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始まり

どんな人間でも負の感情という物はある。その感情が無ければそれは人ではない。そうは思わないかい?世の中が綺麗事で出来ているわけが無いんだから。

美しい鏡には不思議な力が宿っている。というのを聞いた事があるだろうか?

裏の世界がその鏡に映るそうだが、その裏の世界というのはどうやら冥界らしい。

じゃあその鏡はどこにあるかだって?こんな大きな世界に綺麗な鏡なんて多くあるからどれかわからいに決まってる。ただ噂話によると、月明かりが照らす協会にその鏡はあるらしい。場所は確か…ディ・スティーグ平野の街だったか…

 

ディ・スティーグ平野を知らない?

大丈夫だ俺もあまり知らねぇ。あそこは伝説を産む町ってことくらいしか知らん。ここからノンストップで12時間東の方向に進めば着くらしい。

おっと待ってくれ。その装備で行くのかい?ここであったのもなにかの縁だ。マントをくれてやる。だが普通のマントでは無くて、防水の加護と火避けの加護そして死避けの加護がついている。暑さと寒さに耐えれるだろう。あと冥界に行ってもすぐ死ぬことはこれでないだろうな。

これでお前もさっきより冒険者らしくなったな。金はいらん。俺は機嫌がいいんだ。それじゃーな。

 

 

死にゆく者へ敬礼を。生きる者に敬愛を。

 

 

 

 

 

 

その言葉の理由はわからなかった。だから聞くために彼は1度振り向くが、さっきいた男性の姿は神隠しでもあったのように消えている。

いきなり旅の者か、と聞かれて適当に「あぁそうだ」と答えればいきなり鏡の話だ。正直わけが分からない。

そもそも俺は旅をしてい無いし冒険者でも無い。だから宝だとか、伝説なんて興味が出ない。仕事の一環でここに来ていただけなのに。

あとその平野に行くつもりないのにマントを貰ったんだが…野宿する予定無いのに。


 

俺の住む国は栄えすぎて人口は増え続けて農業の生産が追いつかなくなってきている。それと同時に住む場所も少なくなってきて新しい土地開発を国が命令した。

けど危険動物の多い森までは農民も入りたがらないので討伐、警護の任務で来たのがさっきまでの俺だ。

今の俺は森の終わりを探査することだとのお命令。

 

全く国は兵使いが荒いと思うのだが気の所為だろうか?そのような事があって現在に至る訳だ…

ある程度の地形調査を終えているので、撤収許可を魔法アイテムであるメッセージカードに『調査完了』と書き込み隊長宛に送る。送る際紙が青い炎で燃やされ、消える。本当に遅れたか疑問だが問題なく送れている。

メッセージカードは物価が安いのだが、俺たち軍が使いまくる為、少し市場には出回りにくい。だからといっても高くすると言う代物では無いので値上げはせず永遠に定価のまま。

返事が来るまでしばらくそこら辺の切り株に座り込む。

にしても未開の地に出向くのはわかるが、俺一人にこの森の奥に行かせるなんて、ここは人間が初めて足を踏み入れた場所だと言うのに…

 

 

 

いや、じゃあなんで切り株なんて出来ているんだ?なんでさっきの男はこの場所にいた?ここには先住民が住み込んでいるということか?ありえないこの森はさっきから熊や狼と言った危険性物の量が多くて討伐に困りそうなくらいだ。軍属魔術師や軍属剣術士が居なければ苦戦を強いられる。もちろん農民や戦闘民族はこの危険性物には大勢ではないと適わない。ではなぜここに切り株が?

もしかしたらあの男の言っていた、鏡の世界が関係しているのかもしれない。これは調査する必要があるか?

