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趣味は色々d


「緑のゾンビ?・・・なんだそりゃ?」


「はい、奴らの集団でのリーダー格のような奴で命令してゾンビを巧みに操作してくるのですよ」


「ホー・・・怖い怖い、人を指揮するのは大変なんだぞ」


幸田は感心したように言う。


「いや、感心しないでくださいよ」


「何で、緑なのかね?」


中島が疑問に思ったのか皆に問う。


「んー・・・葉緑体?」


「アホか・・・・葉緑体は植物細胞にしかないだろ」


篠崎・・・・君はアホだったのか・・・。

そんな事を考えて篠崎を見る。


「今、失礼なこと考えてるでしょ?」


「へ?そんなことはないよ」


総一郎は慌てて、取り繕った。


「けど・・・・ゾンビというだけでも妙なこと・・・もしかしたら、そうかもしれない」


「けどよ・・・もし、もしだぞ、もしそうだったら奴らが栄養が不足して倒れることはなくなるのか?」


「そもそも、どのようなエネルギーを必要とするのかもわからない」


中島が体育すわりをしながら言う。


まだやってたのかこのオッサン・・・情けね。


総一郎が口に出さずに毒舌を発動してると中島は言った。


「総一郎君、君、失礼なこと考えてるだろ?」


「・・・・・考えてません」


何故だ?何故バレる


「つかまれ!」


運転をしていた狩野さんが叫んだ。

前の座席を掴んで頭を守るようにすると強いショックがバス内を襲った。


「なんだ?」


バスは軽自動車にぶつかったようだ。

前を見るとゾンビの群れがいた。そいつらは車を此方に押してきている。


「狩野、どうしたんだ?」


幸田さんが問う。


「奴ら・・・車をぶつけてきやがった!」


「なんだと?・・・バスから出るぞ!」


総一郎が叫ぶが降りようとすると車が走ってきた。ゾンビが此方に力で押したようだ。


「なんて力だ」


横沢も驚いている。


「総一郎君!」


麻美がゾンビたちを恐れているのか何故か総一郎の名前を呼んだ。


「逃げるぞ」


バスの窓を開けて、外に飛び降りて、付近にゾンビがいないかを見る。


「バスで逃げた方がよくないか?」


狩野さんが言う。


「車をあんなふうに走らせてぶつけてくるような集団が進行方向にいるのですよ?バスが走れませんよ!」


「総一郎の言う通りよ!早く!」


美月が幸田たちを急かす。

ゾンビたちはバスから総一郎たちが降りたのを見て近づいて来ていた。


「こっちだ!」


横沢が先に行っていたのでそこへ行く。

周りを見るがゾンビもいないようだ。

しかし、後ろからは追ってきていた。


「こっちだ!」


横沢に言われるがままについて行く。

すると横沢は何かのビルの中へ入って行った。


「ここでやり過ごすぞ!」


横沢は皆がビルに入ったのを見ると入り口で何かを撒いて扉を厳重に閉めた。

そして、上の階へ上がっていく。

上の階はオフィスがあった。


「この階にはゾンビはいないようだな」


狩野がオフィスを見ながら言う。


「恐らく臭いか何かに釣られて外に行ったんだな」


中島が言う。


「とりあえず、階段を防火扉で封鎖しよう」


「分かった、狩野、中島、警戒して行ってこい。あと、見張りも頼む。PC使えるのはネットで情報を集めてくれ」


そして、各自が仕事に向って行った。

総一郎もネットで情報を調べようとするがPCの電源が点かずに調べられなかった。


「電気の供給が止まったのか?」


「分からない・・・」


幸田が言う。


「此方、狩野、横沢君、さっきは何をまいたんだい?ゾンビがこのビルの前を通りすぎていってるぞ」


「ああ、あれはカビハイアーの中身だよ」


「―――・・・なるほど・・・・横沢・・・どうやって臭いの消し方、知ったの?」


葵が聞く。






「フフフ、聞いて驚くことなかれ・・・・映画だ」


溜めた割には映画かよ。

そう思うがとりあえずはナイスな機転だった。

お陰でゾンビが中に侵入したという連絡は入ってきていない。


総一郎は回収したトカレフを見ていた。

M60は先ほどの銃撃戦で弾を撃ち尽くしたのでバックに入れておいた。






~ 三十分後 ~


総一郎は拠点の三回より上のフロアの探索に出かけていった。

トカレフを前方を何時でも撃てるように構えつつ、ライトで照らしながら歩いていった。


生憎、階段には窓というものがなく、差し込んでくる光がなかった。

構造上、仕方のないことだが暗さが総一郎を不安にさせた。

まだ、探索に出て5分とたっていないのに怖いから戻ったなんて言えないので進むことしか出来なかった。


誰か、ついて行くよという人が居てもいいではないか!

葵は眠っていたので連れて行けなかった。


「何かいい部屋だな」


個人の部屋のようなところにやってきた。たぶん、かなり高い地位なのだろう。

立派な椅子があったので座ってみる。


「俺も将来、こんな椅子にすわりてぇ~」


そのとき、脚に何かが当たった。


ん?なんだろう?

総一郎は調べてみた。










―――・・・・あー、これは、うん、趣味は色々だからね・・・。

総一郎の足元には黒い箱があった。


その中には・・・・SMの何かの拘束具のようなものが入った箱があった。


「横沢が喜ぶかな?」


横沢の為に持って行くことにした。持ってみるとかなりの重量もあった。だからコレを戦利品として帰ることにした。

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