最近の悩みについて
この春から大学生になったのだが、履修登録というのはこんなにも面倒くさいものなのかとたまげている。私は元来面倒くさがりなものだから、これがいかに面倒であることか。この上はないと感じている。そして、私は効率がすこぶる悪い面倒くさがりであるから、痛い目をみている。こんなものを書いている場合ではないかもしれない。しかし、教訓を込めてここに記す。
大学にもよるだろうが、私の大学にはシラバスというものがある。簡単に説明すると、授業について細かく記されたものだ。科目名であったり日時であったりはもちろん、生徒の評価方法や単位の取得方法なども書かれている。この時点で皆さんお気づきだろうが、これはとんでもなく貴重な資料である。楽に単位を取ることができる、所謂「楽単」といわれる授業や、反対に単位取得が難しく、単位を落としかねない「落単」と言われる授業を見極めるのにこれは必須である。
しかしながら、このシラバスがなんとも見にくいのである。面倒くさがりには、なんとも手の施しようのない代物なのだ。そうして自業自得の悲劇が幕を開けたのである。
私は根っからの文系なのだが、幼少期から星に興味があった。きらきらと輝く星々。広大な宇宙。ビックバン。なんとも魅力的ではないか。
そこで私が選択したのは天文学である。天文学と宇宙物理についてである。物理である。
何度でも言おう。私は文系である。物理なんて基礎をかじった程度の鼻くそみたいな知識しか持っていない文系である。数学は弱い、理系全般が弱い文系である。しかもこの授業、単位の取り方が難しい。「落単」確定演出である。まず、テストが多い。3種類のテストを行うのだが、それぞれ成績の2割.3割.5割を占めている。その上、この2割を占めている確認テストなるものは、3分の2以上で合格とされている。では、不合格の場合、どうなるのか?次回授業に参加できないのだ。授業に出ないとどうなるのか?もちろん、単位を落とすのである。授業不参加が認められるのは2回のみ。
非常に厳しい状況に、頭が真っ白になった。履修削除を試みた。この科目については追加のみ。ひどい文面である。王手どころか詰みである。
この授業のシラバスを見ると、他の授業では滅多にお目にかかれない赤字と青字が踊り散らかすかのように列を成していた。私を嘲笑っている。もうどうしようもないのだろうか。私はこんなことをしていて良いのだろうか。良いわけがない馬鹿野郎。
2025/04/09