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時計~時を告げる三本の針。

作者: 百合沢リリー


朝、目覚めると恐ろしいくらいの空虚感に襲われ…

朝、目覚めると、

私はベッドの上にいた。

そこで私は横になっていた。

さっきまで、テレビを見てお菓子を貪っていたはずなのに私の手にはお菓子すら持ってはおず、

ただただ、天井を見上げていた。

だが、なにかがおかしい。

目を開き目を閉じても、何も変わらない。

色がやけに薄いのだ。

私は重い身体を無理やり起こし…

外には洗濯物が、『そう言えば、頼まれてたんだっけ…』

『あぁ、頭痛い。』

頭を押さえながら、

窓を開けると…

顔にふわりと風が当たった。

風を感じる…

風は感じるのだ。

風はすごく生暖かく重かった。

そして、目の前では…

洗濯物が風にゆられ、

ゆらゆらと泳いでいました。

いつもとどこか違う世界に、私は微少ですが震えていました。

  

既に乾いている洗濯物を

私は取り込み畳んでいました。

いつもなら、めんどくせーの一言から始まるのに対し、

私は無言かつ無性で洗濯物に手を伸ばし続けていたのです。

洗濯物を終え、

床に触れる足どりはすごく軽く、

その感じは、夢の中ようで

今にも飛んでいってしまいそうでした。

『うっ…』

また頭の痛みです。

鈍い痛みが頭を走ります。

私は倒れるようにベッドに向かい、目を閉じました。


10…9…8…7…6…5…4…3…2…1…0。


時計の秒針が何かをカウントするように私は聞こえました。


(この感じ…どこかで…)


私は考えます。

時計の秒針…の音が止みました。

『0のカウントが下されたようです。』と、どこからか声が聞こえた気がしました。


その声を聞いた私は一瞬息が止まるような思いでした。

 

ふと、耳元に置かれた時計を見ると…

時間は…PM2:25。


なんと、起きてからたった3分しか経っていません。


私は目を疑いました。

秒針を見ると一秒一秒時間をかけて音を出す秒針が…


そこには、3本ありました。


赤、青、緑の三色の秒針。


時計周りに反時計周りに止まったままの秒針もありました。

その時計は永らく止まっていたようで、

ホコリすらかぶっていました。

私は、なぜかひとつだけ動かない秒針が気になって気になってしょうがなくなり

その動いていない緑色の秒針を少しずつ右にずらしてしまいました。


少し指でずらしただけなのに、

私は汗だくで、疲れを覚えた私はベッドに横になることにしました。


その足どりは重く吐き気すら覚えました。


歩くこと5分…まだベッドに辿り着きません。

『おっかしぃなぁ…』と頬を抓りますが夢ではなさそうです。


あとベッドまで、残り1歩なのに辿り着けません。

だんだん、身体も動かなくなってきました。


私は息を荒らしながらも、

ようやく夜になりベッドに辿りつきました。


そして、横になろうとベッドに足をかけると…

布団が丸く膨らんでいたので


それを引き剥がし、

私が…目の前の事実に気付いたのは…


私が起きてから3分が経った頃のことでした。

 

 

《完》

 


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