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甘々短編集

線香花火が落ちたから

作者: 衣谷強

香月よう子様主催『夏の夜の恋物語企画』参加作品です。

筆が乗って、六千字を超えてしまいました……。


【アオハル注意報】

書いてる時は平気でしたが、読み返したら作者が身悶えするレベルのアオハルです。

にやにやがマスクを貫通して周囲に気づかれる恐れがあります。

人前で読む場合はお気をつけてお楽しみください。

「ねぇ、時政ときまさ君。キミ、線香花火って好き?」

「へ」


 最初は何を言われてるのか、わからなかった。

 津々井(つつい)先輩は、陸上部短距離走のホープ。

 短く切った髪。

 吸い込まれそうな大きい目。

 さっぱりした性格。

 僕の好きな人。

 叶わない、届かない、はるか遠い背中。

 そのはずなのに。

 今目の前で、僕に線香花火の事を聞いてきている。

 何で!?


「ねぇってば」

「は、はい!?」

「だから、線香花火は好き?」

「え、あ、は、はい。人並みには……」

「人並みって何それ?」


 津々井先輩はクスッと笑った。可愛い。


「実はね、昨日友達とやった花火で、線香花火がちょっと残ったの。だから一緒にやらない?」

「え、えっと……」


 行きたい!

 でも僕なんかが行ってもいいのかな……。

 答えに詰まってると、津々井先輩は口を尖らせた。


「……ヤならいいよ。他の人誘うから」

「い、いえ、行きます! 行かせていただきます!」

「よろしい」


 慌てて答えると、またニコッと笑った。

 ドキドキするなぁ……。


「じゃあ八時に市営グラウンド脇の公園ね」

「は、はい!」


 その後の事はあまり良く覚えていない。

 気がついたら部活は終わってて、ふわふわしながら家に帰ってお風呂に入って、お気に入りのTシャツとジーンズで公園に来ていた。

 ここの公園は、市営グラウンドの余った土地を公園にしてるような中途半端さで、この時間になると使う人もいない。


「お、早い」

「ど、どうも」


 わ、津々井先輩、Tシャツにハーフパンツだ。

 部活の時は、大抵ピッタリしたの着てるから、ふわっとした感じですごい女子っぽい……。

 いや、いつも間違いなく女子なんだけど、何か新鮮……。

 あ、やっべ、すげぇいい匂いする。


「じゃあやろうか」

「は、はい」

「火、大丈夫な人?」

「あ、はい、大丈夫です」

「んじゃこれよろしく」


 手渡される袋。

 中には線香花火と、ライターと、ロウソクと、蚊取り線香。

 ……もしかして津々井先輩、火をつけるのが苦手だから、火つけ要員として声かけたのかな……。

 たまにいるよな、ライターで指が燃えそうで怖いって言う人……。

 少しがっかりしながらロウソクに火をつけると、ほんわかと明るくなる。

 続けて蚊取り線香に火をつけると、独特の香りが広がる。

 あぁ、夏って感じ。

 津々井先輩の匂いのドキドキが収まるのが、ありがたいような、もったいないような。


「じゃあ始めようか」

「はい」


 津々井先輩はバラになってる線香花火を、ざっと半分にして渡してくれる。

 細い線香花火は持ちにくくて、指先が触れてしまう。


「あ、すみません」

「? 何が?」


 ……津々井先輩は気にならないみたいだ。


「あ、ただやるだけじゃ面白くないからさ。勝負しようよ」

「え、あ、はい。先に落ちた方の負けってやつですか?」

「そう。負けたら、そうだね、相手の質問に一つ正直に答える事。いい?」

「は、はい」


 何聞かれるんだろう……。

 好きな人、とか聞かれたら……!

 ……聞かれないよな。


「じゃあ一緒につけよう」


 一緒にって、ロウソクの上に一緒に線香花火をかざしたら、手が……。


「ぼ、僕、ライターでやります」

「……いいけど、ズルしないでよね」

「し、しませんよ」


 火がつく。

 シューと音を立てて、火が上っていく。

 ジュジュジュと先っぽが赤い玉になる。

 パチパチ音を立てて火花が散る。

 地味だけど、変化があって楽しい花火だと思う。


「あっ」


 津々井先輩の花火の玉が落ちた。

 ジュウと音を立てて、玉の光が消えた。


「ちぇっ、負けかぁ。じゃあ質問。何でもいいよ」


 な、何でも!?

