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部屋の向こう  作者: 謎猫
2/6

6月22日

次の日のお話です。

--6月22日 朝--




「みゆきさん?」

「    」




朝は、寝ているのか出かけているのか違うところに居るのか

テレビには部屋の様子以外なにも映っていません・・・



「学校に行って来ますね~」

「    」


「あっ! テーブルに本とか置いておきますから、暇だったら見てくださいね」

「    」



昨日、映っていた場所を少し片づけて星占いとかアクセサリの雑誌を

何冊か置いて部屋を出た。



--夕方--



昨日と変わらない時間に帰宅。

部屋に向かいテレビをのぞき込んでみる・・・



「みゆきさん?」

「    」



まだ留守の様子・・・

やっぱり夜にならないと来ないのかな??

朝に置いていった本も、動いていないようだし見なかったのかな?



「う~ん」



夜まで時間もあるし、ちょっと買い物に出かけることに。

一応、みゆきさんには断ってからです。



「ちょっと買い物に行ってきますね~」

「    」


「20時頃までには部屋に戻るから待ってて下さいね~」

「    」



聞こえているかどうか分からないけど・・・



--20時ちょっと前--



夕ご飯も食べ終わって部屋に戻ってきました。



「みゆきさ~ん」

「    」


「起きてぇ~」

「・・・・・・」


「にゃは」

「にこっ」



なんか~ みゆきさんの髪型が昨日と違う?

後ろで1本に結んでる??



「髪型変えたんですかぁ~?」

「こくん」



うなずくと、後ろを向いて髪型を見せてくれた。



「なんか、可愛く見えます~」

「にこっ(///)」



そう言えば、気になっていること・・・

みゆきさんって悪い人なのかなぁ~?



「あの、みゆきさんって悪い人ですか?」

「・・・・・・(困)」


「呪いとか・・・ 災いとか・・・ 実は死神だったとかとか」

「・・・・・・ふるふる」



少し悩んだのは気になるけど、一応首を横に振ったから

普通の悪い人じゃないらしいです・・・


普通の悪い人ってなんだろ・・・汗



「あっ! ここにある本、暇だったら読んでも良いですからね」

「ありがとう」


「う~ん・・・ 今日は、何を話しましょう~?」

「・・・・・・?」


「なにか、聞きたいこと有りますかぁ?」

「・・・かれしはいるの?」


「えっ!!(///)」

「?」


「急に、その話題っ!?(汗)」

「(笑)」



みゆきさん!? 色んな意味で悪い人ぉ~!?



「居ると言えば居るけど・・・ ちょっと喧嘩中ぅ・・・」

「こくん こくん」


「みゆきさんは彼氏いるんですかぁ?」

「ふるふる」


「じゃ~ 早く見つけないとぉ~(笑)」

「うん(焦)」



なんか、やっぱり宙に指で文字を書きながらだから少しの会話でも

時間が掛かってしまいますね・・・



「ねぇ テレビの端子にイヤホン挿したらみゆきさんの声って聞こえないかな?」

「う~ん わからない」


「じゃ~ 試しに♪ 繋いでみましょうぉ~」

「こくん」



部屋の隅からごそごそとヘッドホンを持ってきて繋いでみた。



「みゆきさぁ~ん」

「      」


「聞こえるぅ~」

「     」


「聞こえない・・・」

「    」



やっぱりダメらしいですね・・・



「ダメですね・・・」

「こくん・・・」


「仕方が無いから、今まで通りカキカキですね~」

「こくん」



よく分からないけど・・・

一応幽霊の様なみゆきさんと

ごそごそ腕を動かしながら言葉を伝え合って会話しています♪



「そう言えば~ みゆきさんって私以外の人が見ても見えるのですか?」

「たぶんだれでもみえるわけじゃないとおもう」


「・・・・・・あう」

「????」


「あまり長い文章だと分からなくなるぅ・・・(泣)」

「う~ん(困)」


「みゆきさんの所にはスケッチブックとかノートは無いんですか?」

「う~ん(キョロキョロ)」



って! そんな、見回しても映っているのは私の部屋だし・・・



「あっ!」

「うん?」



映っているのが私の部屋で、みゆきさんが居るのも映っている私の部屋なら

みゆきさんの手元に何か置けば!!



「ねぇ! ノートとペンをココに置くから、これに何か書けませんか??」

「やってみる」



そう言って、部屋に置いたノートを見てみる・・・

でも、置いたノートは少しも動かない。



「これもダメぇ~?」

「ふるふる」



ふと、テレビを見るとノートを開いて何か書いている。

実際に置いてあるノートは何も変わっていないけど

映った世界のノートは、ちゃんとみゆきさんが開いて文字を書いていた。



「ほえぇ~」

「にこぉ~(笑)」



これなら、私が話してその答えをみゆきさんがノートに書けば

もっと色々な話ができる。



「みゆきさんの字って可愛いですね~ 丸文字っぽい」

「・・・(照)」


「あわわ・・・ 今日もこんな時間だぁ~」

「寝る?」


「うん すみません みゆきさん」

「それじゃ、また明日」


「うん おやすみなさい」

「おやすみ」



今日も、みゆきさんと色々話をしたけど気が付けば日付が変わる頃です。

ちょっと寝不足になるかもぉ~??

6月23日もありますので

よろしければぁ~


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