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終わりを告げる始まり
少年の元を離れて10年くらいたった。
男は大規模なクーデターを起こし見事に成功し、国王となった。
国王となったその日に男は宣言した。
「俺はこの広大な土地を支えきれなくなったこの王国に嫌気がさしていた。だがそんな王国も今日で終わりだ。これからは俺がこの王国を支えていき、この国の発展と繁栄を約束する。しかしそんな王国も長くは続かないだろう、だからそんなか王国を長く繁栄させる為に俺と同じぐらい優秀なやつを後継とすることに決めた。俺は8人の子どもたちに種を植え付けた。その種がもう時期芽吹くころだろう、ただしその中の一人に例外を用意した。7人の子どもたちは俺が見込みがあると思い種を植え付けたが、一人だけ俺が戦闘から生活まで仕込んだやつがいる。そいつに勝てたら俺への挑戦権を与える。そして俺に勝つ事が出来たなら、大人しくこの王座を空け渡そう。8人の子どもたちよどうか強くたくましく育ち私に勝ってみせろ。」
翌日瞬く間に王の演説は国中を駆け巡り、少年の元へ届いた。