 えっと、彼氏いますか、とか、今好きな人は、とか、好きな男性のタイプは、とか色々な質問が頭を巡ったけど、いきなりそんな事は聞けない。


「……何で今日、僕を誘ってくれたんですか?」

「んーっとね。キミに聞きたい事があったから」

「聞きたい、事……?」

「その先は次に勝ったらね。さ、次次」

「は、はい」


 言われるままに火をつけるけど、頭の中はパニックだ。

 ぼ、僕に聞きたい事って何だ?

 津々井先輩が僕なんかに興味を……?

 何で? どうして?

 僕なんか練習してもパッとしない、津々井先輩とは競技も違う長距離ランナーなのに……。


「あ、落ちた」


 嬉しそうな津々井先輩の声。

 気がつくと、僕の花火には先っぽがなかった。


「じゃあ質問。時政君、キミ、部活楽しい?」

「え? あ、はい、楽しいです」

「本当に〜?」

「は、はい」


 覗き込まれるように顔を寄せられるとドギマギしてしまう。

 慌てて目を逸らす。


「じゃあ次ね」


 火をつける。

 シュー。ジュジュジュ。パチパチ。

 あ、また落ちた。


「また勝った。じゃあ質問。キミは何で陸上部に入ったの?」

「……えっと……」


 少し考えて、情けない理由だと思ったけど、正直に話すルールだ。仕方ない。


「あの、僕昔から運動は苦手で、体育で唯一まともにできたのがマラソンだったんです。で、ウチの学校部活必須だったから、なら陸上部かなって……」

「ふーん。文化系にはしなかったんだ」

「ピンとくるのがなくて……」

「そうなんだ」


 消去法で選んだみたいで、津々井先輩は気を悪くするかなって思ったけど、ロウソクが照らす顔は笑ってた。

 良かった。


「じゃあ次」


 火をつける。

 シュー。ジュジュジュ。パチパチ。

 あ、今度は津々井先輩のが落ちた。


「ありゃ、負けちゃった。じゃあ質問どうぞ」

「えっと……」


 何にしよう。この流れだと、部活の事聞くのが無難だよなぁ。


「つ、津々井先輩は、部活、楽しいですか?」

「……」


 あれ? 津々井先輩がちょっとだけ目を伏せた。


「最近はあんまりかな。記録が思ったように伸びなくてね」

「そうなんですか……」


 意外だ。津々井先輩くらい速かったら楽しいだろうと思ってたのに。


「はい次」

「は、はい」


 火をつける。

 シュー。ジュジュジュ。パチパチ。

 今度は僕のが落ちた。


「じゃあ質問、だけど、ヤな事だったら、ごめんね?」


 ……そんな前置きをするなんて、何を聞かれるんだろう……。怖い。


「あの、さ。記録が伸びない時って、どうやってモチベーション保ってるのかな、って……」


 ……あぁ、そういう事か。

 僕がタイムが全然伸びなくても、気にしないで練習してるから、メンタルトレーニングのコツとかあるのかと思って、それでこんな風にして聞いてきたのか。

 特別な事は何もしてないんだけどなぁ。


「走る事自体が楽しい、からですかね」

「楽しいんだ。苦しくはないの?」

「まぁもちろん苦しいですけど、長距離って走ってる時、たまに苦しいのが全然なくなって、気持ちよくなる時があるんですよ」

「あー、ランナーズハイってやつ?」

「はい。それ入るとめちゃくちゃ気持ちいいんですよ。それを楽しみにしてる感じですかね」

「そっか。いいなぁ長距離。短距離だとそういうのないなぁ」

「え、ないですか?」

「え?」


 僕の言葉に、津々井先輩は目をパチクリさせる。

 えっと、何て言ったらいいかな。


「た、例えば、ですね。スタート前すごく緊張して、思いっきり走って、ゴールした時の解放感、あれって気持ちよくないですか?」

「……あ、確かに。終わったぁって感じ、あるね」

「あ、あと、全速力で風を切っている時とか」

「……気持ちいい、かも」

「そういうの感じたら、きっと楽しくなりますよ。短距離走は十数秒で味わえるから、長距離よりお得ですよね」

「……」


 あ、目を丸くして固まっちゃった!

