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将棋入門一歩前!  作者: 稲葉孝太郎
成駒を覚えよう!
8/60

馬、龍

 昨日の「成る」は新鮮だったね。

 これでまた、将棋が少し楽しくなったよ。

 今日も勉強しようね。

「頼もう、頼もうー」

 私はちょっとふざけた挨拶で、ドアを開けた。

 うわ、今日も部室は盛況だね。

「あ、木原(きはら)さん、こんにちは」

大川(おおかわ)先輩、こんにちは」

「宿題は、やってきましたか。」

 もちろんッ! 昨日の宿題は、簡単だったね。

 私は大川先輩の前に座って、早速駒を動かす。

「まず、最初に考えたのは……」


挿絵(By みてみん)


「こう並べて」


挿絵(By みてみん)


「こう動かしまーす」

 歩がと金に出世して、詰みだね。

「正解です。残りの4つもやってしまいましょう」

 そうだね。これはあんまり、時間をかける必要がないね。

 さくッとやっちゃうよ。

 

《銀桂》

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 銀を成るのも、もちろん正解だよね。


《桂歩》

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


《桂桂》

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 桂馬2枚で詰んだのは、初めてじゃないかな?


《桂香》

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


「はい、正解です。では、残りの成駒(なりごま)に取りかかりましょう」

 やったね。

 確か、残りの成駒は……馬と龍だったかな?

「まずは馬からですね」


挿絵(By みてみん)


「馬は、角の成駒です」

「まさか、金と同じ動きになるってことは、ないですよね?」

 私の確認に、大川先輩も苦笑いする。

「いえいえ、弱くはなりません。あくまでも、出世ですから。馬の動き方は……」


挿絵(By みてみん)


「こうです」

 うーんと、これは……。

「縦と横に動けるようになった、ですか?」

 私の呟きに、大川さんはにっこりと笑う。

「はい、その通りです。そして、それがそのまま、龍のヒントになります」

 大川さんは飛車を取り出し、それを裏返した。

 

挿絵(By みてみん)


「これが龍ですね。龍の動き方は……」


挿絵(By みてみん)


「こうです」

「……斜めに動けるようになった?」

「はい、正解です。つまりですね、馬と龍は『角と飛車が、今まで移動できなかった方向に、1マスだけ移動できるようになる』です」

 今まで移動できなかった方向に、1マスだけ……。

 あ、そっか、分かったよ。

 角は縦と横に移動できないから、馬はそこへ1マスだけ移動できるようになる。

 飛車は斜めに移動できないから、龍はそこへ1マスだけ移動できるようになる。

 こうだね。

「分かりました。でも、1マスしかパワーアップしないんですか?」

 何か、あんまりインパクトがないよね。本当に強くなってるのかな?

 どうせなら、縦横斜め全部に好きなだけ動ける駒になって欲しかったよ。

「1マス分パワーアップするだけでも、かなり違います。試してみますか?」

 大川先輩はそう言って、いつものパズルを始めた。

「馬プラスαの2枚で、王様を詰んだ状態にしてください。但し、王様は……」

 大川先輩は、王様を端に寄せる。


挿絵(By みてみん)


「ここにいるものとします」

 端っこの王様だね。これは、(まどか)ちゃん(冴島(さえじま)ちゃんの下の名前)と一回やったよ。

「並べた後、先に動けるのは、どっちですか?」

「王様の側です」

 よーし、いつも通り、金からいくよ。

 

《金馬》

挿絵(By みてみん)


「はい、正解です。ここから応用できますね」

 うん、そうだね。どんどん駒を替えていくよ。


《銀馬》

挿絵(By みてみん)


《香馬》

挿絵(By みてみん)


《歩馬》

挿絵(By みてみん)


《飛馬》

挿絵(By みてみん)


《龍馬》

挿絵(By みてみん)


小駒(こごま)成駒(なりごま)は全部、金と同じ動きだから、と金、成銀(なりぎん)成桂(なりけい)成香(なりきょう)は省きまーす」

「それで結構です。残りは、角馬桂ですね」

 そうだね。まずは、馬2枚をやるよ。

 

《馬馬》

挿絵(By みてみん)


 角は……あ、こっちを角に替えても詰むね。

 

《角馬》

挿絵(By みてみん)


 最後に、桂馬は……うーんと……。

 分かった、ここだね。


《桂馬》

挿絵(By みてみん)


「できたー」

「全問正解です。おめでとございます」

 大川先輩は、パチパチと手を叩いてくれた。

 えっへん、どんなもんだい。

「さて、馬の強さが分かりましたか?」

 馬の強さ?

