9幸せな日々はいつのまにか
「やったあー、今回も高得点。みっちゃんどうだった?」
「ああ、もちろん10教科で950点」
「それは、お見それしました。みっちゃんそれは高すぎて誰も勝てないよ〜」
そんな理央を片隅にマナの方を見ると、手の指で点数を伝えてきた。「ろっひゃく、さんじゅう。」
平均点を越えることができたみたい出嬉しそうだ。右手でピースしてきて笑みを向けてきた。
不意打ちのそのスマイルはずるい。可愛いずきるからだ。
「みっちゃん、何にやついているの。そんなに私に点数差つけて嬉しいわけ」
理央には勘違いされて怒られた。
はやく気づけと言わんばかりの目つきで大輝何こっちを見てるのに気づいた。
大輝はやく目の開け閉めでモールス信号を俺に送る。
了解、このあとの放課後、学長室ね、
オッケー大輝、
あ.ちなみに俺970点
モールス信号で自慢してくる親友を見て、マナのマウントを取られるウザさが少しわかった。
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大輝と学長室には向かったおれは一枚の写真を手渡された。
「この写真の人物何エドワード•スミスと名乗った男で間違いないな」
「はい、学長。間違いないかと」
あんな顔忘れるわけがない。
「しかしこれは、どこで手に入れたんですか?」
「1日前にパリで偶然鏡に反射して見つけたらしいよ。」と大輝が答える。
「どうやら詳しく調べた結果、あしたそこで武器の取引のにブラックマーケット学校開催されるらしい。
だからまぁ、簡潔に言うと現地には行ってやっの尻尾を掴んでこいとは言うのが上からの命令。
そして顔を唯一知っているお前とマナに行ってもらいたい。と言うわけだ」
「そういうことだ、道久君。君と有栖川が生きていることはすでにあちらにバレていると考えている。すまない…この間うちのサーバー内に不審な侵入があり、二人の安否だけがバレてしまった。
しかし、その間に何も仕掛けてこなかったということを考えるとあちらに殺す意図がないのかもしれない。
それでも二人は狙われているから別の人を行かせた方がいいいいのだが、今は正確な情報がほしい。なので顔を知っていることが大切何だ。すまない、お願いできないだろうか。」
学長が言っていることも一理ある。ここはリスクもあるが耐えるしかない。
「わかりました。パリに行けばいいんですね。今から出発します。」
「ありがとう。すまないこんな結果任務なって。それと念には念ともう一人今回はヘルプを呼んでいる。うちの最高戦力らしいがあまり詳しいことは知らなくてな。教えることもできない。そいつ自体が国家最高機密だからな。あちらで合流する形任務なるからほとんどは二人で任務を遂行してくれ。」
「わかりました…」
助っ人が来るのはありがたいがよく知らない人物となると頼っていいのか分からない。
基本的に二人でできるプランを立てておこう。
「なぁみっちー、今回はやばい任務ってことはわかっているよな。」
「まぁ」
「普通、最高戦力の人を助っ人で呼ばないからな、」
確かにいつもより上層部の本気度が伝わってくる。
「まあ、お前にとっては大事な人かもしれないけど…」
「うん?何か言ったか?大輝。」
「なんでもない、国家機密を暴露しそうになっただけ。頑張れよみっちー。」
大輝は道久を送り出した。
そのあと道久が見えないところまでいくと口を開いた。
「みっちー、道久は知らないんだよな。何も。感動の再会。にはならないか…どうせ正体明かすことできないんだろうし。あの女。
俺には女心なんてわからん。果たして、じっとしてられるか…」
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フランスーパリ市内ー
「"Pourriez-vous me montrer l'invitation?"」
「"Bien sûr"」
あらかじめ偽装しておいた偽の招待状を渡す。これで入れなかったら今日派諦めだ。
入口のか黒服は透かしなどを調べたあと、
「"S'il vous plaît, passez un bon moment."」
どうやらうまくいったらしい。
「Vous avez une femme merveilleuse avec vous.」
「"Merci"」
俺は会場へ入った。
中はパーティ会場のようになっており、多くの着飾った人々ですいっぱいだったが、その多くは武器商人などかなりのメンツが揃っていた。
中東の犯罪組織のボスや南米のテロリストなど裏の世界の重役がほとんど、
この中にいるエドワードとはいったい何者何だ。謎は深まるばかりだった。
「ねぇ、道久。ズゴイ大物ばかり。おつきのボディガードもなかなかのものね。」
