表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/27

中二と逃げ方

よく晴れた日。帰り道でだらだら歩いてだらだら睦月と雑談。

「そーいや、この辺よくカツアゲがあるんだってさ」

「ふ~ん」興味なさそうな睦月はまたなんのかっこつけなのか文庫本を読みながら俺の隣に歩く。

「でもさ、カツアゲに遭遇する確率なんてそうそうないよな~」

「まったくだ」

「よー。そこのお二人さん」噂をすれば何とやら・・・。マジかよ!?三人ほどの見るからにガラの悪そうな男子が俺達の前に現れた。ちょっ、ないわ~。

「俺達さ~、ちょっと財布落としてこまってんだわ。金貸してくれる?」俺達のにじり寄ってくる不良三人。ちょっ、近づくな。くっさ!タバコくっさ!?

「財布落としたんっすか~。警察ならそこの角曲がって」

「あぁっ!?いいから金出せって言ってんだよ!?」ボケた俺は不良に胸ぐらを掴まれた。

俺は反射的にガン付けた。胸ぐらを掴む力が弱まる。

「オラッ、テメーもすかしてねーで金出せ」睦月に絡む二人の不良。睦月は文庫本を鞄に入れた。不良は次に鞄が出てくるのは睦月の財布だろうと思ったに違いない。でも、睦月の鞄から次に出たのは短銃だった。不良は一瞬ひるんだ。

「フッ・・・なんて調度良い時に来てくれたんだ・・・。オレの中の悪魔も求めていたところだ・・・。お前達の血をな!」

「そ、そんなおもちゃ向けて何バカなこと言ってやがる。コイツマジ頭おかしいんじゃねーの!?」

「おもちゃかどうか・・・試してみるか・・・?」睦月は短銃の引き金に指をかけた。

「たーすーけーてー!!不良におーそーわーれーるー!?」睦月が不良の気を引いてる間に俺は大声で助けを呼んだ。すぐに人がたくさん来て、警察も来て、俺達はカツアゲグループを現行犯で通報(?)したので表彰された。

不良は睦月の短銃のことを喚いたけどそれは当然モデルガン。しかも弾さえ入ってないやつ。

俺は不良達におもちゃを突きつけて、あたかも本物を持ってるみたいに振る舞った睦月は本当に肝の据わったやつだなんて思った。まぁ、中二って時々すごいね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