第二話 自己紹介と腐れ縁幼馴染(男)
前回書き忘れてすいません!学生(自称進の生徒)なので更新は不定期です
さらにもうひとつごめんなさい!どうしても出会いから書きたくて入学から書き始めてしまったので華音が聖女様と呼ばれるのはもう少し先になってしまうかもです…
昨日虎継がお隣さんだった美少女に家事を教えることになったとしても次の日になれば学校はやってきてしまう
「コジ、マンションどう?1人でやってけそう?」
親友、と言うのは気恥ずかしいが幼稚園入園以前からの幼馴染である黛玲がからかうような口調で聞いてくる
昨日の華音とのことを思い出すが、そんなことをこの幼馴染に知られては最低でも一週間仲間内でのネタにされること間違いなしなのでとりあえず流しておく
「余計なお世話」
「なんか隠してない?」
「隠してない。」
「あっそ、それならいいけど」
こいつは謎に察しが良いときがあるので困る
「まぁお前の生活力なら問題ないか~w」
「買い被りすぎだろ、そんなでもないぞ」
「だってお前の料理うまいやん」
「そこだけだろ、料理もそこまでじゃないし」
「はぁ~性格も成績も運動神経も俺よりよくて家事までできる金髪イケメン様なんだからいい加減認めろよw」
「成績はお前が試験で基本手抜いてるからだろ、テスト前にいつも教えてもらってるし、てか俺がイケメンはないわ。なに?煽り?彼女もちのイケメン野郎が」
少し長めの黒髪がよく似合う地頭最強の不真面目イケメン幼馴染に一応の抵抗として言い返しておく
「で、実際マンションどうだった?」
「でかすぎ、今度勝治さん(玲の祖父)のとこにお礼言いに行くからそう伝えといて」
「そりゃじーちゃん喜ぶわwあの人お前のことうちの養子に取ろうとするくらい気に入ってたし」
虎継のマンション、実は虎継が一人暮らしをすると聞いた玲の祖父がほぼ無理矢理虎継に一部屋貸し与えていたりする
そんな会話をしていれば始業のチャイムがなり、高校初の授業が始まるが、授業内容はもちろん年度始めの初授業恒例、自己紹介である
「天方景です!よろしくね!」
いかにも陽キャな感じの女子の自己紹介から始まり、そこから特になんのサプライズもない自己紹介が過ぎ華音の番が回ってくるが
「佐藤華音と言います、よろしくお願いします」
心なしか拍手が大きい気がする 特に男子
「島崎虎継っていいます、よろしく!」
佐藤の次は島崎、つまり虎継であり、あの美少女の後に自己紹介をしなければいけないということで多少緊張しながらも噛むことなく自己紹介を終える
案外拍手が多くて嬉しかった
その後玲の時に女子の反応が大きい(気がした)こと以外は特になにもない自己紹介が終了し、二限以降の通常授業も過ぎ去りあっという間に昼休みがやってくるのだが
「佐藤さんってどこ中出身なの?」
「入学式で話してたけどやっぱり主席?」
「化粧水とか何使ってるの?」
休み時間になる度にできていた華音の机のまわりの人だかりは昼休みだからといってなくなることはないらしい
「佐藤のまわりの人やばいな」
「それな~ 今は女子達に囲まれてるから男子は話しかけられない雰囲気だけど結構な量の男子も佐藤さんの方見てるわ」
「まぁ美人だしな~でもお前は興味無いんだろ?」
「俺には桜がいるからな」
玲が少し誇らしげな笑みを浮かべる
「へいへいお熱いこって」
正直ちょっと羨ましいなと思いつつ軽く流しておく
「お前はどうなの?やっぱお近づきになりたいとか思う?」
「ん~、別に?なんか人との間に壁作ってる感じするし」
まさか部屋が隣だなんて言えない 口が裂けても
そうして午後の授業も終わり、放課後になり、まだ部活もない一年生は下校なのだが
「じゃ、俺は桜と帰るからお先~」
別のクラスになってしまった彼女と一緒に帰る玲に置いていかれ、1人で帰ろうと下駄箱に行くと
「あの、島崎さん!よかったら一緒に帰れませんか…?」
そこには昨日から随分とよく見る顔の美少女がいた
第二話にしてここまでヒロイン出番が少ないラブコメとはこれいかに
虎継なのにあだ名がコジな理由もしっかり書きますのでご安心を!
次回!お隣の美少女とデートです!