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8.5幼馴染の場合

道久とマナちゃん、どうしたんだろ。なんか今日のは二人、おかしかった気がする。あの場ではああ言ったけど本当は何も納得できていなかった。

あの二人最近仲良さそう出し。体育の時にマナちゃんの視線がずっとみっちゃんの方だったのも気になる。もしかして、マナちゃんは…

「理央ちゃん、勉強しにファミレス行こう?ほら今日はマナちゃんもう誘ったんでしょ何ボッーとしてるの。行かないの?」友達の一人言ってきた。

やばい、さっきのモヤモヤのせいで自分から言い出したのにすっかり忘れていた。

「あーあ、もちろん行くよ。

マナちゃーん!行くよー‼︎」

「あ、はい」マナの返事が聞こえてきた。

モヤモヤは解消されない今は勉強に専念しよう。


駅前のデパートのなかにあるファミレスに向かった、

この店はよく来る店で、前まではみっちゃんとも一緒には来ていたけど、みっちゃんは最近忙しいみたい。誘っても今日は忙しいと言われて最近はなかなか二人で来ていない。だから最近は女友達と来ることが多い。

「ねえねえ、何か食べてから勉強する?」

「期間限定のさくらんぼパフェだって‼︎理央、これとかどう?ほら、マナちゃんも!」

付き添いで来てくれた玲奈と結奈は勉強そっちのけで楽しみ始めた。あ〜あ、みっちゃんも好きそうだなぁ。とか思っていたけど今は勉強には集中しなくては。マナちゃんのためにも今は我慢の時よ私。

「玲奈、結奈。まずは勉強よ。二人もあんまり成績良くないでしょ。ほらドリンクだけ頼んで始めた始めた。」

二人のえーっていう声が聞こえたがここは無視。マナちゃんはやる気はあるみたいで準備は完璧だった。

「理央ちゃん。まずいはここからお願い」

「オッケー、任せてって」


勉強を始めてから数時間が経過したあと、

「ねえ。理央〜疲れた」

玲奈と結奈がギブアップ宣言した。マナちゃんもやる気はあるが疲れているみたい。

「一回休憩する?」

「やったー。甘いもの食べたいんだよね。これとこれと、あ、これも美味しそう。」

「あんまり頼みすぎるなよ〜玲奈」

「わかってるって」

「マナちゃんも何か食べる?」

「あ、えっと…シュークリーム、頼もうかな」

「いいね、シュークリーム好きなの?」

「この前、み…四宮君がシュークリーム奢ってくれて…それから好きに…」

「うん?マナちゃん四宮と仲いいの?」

「あ、ちょっとだけ家も近いし」

「え、そうなのじゃあさ、理央家とも近いんだ」

「うん、そうだよー」

「理央、恋のライバル出現か?今までの余裕ないんじゃない」急に玲奈からそんなことを聞かれて飲みかけのドリンクですむせてしまった。

「ゴホ、ゴホ…。ちょっと何言ってるのよ玲奈。みっちゃんはただ幼馴染だよ〜。仲はいいけど好きになったことなんてないよ〜。」

「嘘つけ、今まで何人女子を四宮から追い払ったか。告白される前に連れて帰ったり、幼馴染の私のがいるアピールめっちゃしてるじゃない。理央は無自覚かもしれないけど結構やってるからな。おかげで四宮はモテるのに誰とも付き合ったことないんだから。」

まぁたしかに少しはみっちゃんが告白されるのが嫌だなあって思って先に一緒に帰る約束するとかしたかもしれないけど…

「マナちゃんも気をつけるんだよー理央に」

「え、えええ?私は別に、好き、とか、じゃないので…」

へー、そうなんだ。じゃあ体育の授業のときは何だったのか。今すぐそれを知りたかったがここは我慢することにした。でもみっちゃんだって可愛いマナちゃんみたいな子の方が好きなのかな?って少し思ってしまった。

