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子供の頃の約束

作者: 豊田直輝

この前の日曜

あれから始まった小さな物語

駅のホームで中学の時の同級生真衣と会ったんだ

もっと遡れば

幼稚園の頃も同じクラスで

真衣が結婚しようと言ったんだ

俺は幼い時ではあったが

その時の記憶が映像として焼きついている

中学でも偶然同じクラスになった事はあるが

結婚なんて文字は

真衣の口から放たれる事は無かった

それがどことなく

距離が生まれたのかなと

正直寂しい気持ちはあった

幼稚園の記憶なんてそう残るものじゃない

中学の時もあまり話さなかった

そんな無為とも言える日々が続き

今年で20歳になった

成人かぁなんて時間の歩みに身を任せるしか

出来ないような俺は

ただ歳を重ねているだけで

内面は全く進歩していない

日曜にたまたま駅のホームで真衣と会ったんだ

中学の時でも会話したのは指で数える程度

そんな距離感を感じていたのに

真衣が不意に言ったんだ

「佐藤。幼稚園の頃に結婚を約束したのを覚えてる?」

俺の中で地が割れるような衝撃が走った

「……あ ああ。覚えてるよ……」

真衣は雰囲気が急に明るくなった

「ありがとう。私ね、佐藤と結婚するのをずっと楽しみにしてんだよ。佐藤はすっかり忘れてるのかと思ったよ。」

電車が3番線に到着する

勢いと轟音を立てて電車は現れる

俺たちは電車のドアが開いた事にも気づかず

人生の歯車が急速に回り出す場面が

心に深く刻まれるのであった。

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