2マナ•エドゥアルドヴナ•有栖川
あの事件から3日後の夜、俺は自分の部屋で目を覚ました。彼女から受けた攻撃は致命傷を外したのと近代医学の力によってなんとか命を失うまではいかなかったし、後遺症も心配なさそうだった。包帯はグルグル巻きで悲惨な姿ではあるが。
家の様子を伺って見たあたり、誰もいない様子だった。こんなにも重症を負ったのに介護も誰もいないのには理由がある。
俺だって望んで入ったわけでもないが、あの殺人現場に単身で行く必要がある組織の一員というわけだ。病院に言って事情を話すことはできないのでドクターが個別に対峙して治してくれたのだろう。
「でも、流石にいつも一人って言うのは、寂しいな。父さんは今日も仕事か、防衛大臣も暇じゃないか。」
少し皮肉に言ってみるが別に嫌いではない。ただこの仕事に入れさせられたのは少し恨んでいる。
そんなことを考えていると玄関のチャイムが鳴った。
「みっちゃんいる〜?」明るく元気な声がインターホンから飛び込んできた。でもあいにくこっちは動けるには動けるがすぐには玄関まで辿り着けそうにない。
「返事がない。おかしいな、私の勘ではいるはずなのに、まぁ入ればいいか。おっじゃっましま〜す。」と元気よく入室してきた。
幼馴染の小野江 理央が入って見たのは包帯グルグル巻きで玄関に向かって来ていた道久だった。
「み、み、み、みっちゃん?大丈夫なの?」
「おう、一応な」元気そうに見せたものぎゃく効果だったらしい「動かないで、私看病するから」とそのままベットにUターンさせられた。
「またケガ〜?最近多くない?あんまり心配させないでよ」と軽めに言っているが彼女の内心は本気で心配してくれているらしい。
ケガしたくてしているわけではないが結果的に日々の任務のせいなのかケガばかりしてしまっているのは申し訳ない。
「もっと自分を大切にしろよ〜、まぁそれはそうとして、ねぇみっちゃん、今日は何の日か覚えてる?」
「あ、う〜ん、ん、?なんかあったけ?」
「今日から学校でしょ‼︎もう春休みは終わったんだよ。いつまでボケてるの」
近頃任務ばかりで時間感覚がわからなくていつのまにか始業式の日になってしまっていた
「あ、そうだったわ」
「でもみっちゃん、その身体でいけないでしょ。今日は休む?私も休んじゃおうかな〜、何つって、」
「いや、今日は行くよ大事な用事があるし」
「大事な用事?まぁそういうことなら行きますか」
俺はゼリー飲料で朝ご飯を済ませて幼馴染の力を借りながら登校した。都合がいいことに理央とは去年に続き同じクラスであったためそのまま介護されながら教室まで来れた。
なんとか学校まで来れたが痛みは続いていたため教室の席に着いた時にはクタクタだった。
「お〜ミッチー、朝から幼馴染に介護されながら登校とか見せつけてる?」あざ笑うように言ってきたのは親友の尾形大輝
「アホか、そんなわけねーよ。大体、理央とはただの長い付き合いなだけだ」
「理央ちゃんも可愛そうに、まぁそんなことはどうでもいいとしてお前、その身体どうした?その傷があの死神から受けたやつか?」
「ああ、そうだ。だいぶマシな方だけどな」と苦々しい顔で言った。
「お前良かったな〜、マジで死神さん次第では死んでだぞお前、感謝しとけよー」
向こうから攻撃されて感謝もクソもないが、大輝は俺と同じ組織の一員でありこの学校で唯一生徒での同業者仲間だ。だからいつもこんな風に色々話している。親友としてでもだ。信頼はしている。
「ああ、そうだミッチーは聞いてないかも知れないが…その死神、今日、来…」
キーンコーンカーンコーン
大事が何か言い出したところでチャイムがなって担任の鴨沢さんが入ってきた。
「今日から一年担任よろしくなー、宮野また一年よろしく。」と俺につかかってきたので俺は、
「先生、よろしくお願いしてします」とたげ返しておいた。
一応鴨沢さんも組織の一員であるためこのクラスの生徒と担任は意図的に決まっていることは確かであるがその方が都合がいいし、何かあった時に対処しやすい。
とまぁそんなことを考えていたら鴨沢さん、(鴨沢先生)は俺の方をニヤニヤ見てきてそのあとみんなに、「今日は転校生がいるぞ〜、みんな嬉しいだろ〜」そんな言葉に一部のクラスメイト達は歓喜していたが、絶対何か裏がありそうだった。
なぜだか知らないがさっきから大輝はこっちを見てきてニヤニヤしてるし、鴨沢さんもうっすらニヤついているかのように思えた。
「あの〜、先生、もう入ってよろしいですか?少し皆を待たせ過ぎなようがするのですが?」
「ああ、すまない有栖川さん。入ってきて」
有栖川?最近聞いたような、なんだか身体の傷が無性に痛んできた。
そしてその転校生は教壇と前にきて
「こんにちは、親の仕事の都合でこちらに転校することになりました…マナ•エドゥアルドヴナ•有栖川です。よろしくお願いします」
緊張しているのか恥ずかしそうであったけどそんな彼女と目があったのは気のせいではなかった。




