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レベルアップと新しいスキル

エディの頭の中に情報が浮かんできた。


「あ、出てきました。高橋実 16歳 男性 血液型O型 身長166cm 体重 55キロ・・・・」


「へえ、凄い凄い。正確にでてくるね。ん?おお!僕の身長1cm伸びてるじゃないか!!このまま伸びて170センチ台に突入だ!!」


どうやら実は背が低い事を気にしていたようだ。とは言え、高校生の同じ年代の平均身長からすると少し低いという程度なので成長盛りの年頃だから気にする必要もないのだが。


「この能力はどう活かせばいいのでしょうか?」


「そうだね。まず人には言わない方がいいね。いい様に使われたり悪い事に巻き込まれる恐れがあるからね。それからこのスキルも鍛える必要があるからいろんな物を分析していくといいよ。

で、気になる事としてこのスキルは魔力を使ったり体力や精神力を消耗したりするのかな?」


「えっと・・・どうでしょう?自分自身にも分析って出来るのかな?ちょっと待って下さいね・・・」


エディは自分自身を分析してみた。正確には自分のもつ分析というスキルについてだ。


「才については魔法系の魔力を使うもの、武技などの体力を使うもの、技工や商才などの精神力を使うものがあるみたいです。それで 理は直接発動型ではないので何も消費することがありません。そこから派生したスキルである分析も同様にいくら使っても消費はしないみたいです」


「おお!それは何気に凄いことじゃないか!鑑定では精神力を減らすのに分析では使い放題だなんて。じゃあ、エディは常に分析を発動してレベル上げをする方がいいみたいだね」


このアドバイスからエディは商家で下働きをしながら分析を発動させていた。ただでさえ仕事の遅いエディが更に効率が悪くなるのだから解雇されるのは当然の結果だったと言える。むしろよく三か月も持ったくらいだ。


と、実の助言がエディをクビにした様なものだが悲観することはない。このまま下働きをしても商人として上がることは無く、一生下働きを強いられるのだ。しかも体力仕事だから体を壊したり病気になればいずれ解雇されるという将来性のない仕事なのだ。早く見限って良かったのかもしれない。


こうして解雇されて行く先の無くなったエディだが親友の実がいるので不安でもなければ寂しくもなかった。

だが所持金がまったくないのも事実でなんとか食い扶持を稼がなければならなかった。


「それで実君、僕は職を失い途方に暮れているところなんだけど、何かいい案はないかな?」


「君からその世界の事を聞いてなんとなく判ってきたけど生活するくらいに稼ぐことはそう難しい事ではないと思うよ」


エディから世界の話を聞いているが魔法など才により発展している部分もあるが文明としてはかなり低いと言わざるを得ない。それこそ実の世界では千年以上も前からあった文化がなかったりするのだ。娯楽も少ないし、食の文化も乏しい。工業などはなく大工と鍛治に毛が生えた程度の産業だ。農業も発展しているとは言えなかった。だからこそ成功のチャンスは無限にあると言えるのだ。


「まずは直近の食べ物とお金の確保だね。漁をしよう」


「漁って魚釣り?僕は道具も技術もないですよ?」


「ああ、そんなものいらない、いらない。えっと、そうだね、ナイフの様なものはないかい?」


「切れ味は悪いけど短刀は持ってるけど・・・」


「うん、それで十分だよ。やることは森に行って自分の身長と同じくらいに木の皮を剥がすんだ。破れないように一枚にしてね。

その木の皮を筒状に丸めて筒を作る。筒の大きさは直径25センチくらいね。その筒の外側を紐で縛って完成」


「うん、それくらいなら多分できると思います。でも、こんなので魚は捕れるのかな?」


「明日早速出来るように手順を言うから。まず流れの穏やかな川沿いで出来れば草むらが側にある方がいいな。そこの川辺に深さ50センチくらいの穴を掘る。川の水が入らない様に気を付けてね。

それから筒を川に沈めて先端を川辺に掘った穴の上に来るように配置するんだ。あとは筒が動かないように筒の上に土を被せれば完成。一応採った魚を誰かに取られないように穴には葉っぱを被せておけばいいよ」


「そんなので魚が捕れるの??」


エディは実が嘘をいう筈ないとは思っても自分の常識から考えてそんなに上手くいくのか半信半疑だった。

翌日実に言われた通りの仕掛けを作った。仕掛けを設置してから一晩待つということで葉っぱで仕掛けを隠して一晩寝かせた。


そして翌朝。


「うわ!なにこれ!!」


50センチの深さの穴に溢れんばかりの魚がひしめき合っていた。川魚・うなぎ・沢蟹・亀などいろんな種類のものがいた。


実は東南アジアの村でこの方法で魚を捕る方法を見た事があったのだ。この時は竹筒をくり抜いたものを使っていたのだが、竹がこの世界にあるか判らないのと、竹も節を抜いて筒状にするのはエディじゃ難しいだろうと判断して実なりに身近に出来そうな方法をアレンジしてみたのだ。


捕獲した魚はとても一人では抱えては持てない量だったので実のアドバイスで草で編んだ籠を用意し、魚を持って街に売りにいった。

二つの籠を両側を棒で吊るして天秤の様にして運んだ。

魚50匹で100Gになった。


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