第五話 お隣の美少女と夕飯(幼馴染付き)
「どーせこっちまで来たんだから夕飯食ってけ」
「え?佐藤と食うんじゃないのか?」
「別にお前一人増えても変わらん」
「私も構いませんよ」
「…わかったよ、そこまで言うなら食べさせていただくよ」
玲のことだからへんなところで頑固を発揮すると思っていた虎継は少し拍子抜けだったがそれを表に出すとまた面倒くさくなるので心のなかに留めておいた
─数分後─
「コジー何作んのー?」
「君江さん(玲の祖母)から教わった炒飯」
「ま?」
「ま」
─キッチンにて(虎継&華音side)─
「さて、じゃあ作り方教えていくけど」
「待ってください、炒飯って難しくないですか?」
「大丈夫大丈夫、この炒飯味付け以外は簡単だから」
・卵
・米
・お好きな具
・本だし(適量)
・醤油(適量)
「材料もこんだけだし」
「待ってください!(本日二度目)なんでこのレシピは分量が書いていないか適量だけなんですか?」
「俺がそう教わったから」
「コジー!早くしてー!」
虎継の元も子もない発言に華音が絶句しているとリビングの玲からヤジが飛び、虎継と華音は顔を合わせて苦笑するのだった
「とっとと作るか、安心しろ、料理のなかでは簡単な方だから」
1.フライパンに油を敷いて溶き卵を入れる
2.ご飯投入
3.具も追加
4.本だしで味付け
5.醤油を鍋肌から回し入れる(醤油を少し焦がすことで香ばしさUP!)
「これだけ。隣で見てるからやってみな」
「はい!」
─数分後─
「できました!」
「まじか!」
「お前が食うのはまだ後だ、まずは作ったやつが食うべきだろ」
「初めての料理なら仕方ないな、ま、コジがみてたなら味は安心だけど」
緊張した面持ちでスプーンを口の前に運び、ふーふーと息を吹き掛けて冷ましてから口の中に入れた華音の表情は歓喜に満ちたものになっていた
「美味しいです!!」
「よかったな」
「よし!食べるぞ!ばぁちゃん仕込みの炒飯だ!」
「はいはい、わかったから席座っとけ」
珍しくテンションの高い玲を宥めて炒飯を皿に盛り付け、テーブルに並べる虎継
「「「いただきます!」」」
─1時間後─
「桜から電話来たし俺帰るわ、コジは佐藤に手出すなよ~w」
「出さねぇよ」
「じゃあな」
「おぅ、気つけろよ」
言うだけ言って帰っていった恋愛脳幼馴染を見送り、ソファにいるはずの華音を振り返ると
「佐藤はまだ帰らないのかって……寝てる…」
すやすやと寝息をたてる美少女の姿がそこにあった