浮きまくり小学一年生……だったけど?
【悲報】ぼっち確定の模様。
まあいいけど別に。どうせ小学生時代の友人なんてよほどのことが無い限り付き合い続けないし。友達が出来なかったってのも経験として大事でしょ、うん。
そんなことより授業がつまらないことのほうがしんどい。あいうえおの書き方とかやってらんない。真面目にやってられるか、こんなの……。
あまりにも暇なので、授業用のノートに小説を書き始めたくらいだ。トラ転したオタクがナーロッパで成り上がる王道。この世界は未だ小説投稿サイトがないからなぁ。ベッタベタに使い古されたテンプレ○ろう系小説が読みたくなったけど無かったから自給自足。
あとイラストの練習もしてる。前世ではイラスト上手い人に憧れてたけど、練習なんてしないまま人生を終えたから今度こそ頑張るぞ~って。
さっさとあいうえおの練習を済ませて、ノートの端っこに赤い彗○の絵を書く。○ンダムがアニメを放送してるから、せっかくだしそれの絵の模写良いなって思った。
「……あの」
前世ではね……ガ○ダムってなんか凄く長いし、面白そうだけど踏み入れるのはちょっと勇気がいって履修してなかったんだよね。ちょうど黄金期だから見ようと決めた。見て良かった!
「……シャア……うまい、ね……」
…………。うん?
私に話しかける人がいた、だと……!?顔を上げると、隣に座ってる男の子が話しかけていた。どうやってなにを話せば良いんだ、あっとりあえず返事!
「あ、どうも……」
「……」
「ガン○ム好きなの?」
「えっと、家ではアニメ、禁止で……でもおばさんちでみたから……」
「そっか……」
会話が続かないでござる!
「お、お名前をお伺いしても……?」
お伺いってなんだよ!ビジネスじゃねーんだぞ?私ってほんとバカ!(さやか風)
隣の席なのに名前覚えてないとかさ!
「おうかがい……?」
ほらぁ!
「聞いていいかってこと。あっごめんね私、名前覚えるの苦手で。クラスメイトなのにまだ誰も覚えてなくて。あ、私は三滝栞。」
「ぼく、松村悠二。三滝さん、絵が好きなの?」
「好き……うん、好き。上手くなりたい。」
今度こそ。
……いやしかし、これはチャンスなのでは?コミュ力……。
「遊ぼう!今日!」
「えっ」
「アニメみよう!私の家で!」
「えっ……えっ?」




