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プロローグ

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ミラと下校していたときのことだ

初めてソレを見たのは……














「ねぇミラ宿題やった?」

「え?やったと思う?帰ったらに決まってんじゃん」


山城未来は私の親友である。

愛称はミラで私と同じオタクだ。


「帰ったあんたがまずやるのはゲームでしょうに」

「あははソンナコトナイヨ」


彼女が家に帰ることは無かった。

災厄の事件が起きたから。

この事件の後人類は急激に数を減らした。

いや、人類だけじゃない。

動物や植物も地球に生息していた者達は姿を隠した。


「ねぇあれ何?」

「犬?」


ソレは肌色で私の腰くらいまでしか身長がない二足歩行の生物。

すなわち


「ゴブリン……!」


物語に出てくるゴブリンにそっくりだ。


「ミラ学校に戻ろう」


家より学校の方がまだ近い。

ゴブリン(仮)は4、5匹いる。

仮にゴブリンじゃなくても未知の生命体だ。


「早く先に行ってミラ」

「でも晴海ちゃん……学校の方にもう2匹いるよ」


こいつはマズイ。

4、5匹の方はこっちを見ている。

つまり囲まれている。

校門は2匹のゴブリンの先だ。

でも2メートルぐらいの校舎を囲う格子の壁ならすぐ横にある。

つまり最善手は


「壁に登ろう」


ミラも同じ答えだったようだ。

でも、


「はさみ打ちの可能性がある。私が食い止めるよ」


正直足はガクブルだ。

でも彼女なら足が速いし逃げ切れるだろう。

私がいても邪魔になるだけだ。

彼方さんは悪意を向けてくる。

怖くない筈がない。


「よーいドンで登ってね」

「!!晴海ちゃん!?」

「よーいドン!!」


彼女の背中を押し2匹のゴブリンの方へ駆けだした。

ゴブリンAを蹴り飛ばす。

重い…思ったより飛ばない。


「うぐっ…!」


思わず呻き声が漏れる。

振り向くとゴブリンBが私のスネのあたりを棍棒的なもので殴っていた。

痛い。

涙が出てくる。

私はゴブリンBに倒れこむ岩の様に重い通学カバンを抱いて、


「ギッギウ…ぎっ」


今度の呻き声はゴブリンBの断末魔だった。

急いで起き上がりカバンでゴブリンAを殴る。

倒れこんだゴブリンAをカバンを抱いて圧し潰す。

起き上がりミラの安否を確認しようとしたとき


「はぁ……ぐぁ?!」


いきなり背後から鈍痛がした。

思わず倒れこんだ私に痛みは何度も途切れる事なく襲いかかる。


「ひっ!ぐぁ?!がぁ」


痛い。

死んじゃうよ。

御構い無しにリンチはつづく。






あれ?

痛くない。

アドレナリンとかいうやつかな?

これならいける。




私は近くに居たゴブリンCの足を掴みゴブリンDに向かって投げ飛ばした。

ヒットした。

ザマァ。

ゴブリンEを掴みFとGとHに下段攻め。

転んだ奴らの首に体重を掛けて捻り殺していく。

戦場復帰したゴブリンCとDにも同じ作業だ。

終わった。






「ミラ!?」

「晴海ちゃん!!」


ミラは格子の中に入れたらしい。

良かった………


「晴海ちゃん無事だったんだn」


プシュン


彼女が消えた。


「はぁ?」


彼女が居た位置には上から降って来た校舎より背がデカイ爬虫類。

なんで?

なにが…?



彼女はいない?



私は恐怖に耐え切れず逃げ出した。









数週間が経ち私はあの爬虫類と再会し、

また、コレと引き分けて死んだ。


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