 あ、そうだね。これ、馬の強さを確認してたんだよね。

 でも、やったばかりだから、実感が湧いてこないよ。

 私が曖昧な態度を取っていると、大川先輩は先を続けた。

「馬の他に、『全ての駒の組み合わせで詰む』駒は、この局面でありますか?」

 全ての駒の組み合わせで詰む駒?

 それって、歩プラスαとか、香プラスαとか、そういうことかな?

「えーと、歩は詰まないのがたくさんあるし……例えば、歩2枚とか、歩と桂馬とか……あとは……香車も、桂馬と一緒の場合は詰まないし……」

 確か、銀2枚もダメだったよね、王様がここにいる場合は。

 金は歩や桂馬と一緒のときに詰まないし、角も同じ。飛車も、歩や桂馬のときは詰まないね。あれ? そうすると……。

「そっか、プラスαのαが何でもいいのは、馬だけなんですね、この形だと」

「はい、その通りです。他の駒の場合は、詰まない組み合わせがあります。しかし、馬はどんな組み合わせでも詰むんですね。但し、この局面では、ですよ」

 分かったよ。だったら、馬はかなり強いね。納得。

「龍も試してみていいですか?」

「もちろんです」

 先輩は馬を仕舞って、龍を渡してくれた。

 じゃ、さっきと同じ要領で。


《金龍》

挿絵(By みてみん)


《銀龍》

挿絵(By みてみん)


《桂龍》

挿絵(By みてみん)


《香龍》

挿絵(By みてみん)


《歩龍》

挿絵(By みてみん)


 馬龍は、さっきやったから省略するよ。

 小駒の成駒も、全部省略。


《龍龍》

挿絵(By みてみん)


 じゃじゃーんッ!

 凄いッ! 龍も全部の組み合わせで詰むねッ!

「正解です。少しは、馬と龍の強さが分かりましたか?」

「分かりました。移動できない場所へ移動できるようになっただけで、こんなに違うんですね」

 見直したよ。多分、最強の駒なんじゃないかな?

「それは良かったです。では次に、角と飛車を成る練習をしましょう」

 成る練習? それって、前回やったよね?

「何か、特別なルールがあるんですか?」

「いえ、ありません。歩や香車と同じです。ただ、移動できる範囲が多いので、角と飛車を成るときは、注意が必要なんです。少しやってみましょう」

 大川先輩は、前と同じように、テープで色分けされた盤を持ち出して来た。

 そして、飛車を5筋五段の地点に置く。


挿絵(By みてみん)


「この飛車が成れる範囲を答えてください。……と、その前に、復習ですね」

 大川先輩は、ホワイトボードに、前回と同じルールを書いた。


1、中立地帯あるいは自陣から、敵陣へ駒が移動したとき、パワーアップできる。

2、敵陣の中を移動したとき、パワーアップできる。

3、敵陣から、中立地帯あるいは自陣へ駒が移動したとき、パワーアップできる。


「では、どうぞ」

 よーし、まずはルールを確認するよ。

 赤で囲まれたところが敵陣、青で囲まれたところが自陣、真ん中が中立地帯。

 飛車は中立地帯にいるから、2と3は適用できないよね。

 つまり、1だけ考えればいいってこと。

 赤で囲まれたところへ移動すれば、パワーアップ、つまり、成れるね。

 だから……。

「この3ヶ所でーす」


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


「はい正解です。それ以外にありますか?」

「それ以外は……」

 ないね。1が適用できるのは、この動き方だけだよ。

「ありません」

「それも正解です。では、置き場所を変えましょう」


挿絵(By みてみん)


「ここだと、どうなりますか?」

 ……今度は、飛車が敵陣の中にいるね。

 だから、ルール1は適用できないよ。2と3だけについて考えようね。

 まずは、2から考えるよ。敵陣の中を移動しているのは……。

「ルール2だと、このラインで全部成れます」


挿絵(By みてみん)


「その通りです。横に動くのは全て成れますし、5筋一段目と二段目も成れますね」

 やったね。次は、ルール3を適用するよ。

 えーと、敵陣から、中立地帯あるいは自陣へ……。

 ん? 意外と広いよ。もしかして……。

「このライン全部ですか?」


挿絵(By みてみん)


 私が駒を一気に動かすと、大川先輩は笑顔で頷いてくれた。

「はい、そこも全部成れますね」

 わお、凄いね。

 三段目から一気に九段目まで下がれて、しかも成れるなんて。

 自陣で成ったのは、初めてじゃないかな? 大駒のメリットだね。

大駒(おおごま)については、敵陣から自陣へ移動するときも成れる、ということを忘れないでください。では、角もやってみましょう」

 大川先輩は、角を5筋四段の地点に置く。


挿絵(By みてみん)


 もう簡単だね。だいぶ覚えたよ。

「右斜め上と左斜め上のライン、全部ですね」


挿絵(By みてみん)