「わたしは理央ちゃんとかみんなが好きですよ。今も楽しいし…」

そんなことを言ってくれるマナちゃん、最高。

「ありがと〜マナちゃん。大好き。」

マナちゃんってほんと素直でいい子だよね。

そんなマナちゃんにみっちゃんは惚れてなければいいんだけど…

勉強が終わって家に帰るときになってもそのモヤモヤは消えなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


はぁー、あ〜疲れた。事務作業だって疲れるものだ。俺は学校が終わって放課後に前回のマナの前組織との接触があった飛行機事件での報告書を作成していた。報告書といえでもちゃんとした書類で政府に提出しなければいけないためその仕事はかなり大変だ。

家のベットに倒れ込む。理央がシーツを変えてくれたのかいい匂いのベットだった。洗濯機が壊れて仕方なく理央の家の洗濯機を借りたのだ。ついでにシーツをつけてくれていた。なんかいつも申し訳ない。

あまりの疲れで眠気に襲われ目を閉じかけたとき。隣の理央の家から叫び声と壁を叩く音が聞こえた。

俺は本能的に動いた。"また"理央に何かあったのではないか。そんな心配何よぎり理央の家のドアを開ける。鍵はなぜか開いていた。

そこには泥酔して酔っ払いの絵里とダル絡みされている理央がいた。

絵里は俺に気付き

「おーーお、愛弟子、元気か〜。あ、そうだと理央が冷たいんだよー、何とか言ってくれないか?」

「それはお姉ちゃんが酔って私に絡んでくるからでしょ。臭いんだよお姉ちゃん。」

「ほらな、冷たい。」

これは師匠が悪い。俺もダル絡みされる前に抜け出そう。

「みっちゃん。まさか自分だけ逃げるとかしないわよね。」

「いえ、そんなことは理央様」

「今日シーツやっておいてあげたよね。」

「お前そんなこともやらせてるのか、ウチの理央に」

師匠は黙っていて欲しい。

「理央、家来る?」

「あ!行く行く!!お姉ちゃんまたね〜」

「おい、それはないだろ。寂しいよー理央〜」

「どうせ寝るでしょ。それと一人でも酒は飲める」俺と理央は師匠の元を後にした。

「みっちゃんありがとねー。助かったよ。姉ちゃんったら今日はやけ酒だーとか言い出して持ってきたウイスキー開け出して大変だったんだから」

「あの人たまにそういうところあるよな。いつもはいい人なんだけど。」

「みっちゃんもアイツのことを師匠なんて言わない。あの人調子乗るから」

理央は師匠という具体的な関係を知らないのでそう思うのも仕方ない。知らないとただの酒癖の悪いサラリーマンになってしまうからだ。

「ひとまず、暇だし何かする?理央」

「ゲームしようよ。何とかカートっていうやつ。この前買いに行ってたでしょ、何ちゃらスイッチ。」

「いいよ、」

「私、今日泊まっていくからオールしてでも勝つよ」

「それは勘弁、寝させてくれよ。」

でも実際ゲームは理央の方が強かった。一回でだいたいのやり方やショートカットのルートを見つけてしまう理央はゲームで最強だった。

「あーもう、まだそんなにやってないのにもう理央に負け始めた。」

「練習が足りないんじゃないみっちゃん?まだまだ序の口だよー」理央はいつもテンションが高いが今日はいつもに増してさらに元気だ。師匠のあの酒癖の悪さだ。しかもあれでアルコールに弱いらしい。妹の理央だってもちろんアルコール免疫なんてものは無く、さっき師匠にダル絡みされた時のアルコールの息で酔っているのかもしれない。

そんなことを思いながら、相変わらず勝てないゲームをしていたら電話がかかってきた。マナからだった。

"「マナ.どうした?」"

