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マゴッタ Chapt 8 VIVA ソラノキ sec.1

こんにちは、kzfactryです。この『マゴッタ』は暫くの間筆が(キーボードが?)止まってしまっていました。作品自体を諦めたのではなく今回アップした内容とは違う展開を考えていて、それがどうにも先が書けずに『オロチノモノガタリ』に逃げているような感じで塩漬けにしてしまいました。最近やっと展開を変える決心がついて書き出したら今度は色々思いつきすぎて筆が追い付かない(?)様な状況に(汗)。もともと馬力が無いもので(ノンターボの550CCくらい…何ならプラグがかぶっている…)、『オロチノモノガタリ』との住み分けがとても困難になってしまいました。本来ならChaptごとに読み切りで区切って行こうと思っていたのですがこのままだと年単位でかかってしまうかも…と不安になり、とりあえず切りの良いところでUPしていくかと思い直すことにしました。なので新たにsectionを設けて進んだらUPすると言うスタイルで行きたいと思っています。そんなガッツのない私の作品でも暇つぶしに読んで頂ければ幸いです。




sec.1


__ここはタマサンフリーダムの一角。とある小さな家の中で重苦しくも真剣な会議が開かれていた。その会議の進行の重さを強調するが如く、天気は曇天。雲がものすごく低くておどろおどろしい。薄暗いあたりの景色がさらにその小さな家を矮小な存在に見せている。薄暗い光が入る小さな部屋にその三つの存在があった。一様に真剣だが、三人とも表情に覇気が無い。互いに意見が出ないか伺うように目線で他の者を見る。まるで業績が傾いている会社の経営会議みたいだ。やがてその中の一人が意を決して、と言う感じで話し出した。


『……ソラノキさんって、誰…?』


『……う〜ん、わからないにゃん…』


『うぅぅぅ…』


何の事はない、前回挑戦状を叩きつけられたソラノキさんのところに行くにはどうしたら良いかと、三人のタマゴ達は困っていた。勢いで行くことには決めたが、そもそも何処に居るかわからない。


『…どこかで聞いた気がするにゃん??』


流石のサーメNYANもドリルのような頭を抱えている。…手が短くて頭まで届いていないが、比喩表現で。マゴッタはそばにいてニコニコしているフォンマゴッタをチラッと見るが、ソラノキさんにどこに行けば会えますかと聞く電話をかける勇気が出ない。三人とも目が困った八の字。重苦しい空気。暗いお外と室内。


ぴよぴよぴよ


…やがて三人は寝てしまった。タマゴ達の会議はこんなものである。大丈夫か?すると


皆さ〜〜〜ん、こんにちわ〜〜〜♫


ハウスマゴッタの外でタマゴ達を呼ぶ声がする。


ぴくぅ


マゴッタがかろうじて目覚めた。ハウスマゴッタが入り口のゲートを上にオープンするとそこには懐かしい顔が。

 ズーメSuとサーティーンダンサーズのメンバー。それと知らない…カモメ?ユリカモメさんかな?が三人。女性の妖精さんのようだ。嘴と足が目の覚めるような赤色でとっても素敵。その妖精さんとサーティーンダンサーズの妖精達がずらっと並んで立っていた。ズーメSuがコホンと一つ咳をすると


『マゴッタさんお久しぶり〜〜♬ズーメSuとサーティーンダンサーズwithチヨヅカRevueで〜〜〜〜す♫』


『『『こんにちわ〜〜〜〜♫』』』


サーメNYANとWooちゃんも起きて出てきた。素敵なお客さんに驚いているようだ。


『マゴッタさん、こちらはチヨヅカRevueの皆さんです。この間のトウエドさんの件で私たちもお礼が言いたいと言うのでお連れしました』


ズーメSuがユリカモメの妖精さん達三人を指して丁寧に紹介する。ユリカモメの妖精さん達は礼をしながら右手(羽?)を胸に左手を後ろに、さらに片膝を曲げて左足を後方に引いた。舞台とかで見たことあるとってもオシャレな礼だ。カッコいい。


『こんにちは〜〜♬初めまして私がチヨヅカRevue空組の男役YURIマオウで〜す♫』


『私は〜KAMOミユキで〜〜す♫』


『私はMeヒトミンで〜〜〜す♫』


 凄い、自己紹介もミュージカル調になっている。三人とも睫毛が長くてキラッキラしているし、衣装も素敵でキラッキラしている。YURIマオウは黒が基調のタキシード風だがあちこち光るものが散りばめられ、尾羽の部分にはそれを強調するように孔雀の尾羽根のように装飾されている。とにかくキラッキラしている。KAMOミユキは白が基調の西洋のドレスのような衣装、Meヒトミンはピンクが基調のドレスとなっていた。YURIマオウを中心に三人並んでとにかくキラッキラしている。あまりの眩しさにサーメNYANの瞳孔が針のように細くなった。マゴッタとWooちゃんは目をチカチカさせている。YURIマオウさんがミュージカル調で話し出す。