「はい、正解です。この場合は、どうですか?」


挿絵(By みてみん)


 これも簡単だよ。飛車と同じ要領だね。

「このライン全部です」


挿絵(By みてみん)


「かなりスムーズになりましたね」

 でしょでしょ、これでもう、ばっちりかな。

「新しい駒は、もうないんですよね?」

「ありません。王様、飛車、角、金、銀、桂馬、香車、歩、それに成駒の龍、馬、成銀、成桂、成香、と金を加えて、総勢14種類。但し、成銀、成桂、成香、と金は、金と同じ動きですから、動作のパターンに関して言えば、10種類だけですね」

 最初は心配になったけど、名前が14種類、動きが10種類。何とかなりそうだね。

 RPGのジョブの方が、もっと多いんじゃないかな。

「では、駒の動かし方について、総仕上げをしましょう」

「宿題ですか?」

「いえ、成りに関するルールの補足です。ふたつありますから、順番に説明しましょう」

 大川先輩は、ホワイトボードに向かって、4番目のルールを付け加えた。


4、成った駒は、出世前の状態に戻せない。


「これは重要なので、ぜひ覚えておいてください」

 成った駒は、出世前の状態に戻せない……。格下げはできないってことだね。

「例えば、成銀は銀に戻れないってことですか?」

 私はそう言って、成銀を銀に戻してみた。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


「はい、それは反則負けです。他にも、龍を飛車に、馬を角に、成桂を桂馬に、成香を香車に、と金を歩に戻すことは、盤上では禁止されています」

「盤上では? 盤上じゃなきゃ、戻せるんですか?」

「あ、それについては、また今度説明しますね」

 そっか、まだ何かルールがあるんだね。

 でも、駒は盤の外に出れないんじゃなかったかな?

「とりあえず今は、『成った駒は戻せない』と覚えておいてください」

「はーい」

 返事はしてみたけど、そもそも戻そうと思わないよね?

 だって弱くなるんだよ? それとも、例外があるのかな?

「さて、もうひとつの追加ルールは、ちょっと難しいですよ」


5、一段目に移動した歩と香車、一段目か二段目に移動した桂馬は、必ず成る。


 ……ん、ほんとに難しいの来たね。

 今までは「成ることができる」だったけど、今度は「必ず成る」だよ。

 あ、その前に、ひとつだけ確認し忘れてたことがあるね。

「先輩、ルール1から3には、『パワーアップできる』って書いてありますよね。じゃあ、パワーアップしないこともできるんですか?」

 私の質問に、大川先輩は、しまったという顔をした。

「すみません、忘れてましたね。その通りです。『パワーアップできる』、つまり『成ることができる』というのは、選択権があるという意味で、成るか成らないかは、プレイヤーの自由です」

 なるほどね、じゃあ……。

「これは反則じゃないんですね?」

 私は銀を使って、成らないバージョンを作る。

 

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


「はい、それは反則ではありません」

「成らないを一回選択したら、成る権利は放棄されるんですか?」

「いいえ、そんなことはありません。これまで書いたルールを、素直に読んでください」

 そっか、一回成らなかったら次は成れないなんて、書いてないよね。

 深読みする必要は、全くないみたい。でも、一応確認しておくね。

「じゃあ、これも反則じゃないんですね?」


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 私は、1回目の移動で成らずに、2回目の移動で成った。

「はい、それも反則ではありません」

 うん、分かったよ。成る成らないは、条件を満たしている限り、私の自由。

 大事なところも押さえたし、ルール5に移ろうね。


5、一段目に移動した歩と香車、一段目か二段目に移動した桂馬は、必ず成る。

 

「『必ず成る』ってことは、成らないとどうなるんですか?」

「反則負けになります」

 え、そうなんだ。変わった反則だね。

 パワーアップしないとペナルティだなんて。

 成る成らないの自由が制限されてるよ。

「えーと、一段目に歩か香車、一段目か二段目に桂馬……」


挿絵(By みてみん)


 こうだね。

「その通りです。その局面が出現した時点で、木原さんの負けになります」

 わお、厳しいね。これは注意しないと。

 でも、何でだろ? 私は盤面を睨む。そして、あることに気付いた。

「あ、これって、歩も香車も桂馬も、全然動けなくなってるんですね」

 大川先輩は、パシリと両手を合わせる。

「ご明察。実はですね、このルールは、もっと大きなルールに言い換えられるんです。すなわち、『他の駒に邪魔されているわけでもないのに、移動できない駒が発生した場合、その駒の所有者が反則負けになる』というルールです」

