表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/25

復讐1


巨人出現より3日。


「篠崎の容態は・・・?」


総一郎は美月に尋ねた。

美月は顔をしかめる。


「アンタ、会ってないの!?」


「忙しかったんだよ。バリケードやら周りの安全の確保やらで」


3日間、常に総一郎は出かけて、食糧確保やゾンビの掃除に出かけており、帰ってきたら直に眠ってしまうということの繰り返しで暇がなかった。

麻美や中島の墓を作ったりなんかもしていた。

死体を放っておいてゾンビになったり、ゾンビに食べられたりすることなんか耐えられないのでさっさと火葬を済ませて。

埋めておいた。



「篠崎は意識は戻ったけど寝たきりよ」

「・・・そうか」

他に言うことが思いつかなかった。




「この町には他にも生存者がいるようだ。」

思い出したので言う。結構なニュースだと思う。

総一郎がこの3日間、町中を駆けていると鍵が壊されている住宅が同じ場所に幾つも続いているのを見た。

しかも住宅内は荒らされていて、食料などがすっかり消えていた。他にも空のマガジンや薬莢が大量に落ちていた。

しかし、ゾンビの弱点は分かっていないのかゾンビの数は少ないわけでもなく、死体も消えていた。


そこへ一人やって来る葵。

「総一郎」

「お、葵か。」


「どこに・・・行っていた?」

「ああ、色々ね。」


「・・・・色々・・・・?」


「ああ、説明すると長くなるからね。とにかく、色々だ。」


「・・・・・そう。」

葵が美月と総一郎の座っていたテーブルに座る。


「そういえば・・・・横沢君は?」


「あ?ああ、あいつは見張りやってるよ。」

確か、頭から血を流したりなんかしてたけど大丈夫なのやら。


「横沢なら元気わよ。ね、葵?」

「・・・・コク」

葵は頷いた。


ああ、なんだ、心配されてないのか。哀れだな。

「だ~れが哀れだって?総一郎」


ぬぅ~っと横沢が現れた。


「げっ!」

「げっとは随分な反応だな」

横沢が此方を見下ろすようにして言う。

よゆーか、何で考えてることが尽くバレるんだよ!?