「"何か声が聞きたくて電話してみただけ"」

「"あ、うんそうか、」

「今日はごめんね体育のときのあれ」

「大丈夫だよ。問題はなかったしこっちもごめん、」

マナも気にしてきたらしい。あのとき理央が急にきたから謝る機会がなかったから言えずにいたが、今言えてよかった。

俺とマナは少し話して終わった。

「む〜。みっちゃんが他の女と電話してる。

ズルい。」

理央は俺の膝に乗ってきた。やっぱり理央の顔が少し赤い。師匠の巻き添えを喰らって酔っているらしい。

それと理央は風呂上がりだからなのかいつもなのか、いい匂い何するし、理央の部屋着姿見はあまり見たことないのでなんかソワソワしたい。

「ねえ、みっちゃん。

みっちゃんって可愛くて、素直で、積極的なタイプの子が好き?」

何を言い出すかと思いきや、変なことを聞いてきた。

「まぁ、だいたいの男子なら好きなんじゃない?」

まぁ、世間一般的にそういう子はモテると思う。

「ふーん、そうなんだ。」理央はなにか意味深だった。

理央は何かを部屋を出てくる時に持って来ていたバックから取り出してきた。

「じゃあ、お菓子食べよ。ほらポッキー持ってきたから。はい」

おれは理央にポッキーを口にくわえさせられた。

そして反対側を理央が咥えた。

「ちょっと待って理央、食べにくくない?」

「そうやって逃げるんだみっちゃん。こっちのゲームでも負けて悔しくないのかな?」

理央め。口が達者になったもんだ。こうなったらやるしかない。例えそれがポッキーゲームであっても。

「俺だって負けないけど、」

「みっちゃん、意地はるじゃん。」


ポキリ…ポキリ…だんだん俺と理央の唇が近づいていく。

そして残りの距離はわずか1センチ

これはほぼキスって言ってもいいレベルの距離だった。

流石にこれ以上はできない。そして理央の顔もさらに赤みが増しているが目は真剣そのものだった。

「理央、降参。理央も俺とキスなんていやだろ。だからここらへんで…」

突然、理央が首に手をまわしてきた。

「私は負けてないから」

さらに理央の顔が近くなった。

これはもはやゲームじゃないのでは…ここで止めた方がいいのか…

「ねえ、みっちゃ…ん……、」

理央は眠気に襲われたのか倒れ込んでしまった。

まじでキスされるかと思った。今日の理央なんか積極的だったな。

いつもはどちらかと言えば見守ってくれるようなタイプの理央がこんなことをするのは珍しかった。

何か悪い影響でも受けたか…?謎は深まるばかりだ。

隣で師匠が叫んでいるのが聞こえた。

まだやけ酒してるのか。理央も毎回付き合わされて大変だな。

気持ちよさそうに俺の膝で眠る理央。

「う〜ん…みっちゃん…」

俺が夢に出てているのか。

おれも眠くなってきた。そういえば寝落ちしそうなところを無理やり起きてきたんだった。

「おやすみ、理央」座ったまま寝るのはきついが理央を起こすのもなんだかかわいそうだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あれ、目の前にみっちゃんが見える…

私昨日あれから…////」

昨日ことを思い出して急に恥ずかしくなってきた。いくら気が大きくなっていたからって流石にやりすぎた。

「コンタクトつけっぱなしだった。

目痛っ。」

「私、みっちゃんにはひかれてないよね…。」

ずっと膝枕してくれていたんだ。

やっぱり、みっちゃんは優しいな。そんなところも好きだな。

「あのときはキスできなかったけど、今ならいいよね………」頬に触れてみた。

「私って傲慢だな。常々そう思うよ。」マナちゃんの気持ちはわからないけどこれで私が一歩リードかな。

「よし、みっちゃんのために、今日の弁当は唐揚げ弁当にしますか。

あ、姉ちゃん忘れてた。」

家に戻ると絵里が二日酔いでぶっ倒れていたが、せっせと弁当作りに取りかかった。

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