『この間は大変トウエドさんがお世話になりました〜♬是非私達もマゴッタさん達にお礼をしたいのでズーメSuさん達とセッションの末、今日は年に一度のスミーダRivファイヤーフラワーフェスティバルなので合同エアリアルショーを楽しんでいただこうと言うことになりました』


まつ毛の長い目をキラッキラさせながらカタカナの素敵なセリフが次から次へとYURIマオウさんの口から放たれる。か、カッコいい。マゴッタは子供なので詳細はわからないが、とにかく素敵なショーを見せてくれると言うことは理解できた。サーメNYANとWooちゃんと顔を見合わせて、うんうんと頷き合いながら


『『行きま〜〜〜す♡』』 『ウゥ♡』


と仲良く返事をする。さっきまでの暗い雰囲気はどこへやら。三人ともすっかりご機嫌になった。


『ハウスマゴッタ、フライトモード!♡』


ジャンプしながらマゴッタはハウスマゴッタに指示を出す。ニッコニコ。…ただ、何かお忘れじゃありませんか?


         *


 クニサンエンパイヤに入っても天気は良くならなかった。相変わらず空は暗くて雲は低い。町もどんよりと暗い。しかしその中でも飛行中のハウスマゴッタの右手の方から白く大きなものが見えてきた。ビックリTGさんだ。クニサンエンパイヤにおいてエンターテイメントの聖地として称えられている妖精さん。マゴッタもいつかはマゴッタダンスでビックリTGさんで妖精さん達を楽しませてあげたいと思っているが、まだまだ未来の話の様だ。しかしマゴッタのビックリTGさんへのリスペクトは半端ないのでハウスマゴッタの目型ウインドウから両手を合わせてビックリTGさんに一礼する。ビックリTGさんはとても気の良い妖精さんなので


『はよ来い、マゴッタ!待ってるよ~♡』


と両手を振って応えてくれている。ホントに良い妖精さん。ニッコニコしてマゴッタがリビングに振り返ると…

 そこにも外の天気以上に暗雲とした空気が張り詰めていた。ハウスマゴッタの拡張に合わせたように大きくなった卵型の円卓。その細くなった頂点の方に。


ぷるんぷるん ぷるんぷるん ぷるるんっ


プリンマゴッタが三つ。まるでシンクロしているように揺れている。…なんならダンスしている?今日もキャラメルの帽子が可愛いしチョコ製のヤクミもキラキラと自己主張している。三人とも(?)とってもいい笑顔。その姿を見るだけでとろけてしまいそう。

 しかし、プリンマゴッタの周りの空気は外の天気と同じくどんより…と言うよりピリピリしていた。卵型の円卓の広い方にはズーメSuとサーティーンダンサーズの方々が並んでいるのだが、


ちらっ 『ごほんごほん』 ちらちら 『えへん』


ちょっと変わった仕草を皆さんがしていた。それとひそひそ声が……


(あれが…あれが伝説のプリマゴッタ…)


(食べる者全てをとろけさせると言う…)


(た、食べたい…)


(何で、何で三つしかないんだ…)


(さすがにレディーが三人いるのに食べるわけには…でも食べたい)


チラッとプリンマゴッタを見ては視線を外し、視線を外してはまた横目でガン見。何人か涎を垂らしているメンバーも。マゴッタも子供ではあるがさすがにこれだけの視線があれば何となくプリンマゴッタの事であると察した。マゴッタはちょっと赤くなって体の前で手をもじもじさせながら言い訳する。


『ごめんなさい…何時もプリンマゴッタは三つしか作らないんです。フリッジマゴッタが疲れちゃうし、頑張ってたくさん作ってもWooちゃんが一人で食べちゃうんで…』


それを聞いたズーメSuが慌てて


『いえいえ、マゴッタさんお気になさらないで。私達が突然現れたのですから。どうぞおかまいなく。ジュル』


ジュル?…今ズーメSuさんがよだれを拭ったような…気のせいかしら。そう言えば肝心のキーパーソンであるWooちゃんは?と言うと。

 リビングの端の方で結構大変な事になっていた。


『XXX、XXXX!』  『ニャニャニャ、にゃん!』


何故かWooちゃんは口にピンク色のガムテープをバッテン型に貼られてサーメNYANに抑え込まれていた。しかもWooちゃんの緑色の二本の触覚をスピーカーマゴッタが二人(?)ずつで引っ張って抑え込んでいる。スピーカーマゴッタに新たにサーメNYANの補助という機能が備わったよう?…だ。それでもサーメNYANはかなり苦労している。さすがWooちゃん、すごいパワー。それにサーメNYANもホントに有難う。マゴッタは思わずサーメNYANに両手を合わせて心の中でお礼を言った。


