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プロローグ
昔ある所に月姫と言う美しい姫君がいました。
名前の通り、日の太陽のような人ではなく夜の月のような凛とした姫君でした。
もちろん、男は皆月姫に夢中でしたが月姫は誰にも興味を表すことはありませんでした。
いつも笑顔を絶やすことのない昼の彼女。
"月姫"
月をも隠してしまうような闇のような姫君。
日本刀を片手に闇の中を颯爽と歩く。
美しくも恐ろしい。
笑顔など彼女の顔に存在などなく、あるのは無表情のと闇のみ。
たまに見せる表情と言えば、真っ赤な唇で弧を描くぐらい。
昼とは別人の夜の彼女。
"月姫"
近年、毎夜現れる「妖怪」
そして昔からいい伝わる伝説。
"月姫は妖怪を滅ぼす力を持つ"と。