 ……長いね。ちょっと整理しようか。

 他の駒に邪魔されているわけでもないのに……。

 うん、今並べられてる桂香歩は、他の駒には邪魔されてないよね。

 で、移動できない駒が発生していて、どれも私の駒……。

 そうだね、この状態だと、私の反則負けになるよ。

「歩を成るとと金、香車を成ると成香、桂馬を成ると成桂になるから……そうすると、今度はバックできて、動けるようになるんですね」

「はい、ですから、正確に言うと、『成らないといけない』のではなく、『もし成らない場合には、他の駒に邪魔されているわけでもないのに動けない駒が発生して、負けになる』というわけです。『反則負けが嫌なら裏返せ』ということですね」

 なるほどね、分かったよ。

「でも、何でそういうルールがあるんですか?」

 私の質問に、大川先輩は困ったような顔をした。

 首を曲げて、歩美(あゆみ)ちゃんたちの方に声を掛ける。

駒込(こまごめ)さん、冴島(さえじま)さん、『一段目の歩と香車、または一段目か二段目の桂馬は、成らないと動けなくなって負け』というルールは、何であるんですか?」

 あらら、先輩は知らないんだね。

 質問された歩美(あゆみ)ちゃんと(まどか)ちゃんも、盤を挟んでお互いに顔を見合わせる。

「さあ……そういう疑問自体、持ったことないんで……」

 円ちゃんの返事。

 それは良くないなあ。何でも疑問を持とうよ。

 私は、円ちゃんが男装してることを疑問に思うよ。うん。

「そのルールがなくても、普通は成りますよね。行き場のない駒は十中八九、邪魔にしかなりませんから。持将棋(じしょうぎ)か詰め将棋の作図成立・不成立のときくらいしか、問題にならないのでは?」

 と歩美ちゃん。何だか、業界用語が飛び交ってるね。

 ちんぷんかんぷんだよ。

 ただ、誰も本当の理由は知らないっぽいかな。

 大川先輩は申し訳なさそうに、こちらへ向き直った。

「すみません、ちょっと分からないですね」

「えっと、将棋ルールブックとか読めば、書いて……」

 そのときだった。がらりと部室のドアが開く。

 お客さんかな?

 ドアの向こう側に現れたのは、三つ編みお下げの眼鏡少女。

 何だか、凄くお堅そうな子……って、クラスメイトの八千代(やちよ)ちゃんだよ。

「八千代ちゃ……」

「お、傍目(はため)じゃねーか。ちょうどいいところに来たぜ」

 円ちゃんの台詞に、八千代ちゃんは眼鏡を直す。

「冴島さん、何か?」

「おまえなら知ってるだろ。『一段目の歩と香車、または一段目か二段目の桂馬は、成らないと動けなくなって負け』ってルールは、何であるんだ?」

 そうそう、それが知りたいんだよね。

「ルールの内容ではなく、ルールの存在理由ですか? 難しい質問ですね……」

 しかめっ面をした八千代ちゃんは、しばらく目を閉じた後、私に視線を移した。

「……木原さん、こんなところで、何してるんですか?」

 それはこっちの台詞だよ。八千代ちゃんが将棋部だったなんて、知らなかったな。

「あのね、将棋部に入ったの」

「そうですか……ということは、さきほどの質問も木原さんの?」

 そうだよん。まだ、誰も答えてくれてないんだよね。

「実はその件について調べてみたことがあるのですが、正確な理由は分からなかったと記憶しています。例えば、チェスにも類似のルールがあり、『最上段に移動したポーンは、必ず他の駒に変化しないといけない』のですが、この理由もよく分かっていません。中国将棋のシャンチーでは、『最後まで前進しかできない駒がそもそもない』ので、このような局面を想定する必要がないのですね。世界最古の将棋と呼ばれるチャトランガについては、ルールが伝承されていないため、これも判然としません。面白いのは、公家の間で指されていたと言われる中将棋(ちゅうしょうぎ)においては、このルールが存在せず、一段目の歩や香車を成らなくても、反則にはならないのです。そう考えると、中将棋と本将棋との間で、何らかの変遷が……」

 むにゃむにゃ、何だか眠くなってきたよ。

 ちょっとだけ寝るね。おやすみー。

【今日の宿題】

なし



《将棋用語解説》

○反則

特に将棋用語というわけではないが、将棋では「反則はその瞬間に負け」というルールがあり、これがチェス(西欧将棋)やシャンチー(中国将棋)とは異なっているのが特徴。チェスやシャンチーにおいては、「反則が発生した場合、局面を戻して、別の手を指す」というルールになっている。また、将棋では、サッカーなどとも異なり「一発アウト」なので、神経を使うところである。もっとも、友だちと指すときなどは、チェス式が採用されることも多い。なお、インターネットで指すときは、「そもそも反則ができない」ようにプログラムされているのが普通である(例:歩が一段目に移動したら、自動的に成る)。

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