マナは他の参加者に興味津々。
「絶対に戦うなよ。冗談でも。」
「あ//、当たり前じゃない。ほら、エスコートして。あ、あなた。」
「はいはい、わかってますよ。」
「てか、私フランス語なんて分からないわよこんな見た目だけど、ハーフなだけだから。英語とロシア語イタリア語ぐらいだからね。わかるの。まぁ、さっき入口で言ってたことはわかったけど…素敵な妻なんて…」
マナが言語に強いのはわかった。今度のテストが楽しみだ。
「ねぇ、今日の私の衣装どう?仕事のために採寸してもらってみたんだけど…」
どうって言われても似合っているとしか答えようがない。赤いドレスでよく採寸されておりマナの綺麗なラインが際立って見え、胸元と足が少し見えていて、目に悪い。こんなんで任務出来るのかこの先心配だ。
「もちろん任務遂行のために下は足の可動域を狭くしないようになっているし、機能的には大丈夫よ。その、女性の衣装として似合っているかどうか」
「マナにピッタリだと思うよ。」
褒めるのが照れ臭くて最小限にとどめておいた。
「そう、ありがとう…」マナも照れくさそうだった。
ガタン…
部屋の照明が落ち、スポットライトがステージ中央に向けられる。
そこに現れたのはエドワード•スミスだった。
彼が壇上に立つと部屋は大きな歓声に包まれた。
「"本日お越しの諸君。誠にお会いできて光栄だ。今回集まってもらったのは我々の同志を、我らに賛同してもらう者を募るためである。"」
「アイツ、私が今すぐ殺して…」
気を荒げるマナを抑えた。
「でも…」
今ここで暴れても仕方がない。情報収集に今は重点を置くべきだ。
「"我らはすでに多くの成果を上げている。新兵器の開発。多くの敵対組織の抹殺、数多くのエージェントを殺している。君らもこの業界にいるのだから、一度は悩まされたかもしれない。米国、英語、ロシア、そして日本などの各国のエージェント達に。
でも、仲間になればそいつらからの犠牲をゼロにしてやろう。今出しているこの表の名前は我らが始末してきた者たちだ。」
エドワードは名前が書かれた表を提示した。
参加者からは賞賛の声が上がっており、自らの命の危険をなくせるなら今日利用しようと言うものが数多く出てきていた。
そんな中、俺は一人の名前を見つけてしまった。ーAoki Tinatuー(青木 千夏)
「通久、これ以上はやばいかも。前の騒動の時の飛行機内にいた黒服が何人もいた。
今すぐここから離れよう。
ねえ道久?」
マナが俺の手を繋いで引っ張るが道久は動かない。
「ちょっとごめん、俺、やらなくちゃいけないことができたかも」
俺は腰の拳銃を取り出して銃口を奴に向ける。俺は前にエドワードが会うのは2回目だったと言っていたことが今わかった。
確かに俺はアイツにあったことがある。4年前の後時に。
ロックを外し引き金に手をかけたところで俺は足から崩れ落ちた。
マナが止めに入ったらしい。手刀を首元に与え一撃で俺を仕留めた。
「私には止めたくせに、自分は止められないんだ。一応持ってきてよかったよ、睡眠薬。使い方は違ったけど、」
手刀と同時に睡眠薬も打たれたみたいだ。
「…」視界が遠のいていく。
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ー「ねえ、ひさくん。私の刀捌き、どう?お母さんに教えてもらったんだよね。」
「うん、上手だよ、ちーちゃん。」
ー「ねえ、ひさくん。次の仕事もよろしくね。私のこと頼んだよ」
「もちろん、任せて。千夏。」
「あ、でも私の方が強いのかな笑、私は負けないから」
ー「ねえ、ひさくん。泣かないで。私は楽しかったよ。、道久。」
「千夏!待って…死ぬなよ。お前は最強だろ、な、」
「私はひさくんの前ではただの女の子だから…」
彼女の顔からは生気が感じれない。
「千夏、!」
俺が目を開けた視界の先には今、失ってはいけない一人の女の子がいた。
「マナ、ごめん……」
「ほんとね、流石に呆れた。
私のことは止めておいて、自分は抑えられないとか…
わかってるわよ。敵討ちしたかったんでしょ。
その、千夏っていう人の。
でも今は頭を冷やしなさい」
起きあがろうとした俺はマナのデコピンで再び寝転がされた。
「あなたをこっそり休憩室まで運んで、その後一人である程度の情報はデータ化してこのUSBに保存しておいたから。」
「すまん、。
マナって大人なんだな。」
「そんなことないわよ、私だってすぐ殺そうとしたし、お互い様だわ」
「まぁ、俺ら似たもの同士ってことか。」
お互いに笑みを浮かべた。
「その申し訳ないんだけど…
受け付けで預けてある荷物取ってきてもらえないか、マナ?」
「何それ、?私知らないんだけど中身は何なの?」
「それは、一応持ってきた秘密兵器かな?
