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ヒカリナキセカイ序

ザァーー

とてつもなく強い勢いで夕立が降り注ぐ。

おかげで服がビショビショになっていっている。

時々右横から微かに閃光も見えるようだった。

その中をまるでゾンビのように無意識で歩いていた。


俺は失敗した。


もちろん傘を忘れたことも失敗したと思っている。

ただ、俺はそんなことを気にしている余裕はなかった。


そう、俺は振られたのである。

高校で出会ったあの人が好きだった。

だから今日俺はあの人に会いに行き、告白をしたのだった。

だが、結果は残酷で

<二度と叶うことはない>

ことを悟った。

あの人には先客がいたのだった。

だが不思議なものだ。

悲しく、辛いはずなのに…涙が出ないのである。

それよりも頭は

<なぜあの人に振られたのか>

をずっと考えていた。


なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?

アタマの中は疑問形でいっぱいだった。

そして俺は最終的に

<生きていることに意味があるのか?>

という疑問にたどり着いたのだった。


…しかし、どう考えても

<生きてる事が無意味>

としか思えなくなってしまったのである。

俺は朽ちゆく身体と心を連れ、独り当て無く漂って行った。

「もうどうでもいい」

この一心で黄昏ていた。

彷徨う俺が行き着いたのは闇夜の路地裏だった。

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