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日常の崩壊

はい、結局・・・こうなりました。


まったく、これではゼロからの出発ですね。


あの物語はなかったことにw

けどあの後、どうなる予定だったかは活動報告に載せますので


今度こそは気をつけていきます。修復不可能な傷はつけません

その日は中村なかむら 総一郎そういちろうやその仲間にとって、辛い日となった。

朝までは普通だったなのに日常とは簡単に崩れてしまうものなのだろうか?

「はぁはぁ、何でこんなことに・・・・」

辺りの参上を目の当たりにして、総一郎は呟いた。

あの場所から離れれば後はいつも通りの町があるものだと心の何処かで考えていたのは甘かったと思い知らされた。


人々は逃げ惑い、弱者に押され、倒れて、そこを襲われて、死んでゆく。

「人類の破滅か・・・?」

仲間の一人が言う。

「総一郎!早く行くわよ!!」

辺りを見て少なからずショックを受けている総一郎に声を掛ける仲間。

「ああ、そうだな・・・・離れるぞ」


人々を襲う化け物を避ける様にしてその場を離れた。

(なんで・・・・こうなったんだ。)

今日の普通だった頃を思い出す。






同日 午前6時


一人暮らしのガランとした家。そこでガサゴソと準備をしている少年。

「げっ今日、古典あるのかよ・・・」

今日の時間割を見ながら総一郎は言った。

中村 総一郎は私立の高校に通う普通の高校生であった。

「このままでは遅刻だな・・・」

時計は既に30分を指していた。


既に準備は終えていたので自転車に跨り、出発する。

いつも通りの光景だった。

ランニングしているオッサン、仕事に向うオッサン、ごみ捨てのオッサン、公園で寝ているオッサン・・・。


オッサンしかいなくね?

