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神の一族  作者: 佐藤啓作
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火曜日

 火曜日、マイクがやられた。

 しんと静まりかえった食料庫。

 息をひそめ隠れていた巨人に、マイクは気付かなかったのだ。

 必死に逃げるマイク。

 だが待ちかまえていた巨人の攻撃は鋭かった。

 一つも食料を奪うことなく、マイクは叩きつぶされたのだ。

 一瞬の出来事で、最後の叫びすらあげることが出来なかった。

 幼い頃からいつも一緒だったマイク。

 もうやつの姿を見ることは出来ない。

 だんだんと仲間を失っていきながらも、俺達はあの食料庫へ向かう。

 たとえ、どんな危険にさらわれても……

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