 まずい事言っちゃったかな!?


「……そっかぁ。キミはすごいね」

「そ、そうですか?」

「うん、すごい。私は記録に縛られてて、走る事の楽しさを忘れてたのかも。そうか、もっと楽しんでいいんだね」

「そ、そうですよ。記録よりも気楽に、ですって」

「お、うまい事言うじゃん。それ、今度使っていい?」

「え、こ、こんなので良ければ、どうぞ」

「ありがと」


 あぁ、津々井先輩が僕なんかの言葉を支えにしてくれるなんて……。

 地味でも頑張ってきて良かったぁ!


「まだあるね。もうちょいやろうか」

「はい」


 津々井先輩は聞きたい事を聞けて、元気になった。

 後は消化試合的なものだろう。

 好きな食べ物とか、動物とか、聞いてみようかな。


「いくよー」

「はい」


 火をつける。

 シュー。ジュジュジュ。パチパチ。

 残念。落ちちゃった。


「じゃ、質問ね。キミ、今付き合ってる人いる?」

「え!?」


 な、何急に!?


「い、いませんけど」

「ふーん。そうなんだ。じゃあ次」


 え、何なに何でなんで?

 動揺で手が震える!

 あぁ! 玉になってすぐ落ちた!


「また私の勝ち。じゃあ次の質問は……、今好きな人いる?」

「〜〜〜っ!」


 な、何て答えよう!

 いるけど! 目の前に!


「……います」

「ふーん。それって部活の人?」

「……はい」

「そうなんだ。へぇ……」


 あ、答えなくてもいいのに答えちゃった!

 早く次をやろう!


「……ね、その人ってさ」

「つ、次やりましょう!」

「お、やる気だねー。私が次勝ったら、誰なのか聞いちゃおっかなー」


 負けられない!

 火をつける!

 集中! 集中!

 シュー。ジュジュジュ。パチパチ。

 よぉっし! 勝ったぞ!


「勝ちました!」

「ありゃ、必死だね。じゃあ何聞く?」

「あ、えっと……」


 あああ聞かれない事に必死で!

 何だっけ!

 さっき考えてた質問が思い出せない!


「何? 早くしてよー。次の勝負でキミの好きな人聞き出すんだから」

「あ、あの、じゃあ津々井先輩は好きな人とかいますか?」

「……」


 し、しまった! 勢いに任せて……!


「……好きな人、いるよ」


 目を伏せて、恥ずかしそうな、嬉しそうな顔をする津々井先輩。

 ……何とも言えない絶望感……。

 くそっ、どいつだそんな幸せ者は!


「さ、もうひと勝負!」

「……はい」


 こんなしんどい勝負ってあるかな……?

 勝っても津々井先輩の好きな人の話なんて聞きたくないし、かと言って負けたらフラれる前提の告白……。

 そうだ! とにかく勝って、どうでもいい事聞いて、終わりにしよう!

 火をつける!

 シュー。ジュジュジュ。パチパチ。

 よし勝った!


「むぅ、粘るなぁ。じゃあ質問どうぞ」

「つ、津々井先輩の好きな動物は?」

「うーん、イルカ」

「海の生き物なんですね。意外です」

「あ、チーターとか思ってた?」

「はい、後は馬とか」

「キミの私のイメージ、可愛くないなー」

「ご、ごめんなさい! そういうつもりじゃ……」

「別にいいよ。さ、次やろう」


 火をつける。

 シュー。ジュジュジュ。パチパチ。

 危ね! ギリギリ勝った!