 

ボウッと燃えて現れるメッセージカード。隊長からの帰還許可が降りた。

鏡の世界について相談しよう。例え馬鹿にされてもこの事は報告するべきだし、もしかしたら調査員が出されるかもしれない。そこで鏡の真相がわかるかもしれない。そう思いながら来た道を辿っていくのだった。

 

「鏡?ディ・スティーグ平野?地図に乗ってねぇのに人が居るとは思えねぇ」

 

隊長にさっきの出来事を話したが信用していない様子だった。無理もない。俺だって信じられる状況じゃないんだから。俺が夢を見たかのようだった。だがそれでは俺のマントがなぜ存在しているのかを証明する術を持ち合わせてない。そして隊長もこのマントが証拠だとしたらお前の言っていることは正しい。でも信じられねぇ。と言われる。

 

他の隊員はもしかして面倒臭い事を持ち込んできたのか?と呆れられた視線で見つめられる。

こればっかりは俺自身面倒臭い事になったと思う。国の外に集落があったなんて歴史的発見間違えなしだから。だがあの切り株の位置から12時間以上の距離は少し面倒臭い。もし捜索隊を出したらどれくらい死ぬか、食料はどれくらい。どれほどの人員を調査に向かわせるか。とまだわからなことだらけだ。正直ここに帰るまででも魔力が減ってきてあと少しでスタミナを持ってかれる所だった。

この森は切り開いて農業地域にすればいい食料が育つだろう。後でこの事を王に提出する報告書に書いておけばいいか。そんな感じで仕事をしていると充実感を得られたように思える。

 

 

調査任務を終えると警護任務が待っていた。森を切り開き、更地にゆっくりだが確実に進んでいる。とてもいい事だ。我が国もこれでさらに繁栄していく未来が楽しみで仕方がない。繁栄によって文化は豊かになる。科学という物や錬金術もより技術は発達し、書物はより深い内容へと追求していく。永遠の繁栄は無茶かもしれなが、この事業を続けることで金の周りを良くする。とても素晴らしいアイデアだと思う。

国を第一に思うべきというのは教育で習いを受けているせいかと言うべか。王も子供の頃にそう教わっているはずである。

 

森を切り開くにつれて、バラバラに危険性物が襲ってくる。距離感が広がる事に防衛の手が薄くなってしまう。なのでいったん作業をやめてもらい、農民がいっせいに内側から森を切り開いて貰うことにした。そのおかげでしばらく護衛が楽になり、日が沈むまでには村が1つ出来るほどの大きさの土地を確保できた。だがまだ足りない。この森を完全に無くなるほど切り開かなければ土地は足りなくなってしまう。もう少し早く進めた方がいいと言ったのだが農民曰く、一日中木こりは厳しい。ある程度休憩はあるのは良いけど大変なんだ。早く完成させたい気持ちは一緒だからお互い頑張ろう。と返された。

 

効率の良い森の切り開き方を考えていた。兵舎の食堂の暖かいスープとパン、加工肉を夕食として取っている。その時ふと思ったのだ。森を燃やせば手っ取り早いと。どうしてこんなにも早く気がつかなかったんだ。早速隊長に許可でも貰おう。そう思いすぐに話に行ったのだが、木も大事な資源なんだぞ?木がなければ火を起こすのに魔力が食われる。家だって石作りの外装でも内装は木で作らないとなないのに木が足りないって言ったらどうする?そんな面倒臭い事になってもいいのか?と言われただ俺は黙りこむしかできなかった。思いついてすぐ行動しようとしている俺は少し愚かだったのかもしれない。

 

「鏡の世界について王に報告した方がいいか?」

 

己の行動を悔いている時に俺の中で疑問に思い続けている鏡の世界について聞いてくる。

なんて答えるのかが正解か。報告、連絡、相談は軍でも重要視されているが、この事はあまり確証は出来ない。狂った兵士の戯言として受け流すのだったらまだ良いのだが…真に受けるのもそれはそれで面倒臭い。ここから行くにしても大勢で一日以上はかかると思う。

でも報告、連絡、相談はしっかり守るべきだから言っておいた方がいいと思う。と隊長に伝える。

 

「本当に鏡の世界に行ける場所なんてあるのかお前ですらわからねぇんだろ?その事も伝える」

 

