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4話 惑星はっけん!

「ソル! リラ! 惑星見つけたぞ! 起きろ!」

ドサドサッ!

「あたっ!」

「いてっ」



 落っこちた体を起こすと、ルドが仁王立ちで目の前に。すぐ隣に同じくハンモックから落っこちたであろうソルが頭をおさえていた。


「リラ! 着陸すんぞ! 早く行け! ソルは俺と出る準備!」

「「了解」」



 すぐに寝室から出て操縦席におさまり、ヘッドセットを付ける。ここで衝撃の事実を述べよう。わたくし、実はレガンティアの操縦士・リライアというものだ。以後、お見知りおきを。


 画面を見ると真っ暗な中にぽつんぽつんと惑星がいくつも見えるがその中で一際目立つ青い球体を見つけた。

「あの青いやつ?」


 ヘッドセットから機械を通して少し高いアレクの声が聞こえてくる。

『そう。距離は六万四千ジード。気圧はもうちょっと近づいてみないと正確な数字は出ないけど大丈夫だと思う』

「えっ? じゃあ、宇宙服要らないの?」

『もしかしたらね。これぐらいなら生物もいる可能性大だし。……あと五万ジード』

 この宇宙船「レガンティア」の大きさを一ジードとして考えた時の距離だ。



 改めて画面を見る。さっきよりも青い惑星が大きくなっている。あの青は空なのだろうか? それとも文献に出てくる水がたくさんあるっていう海? にしても今までの惑星よりも随分でかいような?


「あの惑星の大きさは?」

『約六百万バリーだね』

「でかっっ!」


 小さい星で十万バリー。私たちの親の代でも一番大きな惑星は二百万バリーぐらいだったと聞いている。その約三倍。でかいなっ!


「もしかしてすごい惑星見つけたんじゃない?」

『うん、そうかも。僕、今ちょっと昂揚してる。あの惑星にはどんなものがあるんだろうね? 楽しみだよ』

「そうだね! まぁ、まずは生体反応が半径十バリー周辺に無い地点探さないと。もう二万六千ジードだし」

『じゃあ、ちょっと周回してみようか。右回りで。着陸できそうなポイント見つけたら目印出すからよろしく』

「了解」



 オートパイロットを切り、手動に切り替える。レバーを引いて緩やかにスピードを落とし、二万ジードぐらいに近づいたとき、素早く操縦桿二つを操って右に方向転換。そのまま惑星に沿って回るように微調整する。


『うん。大気は大丈夫っぽいね。着陸地点でまた成分検査しないといけないけど、この分なら心配なさそう』

 手元の計器類やポイントを見つけるための半球系ガラス内の縮図を見ながらアレクが呟く。


「近くで見るとほんとに真っ青ね~。空の色かな?」

『いや、どうやら海みたい。所々茶色や緑の陸地らしきものが見えるから』

「海! へーー! こんなに海って大きいのね! ってか陸地面積随分少ないね」

『だね~。こんなに水があったらあと一千万年くらい生きられるかも』

「あはは! その時私たち死んでるし!」

『そうだけど…………っと。あった。目印出すよ』

 私の目の前にある二つのうち、下の画面に赤く光るポイントが点滅し出した。



 操縦桿を操って着陸地点に向くように方向転換し、レバーを押して少しスピードを上げ、そのまま一直線に目指す。


 ヘッドセットのボタンの一つを押してルドとソルにも聞こえるように船内放送に切り替える。


『レガンド歴一〇七年十月二十五日十時二十四分、第四十五惑星に着陸地点発見。半径十バリー付近、生体反応なし。気圧千二百レンド。距離一万九千六百ジード。まもなく大気圏内突入。着陸予想時刻ただ今より四十分後、十一時四分。着陸十分前までにクルーは着席し、安全ベルト装着を完了せよ』


 ボタンを押し、放送を切る。あとは私の腕の見せどころ。アレクと距離や時間などを確認しつつ慎重に操縦桿を握る。

 この瞬間、周りの音を全部意識的に遮断し、目の前で光る画面だけに意識を集中させた。


細かい数値とかは気にしないで下さい。

あまり深く考えてるわけじゃないので!

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