ふと頭に浮かぶが気にしない。

「間に合いそうだ!」

バス停付近の駐輪場に自転車を止める。

バス発車まであと三分。


全力で走る。

それでなんとか、間に合った。

「はぁはぁ、ふぅー・・・・はぁはぁ」

「おはよう。アレ?遅刻しそうになったの?中村クンなのにめずらしい」

「おう・・・うっさい、今日は調子が悪かったんだよ」

話しかけてきたのはクラスの女子の大上おおうえ 千咲ちさき

ポニーテイルが特徴だ。成績は悪い。バカである。


「失礼なこと考えてない?」

「いやいや、そんなはずないじゃないですか~」

疑いの目を向けてくる。が総一郎は知らん振り。


バスはバス停に止まる。

「おはよう~」

そう言って、総一郎の隣に座ったのは横沢よこさわ 次郎じろう

髪を茶色に染めている。チャラ男だ。

「「おはよう」」

「ハモったな・・・」

「ハッピーアイスクリーム!」

千咲は言う。

「忘れてた~、懐かしいな」

「そうだな、久しぶりに聞いたよ」

「そう?いつも言ってるけど・・・」


千咲はいつも言ってるらしい。凄いなそんなにハモることなんかあるのか。

「古典の宿題やったか?」

「もちろんよ・・・総一郎は?」

「何ソレ?おいしいの?」

「お前・・・またか」

「写させてあげようか?・・・五百円」

最後の金額は声を小さくして千咲は言った。


「ボリ過ぎだろ・・・いいよ別にバスでも出来るわ」

総一郎はそう言って、下敷きを使い、古典の宿題を始めた。


「朝のニュース見たか?」

「ん?なになに?」

「いや、芸能人の▲×●が結婚したらしいよ」

「へぇ~そうなんだ」


聞き覚えのない人名が聞こえる。

自慢じゃないが芸能界とか詳しくない。


バスはまたバス停に停まる。

「おはよー」

そう言って、千咲の隣に座ったのは西村にしむら 美月みつきだ。

これは顔が美形だが乱暴な一面がある。

男子には恐れられている。

「おっす」「おはよう」「おはよう」


「おはよう・・・」

そして、もう一人、総一郎たちの座席の横に立ったのが黒髪の女子。

水沢みずさわ あおいだ。そこらへんの女子高生とは違い。大人しい感じの美女だが・・・。

「おはよー」「おっす」「おはよう、葵ちゃん」「・・・・・」

黙っていたのは総一郎であった。

「総一郎・・・おはよう」

その手には分厚い辞書が構えられていた。これで殴られたら死んでしまうだろう。

「お、おはようございます」

総一郎はどもりながら言う。


「横沢・・・」

「おお、なんだ?」

横沢は話しかけられて嬉しそうだ。

「退いて」

「へ?」

「退きなさい・・・総一郎の横に座らせなさい」

「は?いや、待て待て・・・退きますので・・・」

葵に総一郎と同じ手で脅されて横沢は退き、葵が横に座った。


「葵・・・」

総一郎は宿題を進めながら言う。

「何?」

「狭いのだが・・・てか近いだろ!」

先ほどから此方の方に葵が詰めてくる。

「総一郎は婚約者でしょ?このくらい・・・」

「誰がじゃ!」

「違うの?」

「熱いね~ヒューヒュー」

「やめろ、横沢・・・・」


横沢を止める。

でないとバスの中の同じ学校やそれ以外の男の視線が怖い。

「古典をしないと!」

宿題を思い出し、そちらに戻る。


「また忘れたのかよ~」

美月が言う。

「写させてあげようか?」

葵が言う。

「結構です・・・」

借りを作ると何を言われるかわからないからだ。


「葵は未来のお嫁さんと言ったら写させてあげる」

「だから・・・いいって」

もう宿題もラスト一問だった。

「もう着くわよ?」

千咲が言う。


「よっし!終了!!!」

なんとか宿題は終わった。

朝に回収だからバスの中で終わらせないといけなかったが終わってよかった。


「よかったな、終わっておめでとう」

「ああ、ありがとう、横沢・・・終わらなかったら補修だからな・・・」

「教室に行きましょ」

千咲が言う。


そして、教室に入るとイキナリ、殴られそうになる。

「総一郎!貴様!朝からハーレムのような状態で登校とは許せん!」

殴りかかってきたのはもり 純一じゅんいち

特徴がないのが特徴的なメガネ。


「うるさい、なにがハーレムだ」

「お前は葵さんがいるのに!」

「フン、だから彼女でもなんでもないって言ってるだろ!」

「何か言った?」

葵が辞書を構えて、此方を向く。

葵の席は隣で横沢が総一郎の前方。他はバラバラであった。

「てか森はあっちのクラスだろ」

横沢が言う。


「森~、自分のクラスもどれ、ホームルーム始めるぞ~」

先生が入ってくる。


「すいません!」

森は謝ると自分のクラスに帰っていく。


「今日の時間割はいつもと違うからな~!昨日に言ったとおり生徒総会があるからな」

十分後に授業だからな~と言うと先生は教室を出て行った。


「生徒総会とかめんどいな」

「どーせ、俺ら出なくてもよくね?だって、意見あるやつと委員会の上層の人しか出番ないじゃん」

「だよな」

「私は出るよ」

葵が言う。

「そうか~頑張れよ」


古典の準備を始める。

「総一郎、教科書見せて・・・」

「借りてこいよ」

「見せて」

無表情で辞書を構える。


「わかったわかったから!!」

すると葵は机を総一郎の机に寄せてくる。

「先生、教科書を忘れました。見せてもらいます」


「珍しいな・・いいだろう」

「すいません」

葵は謝る。


授業が始まって25分が経過した。

やけにパトカーのサイレンやらでうるさい日だった。

<うわっなんだ・・・あー!!!>

ただならぬ声が聞こえた。

先生が外を見る。

「なんだこの叫び声?」

クラス内も騒がしくなってくる。

「誰か、掘られたんじゃね?」「んな訳あるか!バーロー」


「ここで静かにまっていなさい」

そう言うと先生は走って行った。

「不審者か?」

色々な考えが聞こえてくる。

「何だろうな・・・見てみるか」

「黙って、待っていろと言われただろ」

「黙ってりゃいいだけだ」

そういうと横沢は窓から外を見た。


「こいつは・・・総一郎!やばいぞ!」

「なんだ?」

横沢が慌てているので総一郎も窓際に見に行く。

「人が人を食っている?」

人型の生物が人間を襲っていた。いや、アレは人間だろうか?


「見ろ・・・やつら、この建物に入ってきているぞ」

その一言でクラスの人は廊下に逃げていった。

「鍵を、鍵を閉めろ!」

総一郎はそう言った。


「外に行ったのはどうするの?」

「知るか!今はこっちが優先だ!」

美月にそう言って、総一郎は鍵を閉めると机で扉を塞いだ。


「どうする?総一郎・・・」

葵が聞いてくる。

「窓から逃げるぞ」「どうやって?」

人を狙って化け物は校舎内に入ってきているので外の化け物の数は減ってきていた。横沢はムリだと思っている様だ。


総一郎はカーテンを外す、そして、それらを結びつける。

それを窓際にある机などに結びつける。机を動かないようにするとカーテンを掴んで降りていく。


「こっちは安全だ!」

降りてくるように言う。


すると葵、千咲、横沢、美月は降りてきた。

下は危険だから立てこもったほうがいいというクラスメイトもいたが総一郎が降りたことでこのメンバーが降りてきたのだ。

「よし、行こうか・・・」

「どこに行くの?」

「無論、家庭科室だ」

「家庭科室?」

「私の料理をたべたいの?」

「違うから、武器の調達だ」

「なるほどな。包丁とかより鈍器のほうがいいんじゃないか?」

横沢が言う。


「確かにな・・・・よし、横沢、鈍器のほうは頼む!」

「オレ・・一人か?」

「横沢・・・お前だから頼むんだよ」

「総一郎・・・うん、行って来るぜ!頼んだぞー」

横沢は走って、部室の密集しているところに行く。


「中村君、いいの?」

千咲が疑問をぶつける。

「なにがだ?」

「横沢、行っちゃたよ・・・」

「奴を信じろ・・・こっちも行くぞ!」

「総一郎・・・・一人とか鬼畜」

葵がそう呟いた。




十分後


総一郎たちは包丁を手に入れて、モップの先に取り付けて、槍を作っていた。

「よし、よく固定できてるな・・・」

「おーい、そーいちろー!!!」

「おっ早かったな!」

帰ってきたのは横沢であった。

隣に何故か森がいた。


「森ぃ~無事だったのか」

「ま、まあな。危なかったけど」

「ああ、オレがバットで助けてやったんだ」

横沢は血まみれのバットを見せる。


「よくやった」

横沢が持ってきたのは竹刀一本、金属バット2本だ。

包丁は12本見つかった。切れそうなのを厳選したらこうなった。


「とにかく、こんな校舎からは逃げましょ」

美月がそう言ったので校門から出るとそこも地獄であった。


それで最初に繋がるわけである。



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