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5隠されていた裏の計画

任務の日の朝はいつも目覚めが良くない。

これから仕事だと思うとあまり気が乗らないのが現実た。

俺はマナとハイジャック予定だという飛行機に向かうため、空港内のプライベートジェット専用のラウンジに来ていた。どうやら今回ハイジャック予定の飛行機はどこかの金持ちのプライベートジェットらしい。俺らは今からそこに招待客の若夫婦として乗り込みハイジャックを阻止する予定だ。

「いつもより堅苦しい服装でなんか嫌だな。似合ってないし。」

「そう、似合っていると思うけど…」

そんなマナも気品があり、でも可愛らしく、招待されるだけある美人な妻という肩書きがピッタリな感じだった。

流石にそれに比べたら俺なんて庶民らしい。

マナがいなかったら招待客として入れなかったかもしれない。そんな彼女は自分が美人であることを自覚していなく、素直に俺を褒めてくれた。

「そりゃ、どーも。

お、飛行機の準備が整ったみたいだ」窓から見えた飛行機はプライベートジェットと呼べないぐらい大きなものだった。

「マナ、一応確認だけど、今回のミッションはあくまで止めるだけだ。

むやみに被害を出さないように。約束だからな」

少しばかり心配して気にかけたのだが、不要だったらしい。

「ええ、あなたとの約束だもの大丈夫、何も心配しなくていいわ」若夫婦という設定を意識しているせいか喋り方はいつもと違っているが

俺はそれを聞いて安心した。

なぜだか知らないが、手まで繋いできて、少し設定を意識してしすぎだと思ったが不自然にならないよう合わせておいた。

それにしてもこの若さで夫婦と言うのは少し無理があるような気しかない。そんなことを考えていると搭乗の準備が整ったらしい。職員らしき人がこちらを気にかけていた。

「宮野様、ご準備何整いました。どうぞこちらへ」空港職員にいわれ俺らは飛行機に乗り込んだ。

俺とマナは機内へと入る。

中はとても広くこれが個人の持ち物だと考えられないぐらい豪華な内装だった。

機内の中央の壁に描かれている紋章に目がいく。

赤の装飾に十字架のマークそしてさらにラインがクロスしている。

俺は持ち主の宗教的なものかと思った。

そして中央には大きなテーブルがあった。

そしてそこには一人の老紳士がいた。

「この紋章、そして老人。まさか…道久逃げて…」マナは言い放ったと同時に出口へと引き返す。

「おい、マナどういことだ?説明してくれ」

「今は時間何ない、はやく」

俺はマナに急かされ、全力で引き返す。

しかし、もう遅かった。機内には入った時点でもう決着はついていた。

一人の老紳士。彼もまた招待客の一人かと思いきやどうやら違ったらしい。俺らは黒服の集団に囲まれてすぐさま身動きが取れなくなった。

「GIAも落ちたな。ここまでスムーズにいくとはこれでは相手にならない」

俺らはどうやらはめられたらしい。

そう気づいた時にはもうすでに遅かった。

「誰が来たと思いきや、これはこれは、久しいね、"死神"」

「どうしてお前がここに、」

俺の悪い予感が的中してししまったらしい俺はマナを必死に守ろうとしたが手遅れだった。「マナ…」

スタンガンでクビを打たれた。

急に首元に激痛がはしり、

記憶はいつのまにか遠のいていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


目を覚ましたときには視界は塞がれていて暗闇であった。どうやら目隠しをつけさせられているらしい。飛行機はとっくに空高くの上空にはいるせいなのか耳は気圧のせいでうまく働かなかった。無理矢理、身体を動かそうとしてみるが、手首は手錠をつけられて身動きはできそうになかった。

「どうやら、眠りから覚めたようだな少年。起きて早々で申し訳ないが早めに終わらせたいから我慢してくれ。

今から君に見せたいものがある」

と恐怖心を与える人の声、多分さっきの老紳士だと思う声で俺は目隠しを外された。飛行機は、雲の上を飛んでいるせいか太陽が眩しく目を開けられない状態であったが必死で目を開けた。

そして正面にはには俺と同じように拘束されたマナがいた。彼女は何か喋ろうとしているが口が塞がっていてよく聞き取れない。老紳士はとなりのは席ですゆったりと座っていた。