「惜しかったなぁ。じゃあ質問は?」

「え、えっと、じゃあ津々井先輩の好きな食べ物は?」

「そうだなー。チーズケーキ好きだね」

「あぁ、スイーツの中だとタンパク質多めらしいですもんね」

「女子っぽいって評価がほしいなー」

「あ、女子っぽいです! 可愛い! チーズケーキ可愛いです!」

「キミの私のイメージはどこまでもアスリートなんだね」

「いや、その……」

「まぁ一生懸命やってる事だからね。ヤな気はしないよ」

「あ、ありがとうございます……」


 良かったぁ……。

 火をつける。

 シュー。ジュジュジュ。パチパチ。

 お、どっちも落ちなかったけど、僕の方が少し長くもったぞ。


「連勝。やるね。次の質問は?」

「ええっと……、つ、津々井先輩の好きな飲み物は?」

「……何かどうでもいい事聞いて終わらせようとしてない?」

「し、してないですよ! 興味、あります!」

「……ならいいけど。好きな飲み物は炭酸水。甘くないやつね」

「え、美味しいんですか?」

「うん。最初は苦っ!って思ったけど、慣れるとそれがいい感じ」

「へぇ、今度飲んでみます」


 質問されないための質問だけど、これはこれで楽しいな。


「あ、ラスト一本。そっちは?」


 ……三本あるけど。

 一本だけ取り出して、しゃがんだ太ももの上に手を伏せて残りを隠す。


「僕も一本です」

「じゃあラストね」


 太ももの線香花火を落とさないように、腕で押さえながらライターで火をつける。

 これに勝てば、フラれるのは回避できる!

 シュー。

 でもまぁ、実質フラれてるようなものだけど……。

 ジュジュジュ。

 先延ばしにしてるだけだよなぁ……。

 パチパチ。

 いっそ終わらせちゃった方がいいのかな……。

 パチパチ、パチ、パチパチ、パチ、パチ……、パチ……。


「あ」

「お」


 同時……。


「ど、どうなります、これ……?」

「二人とも勝ち、かな? だからお互い質問しよう」


 ぎゃあ! 最後の最後に!

 ……でも、良かったのかもしれない……。

 このまま叶わない恋を引きずるよりは……。


「私の質問は決まってるから、キミから先にどうぞ」

「……えっと、じゃあ……」


 ロウソクの火の光に揺らめく津々井先輩が、とてもキレイだ。

 こんなステキな人を好きになれたんだな……。


「つ、津々井先輩の、好きな、人って、……その、誰、ですか……?」

「……」


 目を見開く津々井先輩。


「……あー、それ聞いちゃうかー」

「あ、あの、嫌なら別に……!」

「キミ」

「……へ?」

「キミ、だよ」


 ……?

 うちの部活に「木見」っていう人いたっけ?

 あ、僕と違って部活とは限らないのか。

 同じ学校? 他校だと本当にわからないなぁ。


「……キョトンとされると、ちょっと傷つくなぁ」

「え、っと……?」

「キミだよキミ。時政ときまさ拓海たくみ君」


 ……え?


「ぼ、僕ですか?」

「そう」

「な、なな何で!?」

「そうだなぁ。最初は、記録が伸びなくても、黙々と練習を続けるストイックさ、かな?」

「うぇ!?」

「それと他の部員の悩みに寄り添ってあげられる優しさ。保須ほす君、キミと話したお陰で元気になったって」


 え! あいつそんな事津々井先輩に話したの!?

 あいつが他の部員にはナイショって言ったのに!


「あ、あれは、話聞いただけで、その、あいつ、自分で勝手に納得して立ち直って……」

「それでも一時間以上も話聞くって、なかなかできないよ」


 そんな事まであいつ!

 いや! 結果ありがとうなんだけど!


「それで私の悩みも聞いてくれるかなって」

「お、お役に立てたなら……」

「そしたら、今の話でダメ押し」

 

 う、うわわわわ? どういう事!? 両思い!?

 刺さる! 笑顔が心の何かに刺さる!


「……考えもしなかったって顔だね。二人きりで花火に誘う時点で、期待してくれても良かったのに」

「いや、まさかそんな、僕なんかと……」

「キミは自分で思ってるより、走ってるところ、格好いいんだよ」


 あわわわわ! 嬉しすぎて死にそう!


「じゃあ私の質問。……キミの好きな人は?」


 い、言うしかない! ここで言わずにいつ言うんだ!