とりあえず自分の持ってきた不思議な話で迷惑をかけてしまったので謝ることにする。隊長はニカッと笑い気にすんな!と男前な行動を取る。この人凄い男前でモテるのだが、どうせ死ぬ身だ、悲しい思いをさせたくないと言って断るらしい。断り方も男前過ぎると思っていると隊長は早速報告書を書くから席を退くといい自室へ戻る。俺の所属する隊は第3軍属試作魔剣混合師団と言う凄い長い隊の名前をしており、剣術士と魔術師の混合部隊で剣術士は魔術を学び、魔術師は剣術を学ぶと言う実験を行っている。結果は中途半端な力しか出せないというのが現状で、両方極めるにはあと10年はかかると思っている。なんなら軍属学校で魔剣両立学科を作ればいいと思うのだが、軍の人間の再教育をして失敗したらどうなるのか考えているのだろうか?

 

まぁ王は有能でも下が無能なのは、イ・ブレーケ王国の伝統と言っちゃ伝統なのだが…。

この国の土地面積は大体189,000k㎡以上ある国でこの世界の人類の全てはここ全て存在すると言われている。

建築物は城を中心として木造や石作りの家が建ち並んでいるのが特徴。

近年人口増加に伴って畑の上に家をたたてしまうと王の家臣が言ったせいで、食料の物価が非常に高い。

あと3年もすれば食料不足で争いが出て、繁栄が止まる。

という事ですぐに王は開拓の命令を出した。

家臣はこれに外は危険だからおすすめ出来ないと言う。

王は危険を無くせば問題ない。兵を護衛につける、と判断した訳だ。

どちらも真剣に国を思い行動しようとしているのはわかる。だがどうしても食料確保を疎かにしては行けないということだけがはわからなかったようだ。

 

少しため息が出てしまう。俺自身も目先の利益に囚われて森を燃やそうとした身だから人の事を言えない。確かに伐採した気はフェンスや家の骨組みで重宝するから重要な資材だ。先を見つめながら行動することが大切だと感じる良い機会だ。次に生かしておこう。

 

前座っていた場所に食器を放置していたので返して、部屋に戻る。寮は軍属魔術師の集団で主に四人部屋なんだが、実際は3人だとか6人だとかバラバラで、部屋のメンバーの交換や他の部屋の人間を集めてパーティを開くほど自由で騒音対策をして無ければ欠陥住宅同然だった。防音壁で本当に助かったと思う。

その中で俺以外の部屋のメンバーは皆他の部屋に行ってしまったため一人部屋なのだ。

でも寂しいとは思った事がないしむしろそっちの方が都合がいい。魔術の研究がその分捗る。

この世界の魔法は大きくわけて、最下位魔法、下位魔法、中位魔法、上位魔法、最上位魔法、超位魔法そして禁忌魔法と分類されていて使用される魔力量で分類されている。

ついでに下位魔法は誰でも使っていいが、中位魔法から軍のみ使える。禁忌魔法は使える人はいないが過去の869年前は居たらしい。1000前くらいがこの国の建国らしいから…昔は強い魔術師が存在したが、今は衰退して言ったとうことだ。

歴史の資料は100年前のくらいしかないから確信は持てない。歴史資料館が燃やされたと99年前の歴史資料の真ん中のページ辺りに書いてある。それで歴史を学べなくなり、100以上前の出来事は分からない事は無いが大まかな出来事しか書かれていない。

建国した年も大雑把にだか書いてある。

だが俺の先祖が代々伝わる家宝である本達は正確に歴史を記していた。

まだ初めの1冊と10ページしか解読出来てないのだが…きっと禁忌に触れることが出来るのでは、と思い任務がない時は解読と研究をり返す。そしたら一冊目は歴史が少し書いてあったって訳だ。正直驚いた。魔法の歴史としても国の歴史としても重要なこの本たち。古びて誰も読みたがらない本が凄い価値があるんだ。