「ではます自己紹介をしよう。私はエドワード•スミス以後お見知りおきよ、しかしもう会うことはないかもしれないがな。

そんなことより私は大変失望したよ。死神。お前にはうんざりだ。まさか裏切るとは。あれだけ小さい時から教育していたというのにこんな男に引っかけられて。

まぁこちらとしては復讐という楽しみ顔また一つできたということにしとくか。」

彼は挑発的な笑みを浮かべどこかこの状況を楽しんでいるように感じた。

彼に髪を掴まれ、目を合わせる。

「君と会うのは2回目だったかな。前にあったときは小さかったのにここまで成長するとは、でもこちらとしては邪魔な存在が成長してしまったが。」

俺はこんなやつと会うのは初めてだと思っていたがどうやら2回目だったらしい。でも思い出すことはできなかった…しかしどうやら彼はマナの元々の組織の一人らしい

「今回は’’死神"とは、君もやるね。こんな感情がないやつどうやって取り込んだのか」

これには我慢できなかった、

「あんたより感情豊かでいいやつだと思うがな」と俺は皮肉も含めて言い返した。

「まぁいくら私のことを侮辱しようが状況は変わらない、今から起こる状況をただ、眺めていることしかできないんだよ、君には。」彼は自らのはアタッシュケースを取り出して中から注射器を取り出した。

「あいにく今回は記憶を消すだけと言うわけにはいかない、裏切り者にはその制裁を与えないとね。私は美学を重じる人だ。殺し一つにもストーリーを作るべきではないかと君もそう思わないか?この注射器に入っている成分ならば裏切り者でさえも元に戻せる。一時的にな」

「おい、まさかそれ彼女に打たないよな?」

「打つと言ったら?」

「あんたを倒すまで、」

「ふん、動けないくせに威勢のいいガキは嫌いじゃないがあいにく今は時間がなくてね。シナリオを始めさせてもらう。今回のシナリオは"裏切り"だ。こちらは一度裏切られているからね。その苦痛を是非君にも味わってもらいたい。彼女が君を裏切ったら君はどうする?私なら殺してしまう一択だかね、君は見るからに優しそうだ。助けたかったら頑張ってみることだな。例え助けられたとして最期はバッドエンドだが、それもまた運命だ。」

彼は彼女の首すじに注射器を刺した

「やめろ、ッ」俺の言葉はむなしく止めることはできない。

マナは痛みからなのか苦痛を叫び、うずくまった。しかしそれはすぐに戻った。しかし彼女はの視線はどこかかなたを見ていた。まるで俺のことが目に映っていないように。

「シナリオは完璧だ。今回のは上手くいったな。おいお前ら、あいつらの拘束を解け、狩の時間だ。私たちは撤収だ。それではお暇しよう、少年。」

「逃げるのかエドワード?卑怯者のレッテルを貼られたいか?」

「卑怯?死ぬやつがそんな戯言を言って何も意味はない。それとこの飛行機は10分後に爆発するようになっている、そこにいようとするやつなんてただバカさ、では永遠のは別れだ

