祝!二度目の高校入学式!その1
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
スマホのアラームが鳴る、これで3度目の起床だ。昔から俺は3度寝しなきゃ起きれないタチなんだ。嫌々ながら掛布団をバサッと剥ぎ起き上がる。
「あ゛〜 」
感覚が鈍くふらふらと立ち上がる、扉を開けるため歩くとどこかに身体をぶつけた気がした。
「い゛ッ…」
そんな事もお構いなしに引き戸開けてキッチンに出ると父さんが煙草を吸っていた。
「おはよー!よく眠れたー?」
「おう、父さんこそよく寝てたな」
昨日の夕方からよく眠って居たと思う、眠りすぎてだるいわ!魔法件の事も聞きたいけどこれから学校だ買ってから聞くことにしようか。
「ふっふっふ、寝るのは得意だからな!海鈴〜髪の毛整えて制服着ちゃいなさい」
俺は生返事し洗面所にに向かう、鏡で頭を見ると、それはもう爆発していた。寝癖凄っ!男の時はこんなんならなかったぞ!
どうせだから風呂入るか、昨日入ってなかったしな。脱いでみると凄いなこの身体!出るとこ出てるし引っ込むところは引っ込んでるし!高身長だしな、男の時もこのくらい欲しかったよ!頭から爪先まで綺麗にして浴室から出た。
髪は綺麗に整ったからよしとして…朝風呂しない時は、毎日この髪と格闘するとなるのかなぁ。いっそバッサリ切るか?楽だし。
バスタオルのまま部屋に戻る途中に父と対面した、特になんの反応もなく煙草を吸っている。
こっちだと俺裸族だったのかなと考えたが辞めておこう…
部屋に戻り制服を見てみる。
色は上が紺のブレザー下がグレーのチェックのスカートか普通だな、前はベージュのブレザーでダサかったから普通で良かったわ。
あ、ブラ付けなきゃ付け方分かんねぇ、スマホで調べるか。
「良し!ブラは付けれた!パンツも穿いた!」
「どーしたー?」
ドア向こうから父の声が聞こえた。
「なんでもなーい!」
さて制服着るか。えーっとスカートって腰上で着るのか、知らんかった。
うし!無事に全部着れたぞ準備万端だぜ!あとは鞄持って!はいカンペキ!
「父さーん!着替え終わった!」
「りょーかい!これ吸い終わった行くか。あ、バナナ食っとけ朝ごはん食ってないだろ〜」
俺は生返事しリビングにあるバナナを大きく口を開け二口で平らげた。
「じゃあ行くか、忘れもんない?」
「ないよー」
マンションの階段を降りて父の車に乗る。
そっか!まだこの時は父さんローレルに乗ってたんだ、いやぁ快適快適!5年後は30万で買ったオンボロ中古車乗ってたしな、懐かしいわ。
車で10分、俺が通う高校らしき門が見えてきた。私立王林高校…か知らないな、前世の知識は役に立たない様だ。
「海鈴先に降りて行ってきなー!父さん車止めてくるわー!」
「ほいほーい」
案外立派な門だ、周りには花の高校一年生達がわーきゃーわーきゃー騒いでいる。
あれ?違う高校って事は岩崎いねぇの?唯一の友人なんだけど。
俺……ってぼっち?!