これを国に提出すれば、すぐに解読され、様々な魔法が発掘されるだろう。

だが無能はそんな事はしない。この力を俺一人の物にしたいと言う感情があるからこの本達は渡せない。

他の人間は国のために動けば自分の幸せにつながると思っている。実際幸せに繋がってるから良いだろう。

だが人間という生き物は幸せを独占したいと思うものだ。俺がその1人だから堂々と言おうじゃないか。俺だけがいい思いがしたいと。

 

だから魔法の研究を怠らなかった。成果が出てもそれを隠して俺だけの魔法にする。

あぁなんて俺は嫌な人間なんだ。なんて思ったことは1度もない。俺が1人で研究するのが今では趣味だし、自分一人だけという特別感に浸りたいからやってるだけだからそう思うわけが無い。

魔法の研究は先が見えなくて辛いのが本音だが…目的のためだ、私情は捨てる。

 

「また魔術の研究?シルヴァは物好きね」

 

おっと、自己紹介が忘れていた。俺はシルヴァ・ナベリウスだ。

17歳の軍人で伍長をやらせてもらっている。

見た目は茶髪で顔はまぁいいんじゃないか?位だと思っている。

身長174cm体重59kg

…誰に語りかけているのやら。

 

「出口はあちらですよ聖女様」

 

「またその名で…いい加減、昔みたいにラルアと読んでよ」

 

ラルア・マルコシアスそれが彼女の名前だ。

白髪で髪は今は腰のあたりまで下ろしているが、よく髪型を変えるので反応が面倒臭い。でもスルーで対応するとすぐ拗ねる。ついでにこいつとは同い年である。

軍属魔術師の中で軍を抜いて回復魔法に長けた存在で、肌が透き通るような綺麗な白で金色に輝く目。童顔で可愛らしい顔立ちで、平均の女性より少し背が小さいのに、体型が良く胸の育ちも良い。その姿は天使と言っても過言では無い。性格の良さもあり、聖女と呼ばれている彼女だが、俺にはフレドリー過ぎるのはいかがなものかと思う。

 

「で?ラルアは何しに?おやすみ言いに来たの?てか帰れ」

 

正直こいつが居ると魔法の研究がはかどらないのだ。いつもいつも何の研究?と聞いてきながら答えればつまらないと言われる。それを言われる度にやる気が削がれる。彼女は魔法に興味が無くても才能に恵まれたからそう言えるのだ。こっちは遊ぶ日まもなく仕事と研究を繰り返してるのに、才能ひとつでこんな気ままに遊べるということを、妬ましく思う。

 

「酷いくない?最初は歓迎してたのに…泣くよ?泣いちゃうぞ?」

 

面倒臭い。鬱陶しい。俺はただやるべき事の優先順位を決めているのだ。お前はその後、大体10番目くらいだ。それにお前みたいな大物様は俺みたいな一般兵を尋ねること自体おかしい。最初は昔馴染みだから部屋に誘ってた。その時はオドオドして謙虚で可愛げがあったのに…今ではこんなにも面倒臭い性格になったものだ。

 

「あーはいはい、勝手にしてろ」

 

「…そうやっていつも私を遠ざけるんだから…研究くらい見てても良いよね?」

 

…正直断りたい。だけど少し泣きそうな彼女を見ててやり過ぎたとい自責の念がある。確かに妬ましく思ったり、うざいと思ったりした事は多くあった。でも1度も嫌いだとか、憎いとは思った事は1度もない。小さい頃からの付き合いもある。俺は少なくとも彼女という人をある程度分かっている。彼女は本当の自分を知っている俺に甘えているんだ。それを知ってて俺はからかう。昔と変わらないな。

まったく、彼女は成長してないようで少し安心したよ。

 

「それも勝手にしてろ。飲み物とお菓子はキッチンで探してこい」

 

新しい彼女が出来て、知らないことが増えるのは少し怖い。俺のあとをつけて軍に入った事で彼女と言う存在に新しい彼女ができるということで、知らないことがあるというのは不安要素が隠れているという事だ。だから関わりを絶とうとした。けどそれは失敗に終わった。腐れ縁というやつなのか、それとも…

 

まぁどちらにせよ俺は彼女から離れられないのだ。だから俺もお前に少しくらい甘えても良いだろうか?

