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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ドス黒い彼女

作者: ティラナ


………どうしてこんな作品が生まれたのか、作者にもわからないお話です。 いえ、どうしてこんな作品が生まれたのかは後書きで。


ドス黒い彼女に対して不快感を感じる方は多いと思いますので、読むか読まないかは自己責任でお願いします。


なお、作者はヤンデレ大好きです!

侮辱する気持ちとかは全くありません!

その点、ご理解ください。

 


 ───貴方のことが好き、大好き。 狂おしいほどに。



 私の心をこの想いが占領し始めたのは、いつの頃からだろう。 きっと産まれてすぐ、初めて貴方のことを見たときから私は貴方に恋をしていたんだと思う。


 だから私は───物陰から今日も貴方を見つめる。



 お風呂から出てきた貴方。

 ふふふ、そうだよね。 ここは貴方の家だもん、裸でリビングに出てきても誰にも見られないと思うよね。

 でも、残念。

 私は貴方のことをしっかり見てるよ。

 引き締まったお腹、濡れていて扇情的な髪の毛、元気いっぱいなアソコ……。


 うふふふふふ、何度その逞しい体に抱きつきたいと思ったか。

 ううん、触れられるだけでもいい。

 その逞しい手のひらに触れたい。

 その手のひらに触れられたい。


 この前、この想いが溢れて飛びつこうとした時、貴方は思いっきり私の顔を引っ叩いたよね……。

 とっても痛かったんだよ?


 ………でもね、私、ちょっとだけ嬉しかったんだ。一瞬だったけど貴方に触ってもらえたって。

 男の人に顔を触られるなんて、生まれて初めてだったから。 きっと、私の顔は叩かれたからだけじゃなくて真っ赤になっていたと思う。私もう恥ずかしくって慌てて物陰に隠れちゃった。

 まぁ、その後に貴方が石鹸で何度も手を洗っていたのには傷ついたけどね。


 ………あ、床に貴方の髪が落ちた。

 うふふ、後でしっかりと回収しないとね。



 ねぇ、知ってる?

 貴方の髪の毛って実はとっても美味しい味がするんだよ?

 私、毎日食べてるもん。

 もっと言うとね、日によって少し味が違うんだ。 髪の毛の味で、『あぁ、今日は疲れてるのかなぁ』とか分かっちゃうんだよ私。 きっと愛の力だね。



 なんて考えてるうちに、貴方は椅子に座ってパソコンを開いた。

 ふふ、貴方の癖は知ってるよ。

 いつものサイトでエッチな動画を見るんでしょ?

 オナ◯ーするだけなのにちゃんとお風呂で体を洗うなんで、まめだよね。


 でもさ、私以外の女で興奮するなんて妬けちゃうよ。

 貴方には私だけを見ていて欲しいなんて、そんなワガママなことは言わないよ。 言わないけどね、貴方がそういうことをする相手は私だけであって欲しいよ。


 確かに、私の体は魅力的じゃないかもしれないよ?

 でも、貴方のためなら何だってできるんだよ。

 もう少しでもいい容姿で産まれてきたら、貴方は振り向いてくれたのかな……?



 なんて、少しだけ暗い気分になっていたらスッキリした顔の貴方はパソコンを閉じてベッドに向かった。

 あ、もう寝るの?

 私も添い寝したいけど、今は我慢。

 どう? 我慢ができるお嫁さんって素敵だと思わない?

 それに私、将来はいいお母さんにもなれると思うんだ。 子供の面倒はちゃんと見るよ?

 子供は何人欲しいかな? 野球チームができるぐらいとか、そんなことを言う人がいるけど少なすぎるよね。

 私なら100人は産みたいかな。 だって、貴方との子供だもん、どれだけいても愛していける自信があるよ。

 それに、100人も産むってことはそれだけ貴方とたくさんエッチなことができるってことだもんね。


 うふふ、何て素敵……。

 貴方との将来を妄想するだけでお尻がムズムズしちゃう。



 あぁ、好き。

 好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き。


 あは、あはははははははははははは!


 どうしよう、貴方への想いが止まらないよ!


 あぁ、もうダメ!


 我慢できない!


 ついに耐えきれなくなった私は、物陰を飛び出して貴方の元に一目散に飛ぶ。


 この溢れんばかりの愛を、どうか受け止めて!


 私が飛び出すと、貴方はギョッとしたような顔をしてこちらを振り向いた。 そして、その綺麗な口から────




















「うわっ!? ゴキブリ!」



 という言葉を吐き出し、手に持っていたリモコンで私の頭を叩いた。

 うぅ、痛い……。 頭を叩かれた私は床に叩きつけられる。


 その直後、シューッという音とともに何かが吹き付けられた。

 なんだかピリピリとして苦しい。


「はぁ……。 この前、逃がしたやつかな……。 ったく。 俺、虫は嫌いなんだよ」


 薄れて行く意識の中で私はその声を聞いていた。

 ここに来て、私は自分が死ぬんだということを理解した。






 ───あぁ、次に産まれてくる時はどうか人間でありますように……。






………えー。

はい、ドス黒いGでした。


ヤツって何故か顔に向かって飛んでくるじゃないですか。 だから、二次元的に妄想すればいけるかなって……。

いや、どうせなら人間になってもらっても良かったんですけど、元がGの女の子の恋愛モノもどうかなって……。


まぁ、きっと彼女はこの後、女神様なり何なりのご慈悲で黒髪の美少女に転生することでしょう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何年か前の某コラムに載っていた話…… 海外でヤツの形のウェディングケーキを作った人がいたらしい…… 結構大きく作られており、披露宴会場では出席者の悲鳴が上がっていたとか何とか…… また日本…
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