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いのちの詩(仮題)

浮き雲

作者: 浮き雲

人生に爪痕を残そうというような野望は、ある種のプラスのエネルギーで、目標達成のためには大切なことだと思います。でも、「何かを為す」ということに囚われすぎると、何かと不自由であることも事実です。


人間なんて弱いものですから、結果が出ないことを徒労と感じれば、育ちかけた芽まで、土に埋もれたまま死んでしまいます。道半ばに旅を諦めることを挫折と捉えれば、曲がった先の出会いへの一歩までもが億劫になることでしょう。


為さんとする思いと、自由に生きたいという思い。そのバランスにこそ、人生の妙味があるのだろうなとは思いますが、個人的には野望は少なめに、飄々と生きていたい気がします。


もう、若くもないからなのでしょうが、人生、寄り道を楽しんで、結果として何かが見つかれば僥倖だと思っています。




空に迷いて(うた)を詠む 身を浮き雲に(なぞら)えて


己が姿も、辿り着く 明日の空さへ知らぬまま




初めのあれば、終わりある いのちは、所詮(しょせん)、花ならば


昨日、嵐を耐えるとも 今日、そよ風に舞い落ちる




辿る明日(あした)の儚さに 今日を遊べば、なおさらに


明日(あす)を描けるはずもなく 明日(あす)は今日へとかわるだけ




野辺(のべ)を歩めば、明け染める 紫匂(むらさきにお)う朝の陽は


やがては沈む旅に立ち 我も同じと、ふと思う




遠き旅路は、いかほどの 残りてあるか


我がいのち


叶うことなら、野の花を 自由気ままに()でながら


なにをもなさず歩みたし

 




七と五を四つ並べて一連の括りとして書いていることが少なくないのですが、最後は、座りの良さを選んで、どうしても五つになったりします。根がいい加減なのでしょうか。

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