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日記  作者: 雨野雫
6/6

記憶

 記憶がバラ売りできたらいい。思い出したくも無いのに思い出してしまう嫌な記憶たちを、ばりばりに砕いてパッケージ詰めして、リボンで括って。

 誰かに買ってもらえばいい。

 その誰かは、私の嫌な記憶を使って、クッキーを作る。ほろ苦い味のクッキーになる。

 その誰かは、私の嫌な記憶を使って、コーヒーを飲む。とびきり苦いコーヒーを美味しそうに飲む。

 その誰かは、いつか私の最後のひとかけらを食べてしまう。美味しく食べてしまって、私は自分の嫌な記憶で人を幸せにできる人になりたい。

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