1、異世界始めます
「先輩、飲みに行きましょうよ!」
「まだ来週必要な書類終わってないからパス」
「じゃー終わったら来てくださいね!」
「分かったよ急いで終わらして合流する」
それから2時間経過
「やっと終わったー、早く行かないと」
そう言いながら会社を後にし
行きつけの居酒屋に向かってる途中
横断歩道の真ん中でフードを被ったロングコートを着たお婆さんが立っていてすれ違う時に
「、、に、、に気をつけな」
?「良く聞こえなかったな、まぁいいか」
足を止めず小走りで渡り切ろうとしたとき
ププーーーーーーーーーーーードンッ
鼻先に冷たさを感じ目を覚ますと見たことない草原が広がる丘の上だった。
「いてて、ここどこだろう?」
節々に痛みを感じながら起き上がると
頭の上からポツッ、ボタっ落ちてきたのを拭うと
「うわっ血だ、くさっ!」
上に顔を向けると見たこともないデカさの歯が見え
「やばい、食べられる」本能で感じとり全力で駆け出した
「グワァーーーーーー」
「どうしよう、あんなデカいのから逃れるのか?」
目線を右に向けると洞窟らしき穴が見え
見たことのない字で書かれている看板が立っていたが構わず入りこんだ
看板ここは危険!魔鬼レッドクリムゾンが封印されし迷宮
「どうやら逃げ切れたみたいだな」
入り口前で先程のドラゴンが震えて逃げだしたこともしらず奥えと足を進めた
「暗くて何も見えないな、あいつくるかもしれないからもう少し奥に進もう」
すると前に淡い光が見え近づくとどんどん光が強くなり祭壇が現れた
祭壇には鎖に縛られた赤い鬼の面らしきものがあり
「なんだこれ?」
触れようとするとキンっと鎖が弾けた
面をとり顔に近づけると禍々しいオーラに包まれ
「やっと我に辿りつくものが現れた、もう一度ほ、、、」と聞こえ、気を失った。
烏羽刀華、26歳黒髪の青年の物語がこうして開幕することになった。