追跡。追い詰めます
やっと、テイム回です。お待たせしました。閲覧、ブクマありがとうございます!それだけでやる気につながります。
side ???
(何だあいつ?俺がせっかくおいしく食事してたのに、近づいてきやがって!)
草むらを駆けながら、彼は考えた。さっきの人間について。
背はそんなに高くなくて、どっちかっていうと瘦せていた。ハンターとか冒険者なら持っているでっかい武器や、ごつい装備でもなかった。何をしになわばりに入ってきたのかわからない人間。
(怪しい奴ってことだけだな。今わかるのは…。)
結局何にもわからなかった彼は、狩った獲物を口に、住処へと走る。
自分の足跡や、獲物の血が滴り、痕跡を作っているなんて気づかないままに
side ギル
あの後、どうしても気になってしばらくあたりを散策していると、さっきの奴が狩ったであろう獲物の血と生き物の足跡らしきものを見つけた。
「これは…。足跡と血痕か。あっちにもあるな。」
生き物の痕跡を追ってギルが歩いていくと、1時間ほどしたところに、あまり大きくない巣穴と思われる穴が開いている。
「ここかな?」
少し巣穴に近づいてみると、中から鼻息が聞こえ、さっきの奴が中にいることがわかった。
試しに石を投げこんでみるが、何の反応も無い。
「確かテイムするのには一度は相手の体に触れなきゃいけないはずなんだよな。それも出てこなきゃ駄目だし、どうしよう」
巣穴から追い出す手段を考えて、道具を探していた僕の手にギークさんから貰った薬草が触れた。
(そういえば、蜂などの虫を追い払うのに草を燻してその煙で追い払う方法を聞いたことがある気がする。もしかしたら、薬草でもできるんじゃないか?)
もし駄目でも、一か八かだし。薬草はおまけみたいなものだったしな。
ちょうど秋のこの時期は、木の枝もたくさん落ちていて、たき火を作るのには最適だった。
上に薬草をおいて魔法を使う。
「ファイア!」
小さな火の玉が手元から飛んでいき、たき火に引火した。
「まだ煙が出ないかな?」
燻すまではいかない火力をつついてみたりしながら、巣穴に煙が行くよう、調節する。
地面を這うように流れ始めた煙が巣穴に流れ込み、中で何かが暴れ苦しむ音が聞こえる。
ギルはかわいそうに思ったがこれも自分の冒険のためだと思い、気を引き締めた。
いつ飛び出してきてもいいように、テイム魔法を使い、触れるように身構える。
巣穴からひときわ大きい鳴き声が聞こえ、前にいたギルに飛び込むように白い塊が飛びだしてきた。
地の文の書き方がわかんなくなってきた泣
ちょっとどうしようかな