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中二とノート

夜8時過ぎ、テスト勉強中に俺の部屋の窓が数回叩かれた。誰なのかはわかっている。窓を開けるとそこには当然睦月がいた。ノートを数冊持っている。

言い切るけど、睦月は一緒にテスト勉強をする気で俺の部屋を来たんじゃない。

ちなみに、俺の窓は睦月の部屋のベランダとめちゃくちゃ近い。(これこそ、「隣の幼なじみ彼女」のおいしい設定のはずなのに・・・・)それはさておき。睦月を部屋に入れて

俺は部屋の隅から小さいテーブルを出してやる。そして、俺のノート数冊も出してやる。

「すまない・・・お前の力が必要だった。どうしても・・・。」

「あ~、わかったからさっさとノート写せ~」黙って頷く睦月。

そう。コイツはただ単にノート検査用のノートを写しに来ただけだ。うちの高校はテスト前になぜか教師が生徒達のノートをチェックする。(同じことしか書いてないと思うんだけどな・・・。飽きねぇのかな~)

そんな訳でしばらく俺の部屋はカリカリと二人分のシャーペンが動く音。1時間もするとなんだか気が散って集中はもう無理。

「お前な~、ノートくらいちゃんと取れよ。いっつも空ばっか眺めて何が楽しいんだよ。」俺の席はコイツの後ろ。ずっと、窓の外を「外見てまーす」みたいな感じで、っても真横向いている。もちろん先生は入学した最初は睦月を授業の解答者に指名したけど、無理。ちなみに俺が訊いた答えは

「俺はただ外を眺めていたんじゃない・・・。平和なこの世界を眺めていた。ただ・・・それだけだ・・・。」うん、訊いた俺はバカだ。コイツやっぱ、ぼぉーっと外見てただけだ。なんも考えないで何で1時間の授業受けれるんだろう?

五十嵐睦月・2-A42人中成績1位

2年学年370人中成績1位

「全国模試?・・・俺の実力は俺のみが知る。必要ない。」

やんなっちゃうよな~。ほんと・・・。


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