おい死神、殺しの道具何必要だろう?この銃でも使いな。」彼はマナに手持ちの拳銃一丁を渡して飛行機の後ろの貨物室へ向かう。

「おい、待て。最後に聞いておきたい。お前ら狙いは何だ?マナを利用して何をしてた。」

「そんな事お前に教える義理なんてないが、どうせバレてもいい。特別には教えてやるよ。少年。

この国だよ。こんな腐敗した国ではこの先他国に対抗できない。私らは常に国の未来のために動いている。死神はそのための戦力集めさ。

でもこれは私の前主人と私の野望。今の主人とは気が合わなくてな。まぁでもすることは同じだ。目標が違うが。

お前らのせいで前主人は行方不明だ。迷惑なことしてくれるわ。

ボスに伝えてくれよ、エドワード派いつでも貴方様のに味方であると、長居しすぎだ見たいだ。さらば、少年」

彼はパラシュートを持っているのかどこかへ行ってしまった。

この国を変える?前のボス?何のことだ。上層部は知っているかもしれないが俺には分からないことだらけだ。そんなことより今は目の前のことに集中しよう。

残されたのは正気を失ったマナと俺だけだった。

「マナ?返事をしてくれ。俺は信じてるからな絶対助けてやる。そしてまた一緒に話そう?な?」

そんな声持ってむなしく彼女には届いていないように感じられた。

絶対に許さない、エドワード、人を弄んで何が面白い、何がシナリオだ。

彼女がもう戻ってこないかもしれなくて悲しみと怒りが混同していた。

マナがいつのまにか戦闘体制に入っていることが見えたと思いきやいつのまにか上段に拳が飛んできていた。咄嗟に受け身を取ったがかなり機内の奥まで飛ばされた。

そのまま拳銃を発砲。顔をを数発かすめて腕に一撃を受け痛みから俺はうずくまる。

弾を撃ち尽くしたのか拳銃を捨て拳が俺を襲う。

マナのは攻撃は止まることを知らなかった。


俺の手持ちのは拳銃は捕まったときに取られたし、腕の怪我ですまともに撃つことができない。予備で持ってきたナイフも前の座席にあり今から取りに行くことは難しい。

ここで素手でリベンジマッチをして勝てる相手ではないということはわかっていたし、どちらにせよ今はマナを傷つけさせたくなかった。


次々に攻撃が俺を襲う。流石の身体能力の高さといったところか、一撃一撃が致命症になりかねない。上段足蹴りにフェイントかと思わせておいては、とてつもない身体能力で反対足が顔をめがけてとんできた。なんとか避けたり受け身を取ったりしていたが疲労も蓄積して限界が近くなっていた。爆弾の時間も残り5分と余裕はなかった。

たまたま盗られたときから前座席に置きっぱなしだったナイフにマナの視線が向く。マナは俺が持ってきていたナイフに気づいたらしい。手慣れた手つきでそれを取り出すと視線は俺に向けられた。

ナイフが刺されば飛行機からにげだすことも難しくなるが初めからマナをおいて逃げ出すつもりはない。

考えろ今最短で最善の一手を。彼女を失わずにこの飛行機から無事に出られる方法を。

「クッソ…どうすれば…」

あのマナに投与された薬は幻覚や暗示をさせる精神的な薬に間違いないならばそれより強いダメージを脳に与えることで上書きするのがベストだろう。

やっぱり死神を止めるにはこの方法しかないか。俺は初めからある一つの可能性を知っていた。でも出来ずにいた。彼女の未来には必要な要素を捨てることはできない。でも俺はこの身を捧げた。


マナのナイフ攻撃は俺の心臓スレスレをかわして直撃する。そしてそのまま彼女を抱きしめた。1番の最善策、彼女自身にしたことを後悔させること。人の気持ちで苦しいほど印象が強い感情はない。そう思っている。例え彼女が悲しんでも、俺が死んでしまっても今は最善だった。それしか思いつかなかった。

正気に戻ったマナは今の現状を受け止めきれずにいた。そして彼女は泣いていた。

「バカ道久…ここまでするならいっそ殺してほしかったのに…。なんで…ねえなんで…ここまでするの…」

今はただマナが戻ってきてよかった

「笑顔で生きていたいだろう、俺はお前にまだ生きていてほしかった。そして笑っていてほしい。俺のことは忘れろ」

「…できないよ…そんなこと」

しばらくのは重い雰囲気には選択が正しくなかったと少し思ったが考える時間も惜しい。

「ほら、まだ爆弾があるここから飛びおりるぞ」

胸元で泣いている彼女を抱きしめたまま

今は痛みなんて感じてられない、機内と一番後ろのは貨物室まで逃げてきたおかげですぐに持ってきた一つだけのパラシュートで彼女と飛び降りた。元々一人用のパラシュートだったためか二人分の重さは耐えきれなかったらしい。落ちる速度が速く感じられた。落下している間は独りよがりの達成感以外は何も感じられなかった。ただ一つ気がかりなのは彼女が思っていたより慕ってくれていたことが唯一の誤算であったことだった。


それから冷たい海に着地したと思いきや眠りについていた。

飛行機が爆発したらしい。爆発の衝撃が波伝えに感じられた。

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