー!!」

総一郎は走った。


背後は振り返らずに。

10分走っていると追いつけた。

「ゾンビは?」

「後方から迫ってきている!トラップで少しは抑えられるだろう!」

美月が聞いてきたので答える。


「進め!安全地帯を探すんだ!」


六人は進む。




12時 ゾンビ発生より約三時間経過


今は休憩に付近にあったコンビニに入った。

ここは略奪に遭った後のようで飲み物などは少なかった。


「疲れた~」

「そうね・・・痩せたかしら?」

千咲が言ったのに美月が返した。

「それ以上痩せてどうするんだ?」

「痩せてた方がいいでしょ!」

「胸は違うだろ」

美月のコークスクリューが横沢の心臓に決まった。

「ぐはぁ!」

横沢は一回転して倒れる。そして、ガクガク震え始める。

「自業自得」

葵の一言が横沢を貫く。


「家族は無事かな?」

森が呟く。

「確認しなくてもいいのか?」

「あ?心配ねーよ。信頼してるからな。」

「・・・・・」

総一郎が森に聞くが答えに驚く。

「信頼か・・・」

「どうした、総一郎?」

「なんでもない。外を見張ってくる。」

そう言って、外に出た。


辺りは交通事故を起こした車がゴロゴロ転がっていたが死体は少なかった。

「ん?」

総一郎が発見したのは警官の死体であった。

車内で頭をハンドルにぶつけて死んだのか?

総一郎は死体を引っ張り出すと死体の持ち物を見た。


発見したものは拳銃M60一丁と弾薬が5発だけである。アレ?空砲じゃないのか?そう思ったが有難く頂戴する。

ホルスターをベルトから取って、自分の制服に付けた。

ついでに持参していたLEDライトも腰に取り付けた。


「弾は流石に少ないな・・・」

これからゲームくらい銃弾を使わないと倒せないようなモノと出くわした時のことを考えると思いやられる。S-タイOOOとかみたいな奴。しかし、ゲームではなく現実だ。その心配はないだろう。

周りを見渡すがゾンビはいなかった。

次に公衆電話を発見したので110番に掛けてみると現在、回線が込み合っていますというメッセージを聞く事しかできなかった。


「総一郎・・・大丈夫?」

「何がだ?」

「汗が凄い・・・」

額を触れてみると汗でびっしょりであった。今は夏だから仕方ないか。


その時、葵がハンカチで総一郎の額を拭く。

「ありがとう、大丈夫だ・・・皆は?」

「休んでる・・・総一郎も休むべき」

「オレは・・・大丈夫だ」


「そう、私もここに居ていい?」

「ここにか?やめとけ、熱いぞ。建物内は日陰だからいいが・・・」

「別にいい」

「そうか・・・・ならそっちの通りを見ていてくれ」

「わかった」

そして、沈黙が始まる。


破ったのは葵だ。

「総一郎・・・」

「何だ?」

「好きな人はいる?」

コーラを口に含んでいたが全て吹いてしまった。


「今、聞くか?」

「どうなの?」

「この事態が収集するまで生きてたら教えてあげるよ」

「本当?・・・・約束」

「おう、もちろんだ・・・・頑張って生き残るんだよ。俺もお前もだ。」



俺は生き残る。何があってもだ。コイツ等を守るためにも・・・・。

そして、勝ち残ってこの歴史を伝える。

勝者が歴史を描くことができるのだ。自分に都合の良い歴史をな。





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