その時、総一郎の腕時計から音がなる。

「お、時間だ。じゃね」

そう言うと総一郎は出掛けた。

皆は「ゆっくり、してけばよいのに」等と言っていたが総一郎は出て行った。



徒歩で歩いていく。

一つ、まだ言っていなかった事がある。

総一郎はずっと、巨人を倒す方法や動向を探っていた。


あの化け物を倒すためにはやはり何らかの罠に掛けるのが良いと思って色々と施していた。

ある住宅内にガソリンを大量に運び込んでそこごと燃やしてしまおうという罠である。

問題があり、誰かが囮となっておびき寄せる必要がある。


「奴だけは生かしておけん」

コレをずっと考えて。対巨人の罠を考えていた。

犠牲は大きい、麻美も初めの印象は悪かったが今となっては立派な味方であった。

中島も医療面に多少詳しいので貴重な人材であった。



そのように考えていると『罠』の住宅に辿り着いた。『小島』さんという方の家であった。

中には今、火気が大量にある。

そして、今は夏である。熱でいつ発火するかも分からないかもしれない。このようなこともあるので早めに終わらせる必要がある。



ガソリンは十分、集まった。後はあの巨人を誘き寄せて、燃やすだけ。

さ~って、巨人を探しにいきますか・・・。


そして、総一郎はフラフラと外へ出て行く。

ゾンビが一体、死体に群れていた。


此方には気付いていない。

その時、このまま、ゾンビを追跡したらあの巨人と会えるのかと考えた。

しかし、そんな事は上手くは行かない。


ゾンビの鋭い感覚により、発見された。

総一郎は包丁を取り出す。

電柱の陰に隠れていたがゾンビは近づいて来た。


距離が縮んだところを足を掛けて倒す。

そこを心臓の部分を何度も刺す。

ゾンビは動かなくなった。


肉を刺す感覚は何時やっても酷いものである。

腐臭も気分が悪くなる。




女性であった。

それは襲われた時点で分かっていたが堕ちたな俺・・・・。

躊躇なく力を振るう。生き残るコツかもしれないが何か失っている気もする。



しかし、再び、歩みだす。この復讐はやめるつもりなどない。



その時、軽トラックが背後から走ってきた。

此方に向って猛スピードで走ってきている。停まる気はないと判断する。

「っく!」

脇の塀を乗り越えて逃げる。


するとトラックは塀に衝突をして、塀を崩して追ってきた。

運転席には若者が見える。



「くそっ!狂ってやがる!」

そのまま、住宅の屋内に侵入。

トラックの男は降りてくる。総一郎は押入れに隠れた。


音で判断すると会話も聞こえるから複数人いるだろう。

手で口を覆う。


どうする?考えろ!

男達は総一郎の隠れている寝室らしき部屋に入って来た。

隙間から覗くと三人・・・。金属バット、バタフライナイフ、ナタで武装している。



やれるか?此方には銃がある。

残り弾数は怪しいが・・・・使いたくないが、確実に当てれば状況を打破できる。

このまま、去ってくれるのを待つのもよいだろう。



その時、もう一人、部屋に入って来た。

他のは全員、若く。いかにも街中にいるチャラついた雑魚と見れるやつらだったが今度のは違った。

まず、SMGで装備を固めていた。

これだけ装備の違いがあるなら優遇される実力があるということなので警戒しないわけにはいかない。

考えすぎかもしれないが仕方ない。





心臓が高鳴る。


グロックを襖越しに狙い、音が出ないようにする。

すると彼らが何かを話す。そのまま、部屋を出て行った。

「ふぅ~」

油断した。


押入れから出るとコロコロと丸いものが部屋に転がってきた。

「む?」

それは何だかフラグみたいな形であった。

そして気がつく。


「だわー!!」

それを蹴って部屋の廊下へと出す。

廊下には先ほどのSMGを持った男が居て、乱射をしてきた。

左に避ける。右腕に被弾する。



そのまま、頭を庇って、倒れる。

爆発が起こった。

ガタガタとタンスやらが倒れてくる。


「この家、崩れねーだろーな?」

総一郎は窓を開けて、外へ飛び出た。

すると金属バットが迫ってくる。手で防ごうと手が出てしまいそうになるが抑えて、伏せて、バットを避ける。相手の間合いに入り、バットを持つ手を殴る。男はバットを落した。

今度はバタフライナイフが襲い掛かってくる。

腕に幾つか傷を負う。


それでも相手の腕を押さえる。

激しく抵抗される。その時、素手でバットの男が殴りかかってくるのを後ろ蹴りで制す。

ナイフを持った腕を引き付けて、素手の男に向って、ナイフを突き刺す。

「うぎゃぁぁぁ~」

男は腹に突き刺さったナイフを見て、絶叫する。



総一郎は左腕でナイフの男の顎に掌底。

するとナタで男が斬りかかって来る。

ナイフの方の男でナタの攻撃を防ぐ。


ホルスターからグロックを抜き、ナタの男の腹に銃口を向けて、発射する。

口から鮮血を吹き出し、倒れる。



すると今度は地面に銃弾がばら撒かれる。

総一郎は右腕を押さえながら走り出す。


すると男に先回りをされ、逃げ道を塞がれる。

再び、塀を越える。すぐ横の標識が銃弾で穴が開く。



「だから何で、銃持ってんだよぉぉ!!!」

塀を背後に草陰にしゃがむ。

そこで待っていると男も塀を越えてきた。

そこを狙って、総一郎は撃った。

男は塀から落ちた。


総一郎は近寄って、死体を確認した。

男はフラググレネードを三個、フラッシュバンを四個、SMG・・・PP-2000であった。

それらを全て回収すると遠くから大きな音がした。


ご意見御感想をお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