もう先の見えない研究ばかりで精神が病みそうだ。

助けてくれよ。研究の終わりを見せてくれよ。俺に深淵を見せてくれ。そんな言葉を気が抜けてれば外に出てしまっただろうが。かろうじて思いとどまらせるほど理性が保たれている。

 

「シルヴァ?見たことの無い魔法の式だけど…何これ?」

 

思考時間が長かったのかラルアが20枚の紙を一纏めにして読んでも俺に質問してくる。その言葉に反応して視線を紙に移動させてみると、オリジナルの魔法の式の一つだった。

 

「これは上位魔法の…えっと…少し読ませて」

 

オリジナル魔法だからと言っても全て覚えている訳では無い。ただでさえ軍用の魔法だけでも150は軽く超えている。

魔法と言っても個人なりのアレンジや融合をして種類が多くあるように思えるだけで、実際は60くらいだ。それでも多いものだ。そんなものでも覚えられないのに紙を見た時に「これは〇〇だよ」なんて言えるわけがない。かっこ悪いがイキリながら適当に答えて間違える方がよっぽどかっこ悪い。

 

「…あーこれね…」

 

しばらく読んでいると、大体把握出来た。この式は、物を何かの中に無理矢理転移させる事も出来る《強制転移》だ。

使い道は…BBQをする時、野菜や肉を串刺しにする際強制転移を使って串刺しになるように野菜や肉を転移させる。あと成人向けの本を機械のかなに一時的に隠してラルアが来てもやり過ごす…便利な魔法だ。

 

そんなどうでもいい利用方法しか無いのかと言えばそうでも無い。武器を地面に隠してしたから1突き出来るように設定したり、切りつけたあと証拠隠滅で壁の中に隠したり、と少々危ない方でも便利な魔法でもある。

ラルアに成人向けの本以外の使用用途を教えると「反応に困る魔法の説明辞めてくんない?」って言われる。

 

いや、お前勝手に見ておいてそれはねぇよ。その魔法だけでも5ヶ月の月日を費やしたんだぞ。そんな事を言っても彼女は俺を認めてくれない。

彼女の方が才能があるんだから。あぁ、なんて羨ましい。その才能俺にくれよ。

 

「じゃあこの魔法の式は?」

 

「解読してろ。俺は研究で忙しい」

 

彼女は俺の考えを知らないで、自分の知らない知識を身につけようとする。その姿は純粋無垢な少女にしか見えない。その姿を見て小さい頃を思い出す。あの時の俺は魔法の才能があると言われてチヤホヤされていたものだ。あの時本当に幸せを感じた。でも今は違う。妹が才能を開花させたせいで俺は当主のスペアにしかならない扱いだった。嫌だった。親の態度が急に変わって、俺に冷たく扱うんだ。その周りも…。何で今はこんなにも惨めなのは何故?周りは天才だらけだからか?ただただ俺に才能が無いから?あぁ腹が立つ。

 

…忘れよう。過去の事だ…今の俺は立派な軍人だ…立派な軍人?俺は本当に立派な軍人なのか?

そんな疑問を持っても魔法の研究が進まない。家に認められるほどの魔法を…全ては俺の栄光の為に魔法の研究を再開しよう。

そこら辺に置いてある魔法は好きに見てて良いといい、超位魔法の研究する。

 

 

 

夜はまだまだ続き、日が出るのはまだ先の事。彼はだたひたすらに魔法の研究をする。彼女が寝ても、起きて声をかけても彼の耳には届かない。日が昇っても、彼女は任務で部屋から出ても、日がまた沈んでも、机に向かいペンを走らせる。

任務の開拓作業の警備は交代制なのでしばらく休みだから余計に邪魔するものは無い。

 

どんな事があっても研究。それも食事と睡眠を取らずに。それが4日続いた。そうラルアと言う少女が語った。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

あとこれからよろしくお願いします。

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