「……ぼ、僕は、つ、津々井、先輩の、事……、す、好きです! 大好きです!」

「うん、知ってた」


 うわあああ! 知られてたあああ!


「見られてるなーと思って、キミの方向くと顔逸らすし。何か私の時だけどもるし」


 恥ずかしいいいぃぃぃ!


「まぁ、好きになったのは、それもあるかもね」

「え?」

「自分の事好きかもーって思ったら、意識しちゃうもんだよ」

「そ、そうなんですか……」


 ニコーッと笑う津々井先輩に、胸が締め付けられるように痛くなる。

 でも嬉しい。このまま死んでもいい。


「あの、津々井先輩、じゃあ、あの、僕と、つ、付き合ってくだ」

「待って」

「え?」


 つ、付き合うのはダメなのかな……。


「つぼみ」

「へ?」

「『津々井先輩』なんて気分出ないじゃん。私も拓海君って呼ぶから、つぼみって呼んで」


 わ、わあ、わあああぁぁぁ!


「つ、つぼみ、さん……」

「うん、なぁに? 拓海君」


 思わず身を乗り出してしまう!


「僕と、付き合ってくださ」

「ちょっと待って。それ……」


 え? 先輩が指さす方を見下ろすと……。

 あ、しまった! 乗り出したせいで、隠してた線香花火が……!


「拓海君、さっきラスト一本って言ったよね?」

「あ、いや、その……」

「じゃあここに二本あるのは何かなぁ?」

「ご、ごめんなさい……」


 僕が落とした線香花火をつまみ上げ、怖い笑顔を浮かべる先輩……!


「ウソつく人嫌いだなー」

「あ、あの、本当にごめんなさい! これ以上勝負して負けて、先輩が好きって言ったらフラれる気がして……!」

「気持ちはわかるけど、ちょっとがっかり。とりあえず付き合うかどうかは保留ね」

「そ、そんな……!」


 一生に一度のチャンスが……!


「次の部活休みに、私をステキなところに連れてって」

「え」

「そこでいいとこ見せてくれなかったら、本当に考え直しちゃうからね」

「は、はい!」

「よろしい。じゃ、最後の花火、やろ?」

「はい!」


 僕は一生忘れない。

 蒸し暑い夏の夜。

 蚊取り線香の匂い。

 弾ける線香花火の音。

 そして、照らされたつぼみ先輩の笑顔を……。


挿絵(By みてみん)

読了ありがとうございます。


レモンのハチミツ漬けとか食べたくなりそうな、運動部系アオハルラブストーリーでした。


ちなみに今回は二人の名前を『せんこうはなび』のアナグラムから作ろうと試行錯誤したのですが、無理でした。『び』って使いにくいのね……。

線香花火にまつわる話から、と思ってあちこちから探して、この名前になりました。


ちなみに国産の高級花火だと、こんな勝負にならないみたいですね。

持ち手まで火が上がってくるぐらい、落ちないんですって。

……受験生のお供にどうかな?


線香花火が紡いだ恋のお話、お楽しみいただけましたら幸いです。


2021/7/25追記

秋の桜子様から線香花火のイラストを頂戴いたしました!

この上に顔真っ赤な拓海と、それをニコニコしながら眺めるつぼみが見える……!

素敵なイラスト、ありがとうございます!


四月咲 香月様から、告白シーンを頂戴しました!

挿絵(By みてみん)

拓海、よく無事だったな……。

私は心臓が止まりかけました(笑)。

素晴らしいものをありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 企画から参りました。 「アオハル注意報」になるほど、と思いました。 短い文章がリズミカルで分かりやすく、主人公の気持ちや状況が楽しく読めました。 「負けたら、相手の質問に一つ正直に答…
[良い点] きゃーーー! とてもキュンキュンしました! アオハルですねー!!!! つぼみ先輩が可愛すぎ!(≧▽≦) 線香花火でこんな勝負、してみたかったです。 じっとしながらどっちが先に落ちちゃうか…
[良い点] 津々井先輩の匂いのドキドキが収まるのが、ありがたいような、もったいないような。 わかる!! [一言] 生まれ変わったら、時政拓海になりたい!
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