俺、さっきの手刀が効いてて…平衡感覚が保てないからお願いします…」
「あら、そんなに強くしたつもりはなかったのだけれど。わかったわ。」
マナはすぐに戻ってきた。
大きめの荷物ながらマナは軽々と持ってきた。それはチェロを入れる容器だった。
「これであってる?」
「ああ、大丈夫だ。ありがとう。」
「チェロを引くためじゃないよね?」
「もちろん中身は違うから。
よし、動けるようになったし、
最優先はデータをGIAまで持って帰ること。
助っ人でも来る人に渡せばよいからここから出るぞ。」
「待って、得られてない情報があるから。
この情報は次の計画についての極秘資料で盗めれば事前にエドワードを待ち伏せして対抗出来るかもしれない。」
「それはどこに?」
「3回のc棟のデータセンターのファイルを盗む必要がある。さっき場所までは特定できたけどそれからが…」
「わかった。
ここと突き当たり左の黒服だらけのところだな。」
確かに大切な情報ってことなのか、警備が異様に厳しそうだ。
「オケ、マナあっちのセキリュティは後30秒後にオフになって猶予は2分。
2分後にセキリュティが発動して多分エドワードたちに盗んだことがバレる。」
「了解、2分でかつ目立たないようにってことね、」
「事前にあそこの裏潜入ルートは確保済みだから、扉前の警備員は無視でいい。
中には人がいないと思うから。入れは勝ちだ」
「わかった。私は何をすればいい?」
「マナはここで待機しててくれ、無線で状況を報告してくれ。エドワードが来たときに、最悪の事態に備えて頼む。」
「OKよ」
俺はスーツを脱いで休憩室の天井裏へと
マナの力も借りながら上がる。
そこからダクトをたどりながらデータセンター頭上のダクトまで進む。
「マナ聞こえるか?セキリュティ解除まで後何秒?」
「"あと3秒。2.1,…解除。"」
あきらかにセキリュティが止まった。
俺はすぐさま換気口の蓋を外し中へ潜入した。
中は思ったより広い。というか高さがあった。
「マナ?情報管理するための内部パソコンの位置を特定できない?
中は暗くてわかりにくいから位置をお願い。」
「"道久の頭上45度上の右にある引き出しの中"」
「あった。ナイス、マナ」
「まぁ、ね」
パソコンを起動。ファイルが数十個あったがファイル容量が大きすぎてダウンロードに時間がかかる。
誰も来なけれいいが。そんなにモタモタしてられない。
「"道久"
やばいかもエドワードの演説が終わったみたい。
今そっちに向かっている。」
なんだって。それはかなりまずい。ダウンロードにかかる時間はあと1分。
「マナなんとか時間を稼げない。」
「そんなこと言われても、私だと何をしても相手に正体がバレるでしょ。
今は何もできない。」
確かにそれが安全だ。今はリスクを負ってまでマナを前に出すわけにはいかない。
データセンターのロックが解除された。
扉が少しずつ開いていく。
ダウンロード完了の通知を確認して急いで取り出す。
俺はすぐさま天井近くまで登った。
エドワードが部屋に入ってきた。黒服二人も同行している。
「今日の私の演説は実に見事だと思わないかね…」エドワードは部屋に入ってきて早々に電話がかかってきて誰かと話しこんでいた。
俺はそのうちに天井を伝って開いたままの入口の扉へ進む。
なんとかたどりついて俺は外に出る。そこにはマナが待っていて、早く!合図を送ってきた。
なんとか、ばれずにでてこれたが、
いつのまにかエドワードもデータの確認が終わったのか出てきていた。
それに気がつかず俺とマナは鉢合わせしてしまった。
「これはこれは、お二人方。