『これが伝説のプリンマゴッタなのですね♡』


ユリカモメの妖精であるYURIマオウさんがそのキラッキラした長いまつげと瞳でプリンマゴッタの前に座る。ズーメSuとサーティーンダンサーズの微妙な視線が更に強くなるがYURIマオウさんはものともしない。さすがスーパーエンターテイナー、このぐらいの視線ではものともしない。KAMOミユキさんとMeヒトミンさんもとても美しい所作でYURIマオウさんの両側に座る。三人ともキラッキラした瞳でプリンマゴッタと見つめ合う。


ぷるるんっ  『じゅるっ』


…ん?どこかで涎をすする音がしたような…まさかYURIマオウさんが…?そのYURIマオウさんが小さく咳をすると


『こほん、私達チヨヅカRevueのメンバーは素敵なスイーツをいただく時に伝統となっている儀式があります。KAMOミユキ、Meヒトミン、解っていますね?Daジャーレの儀式を始めます』


何故かKAMOミユキさんとMeヒトミンさんは”ビクッ”となり、キラッキラした瞳に初めて狼狽の色が現れた。…?Daジャーレの儀式とはそんなに大変な事なのかしら?マゴッタが慌てて


『かしこまらずに気軽に頂いちゃってください♡』


と、とっても気軽にプリンマゴッタの死刑宣告をする。…なかなかシュールな光景かもしれない。


『いえいえ、こんな素晴らしいスィーツを前にしてそんな不作法は許されません。さ。KAMOミユキさん、始めなさい』


YURIマオウさんは物腰は丁寧だが凛とした態度でこの場の空気を支配していた。スーパーエンターテイナーとは凄いんだなぁ、と感心するマゴッタだった。

 マゴッタは感心しきりだったがYURIマオウさんに指名されたKAMOミユキさんはそうはいかなかった。


『…こほん』


一つ小さな咳をすると緊張で震える両手(翼?)でプリンマゴッタがのっている小皿を両手で持つ。そして左右にちょっと回しながらじっと見つめる。Daジャーレの儀式とは一体…


『…なんて“へんてぷりん”なスイーツなのかしら』


KAMOミユキさんが震える声でそう言う。


ぴくっ  ステンッ!


YURIマオウさんの右の眉毛が反応して上がる音と、何故かWooちゃんを抑えているサーメNYANが膝から崩れてコケる音が同時に聞こえた。Wooちゃんの拘束が一瞬弛む。危ない!…か?周りで見ていたズーメSuとサーティーンダンサーズのメンバーもざわめき出す。


ざわざわ


(うむう、さすがチヨヅカRevueのメインキャスト。素晴らしいワードセンスだ)


(これが世に聞くチヨヅカRevueのDaジャーレか。何と高度な…)


続いてMeヒトミンが緊張した面持ちで自分の美しい羽毛を撫でながら


『”ぷりんす”を変えてから羽の艶が今一つなのよねぇ…』


ぴくくっ  じぃ~~~


YURIマオウさんの眉毛が二段階跳ね上がった。サーメNYANは不満ありげに目を細めている。


ざわざわ


(おお、そう来たか!不満を言いながらもさりげなく自分の美貌をアピールしてるぞ)


(お、お美しい…♡Daジャーレも素敵だ♡)


二人のDaジャーレを聞き終えたYURIマオウさんは思案するように両目をつむる。そんな所作も美しい。さすがはスーパーエンターテイナー。やがてすっとその瞳を開くと


『KAMOミユキさん、Meヒトミンさん、二人とも突然のアドリブによるDaジャーレとしては中々の完成度だと思います……が、この素晴らしいプリンマゴッタの価値を下げてしまうような表現は感心しませんね』


そうYURIマオウさんが言うと二人は肩をすぼめてしゅんとする。可哀想。YURIマオウさんはその二人の様子を見てニコッと笑い


『まるで春の泉の様に爽やかな”すぷりんぐまごった”、なんて”ぷりりあんと”なスィーツなのでしょう♡さぁ、皆で頂きましょう♡!』


YURIマオウさんは立ち上がりながら両手を上に差し上げてそう言い放った。まるでミュージカルのワンシーン。ここで初めてサーメNYANの両目がキラーンと光り、片目を閉じてウインクしながら大豆の様な右腕の一部をピコンと一部上に向けた。おお、これが伝説のサーメNYANの”サムアップ”か。


『『『おおおっ!!』 』』


『凄い、凄いぞ!春とブリリアントとでダブルで掛かっている!!』


『いやいや、泉のスプリングも掛かっているぞ!!トリプルだ!』


『これがチヨヅカRevueトップスターの実力か!!』


『物凄い!素晴らしい!!感激だ!!!』


パチパチパチパチパチパチッッッ!!


 ズーメSuとサーティーンダンサーズのメンバーは総立ち。スタンディングオベーションで拍手喝采だ。Daジャーレはマゴッタには難しすぎたのか周りの様子を見てキョロキョロしながら拍手している。マゴッタは空気は読める子なのだ。ズーメSuが感激のあまりに握手を求めに行ったら三人ともとってもオシャレなシルクのハンカチで紅色の素敵な口元を拭いている。??いつの間にかプリンマゴッタが三つともいない。…スーパーエンターテイナーはお食事も早い様だ。


 ワイドリビングの中でズーメSu達が如何にチヨヅカRevueのDaジャーレが素晴らしかったかと言う賛辞が続いていてとても和やかに飛行を続けるハウスマゴッタだったが、地上の方から何やら…


ピィ ピィ ピィヒャララ♫

   トンツク トンツク トンツクトン♫


とっても明るい音楽(お囃子?)が聞こえてきた。すると、


ぴくん うず うずうず  すぅ〜〜〜


あらら、ハウスマゴッタがお囃子に釣られて下降を始めちゃった。なんならお囃子に合わせて空中でステップを踏んでいる様な…マゴッタに似てきちゃったかな?

 とっても賑やかなお囃子が聞こえてきた建物は…


<ASクワーサーHall>


お囃子も賑やかなら見た目も賑やかだった。色とりどりののぼりに提灯もたくさん並んでいる。すごく目立つ”大入”の看板…なかなかのエンターテイメントを感じさせる建物だった。ハウスマゴッタはその目の前に着陸すると飛行ユニットをしまってハウスモードになり、お囃子に合わせて嬉しそうにリズムを刻んでいる。…ハウスマゴッタはハウスだが何故かご機嫌なのがわかる。マゴッタがそのハウスマゴッタの目型ウインドウからおのぼりさん丸出しで建物を見ていると


『ああ、ここはASクワーサーHallと言ってクラッシックな伝統芸を見せるホールですよ。なかなか興味深くて面白いですよ♡お、今日は名人のあさがお亭SAYアジーンさんが出るのか、ぜひ観たいなぁ♡』


ズーメSuさんがマゴッタの側に来て説明してくれた。ソワソワして興味ありげ。余程そのあさがお亭SAYアジーンさんの演目が素晴らしいのか。しかしそこへYURIマオウさんが来て


『ズーメSuさん、我々はこれから演出さん達とエアリアルショーの最終打ち合わせですよ。それほど時間はありません』


YURIマオウさんはきっぱりと言い切りズーメSuさんを引っ張って行く。ズーメSuさんを引っ張りながらマゴッタの方を振り返り


『マゴッタさん、あなた達はまだ少し時間がりますのでクラッシックLaクーゴを楽しんでいてください♡こちらの準備が整いましたら呼びに来させますので♡』


ずるずる


『SAYアジーンさ~~ん…』


ズーメSuさんは未練たらたら、まさに後ろ髪引かれる想いという感じだが、しょせんYURIマオウさんにはかなわない。マゴッタは何故かノリノリのサーメNYANとお腹がすいて少々ご機嫌斜めのWooちゃんと三人でASクワーサーHallに入っていった。…ご機嫌斜めでもWooちゃんは可愛いが。


            *


kzfactryです。読んで頂けました?これっくらいの内容で筆が止まっていたのか、と言われると二の句がつげないのですが、この後の展開も書き出していますので時間のある方はお付き合いください(涙)。それと『オロチノモノガタリ』もそうなのですが、あまりにメッセージが無いもので


…あれ?全部サーチ用のBOT?


と不安になるときがあります。もし幾らか時間に余裕のある方は『BOTじゃないよ』とだけでもメッセージを送って頂けると助かります。よろしくお願いします。


         kzfactry



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