1/1
ヒカリナキセカイ序
ザァーー
とてつもなく強い勢いで夕立が降り注ぐ。
おかげで服がビショビショになっていっている。
時々右横から微かに閃光も見えるようだった。
その中をまるでゾンビのように無意識で歩いていた。
俺は失敗した。
もちろん傘を忘れたことも失敗したと思っている。
ただ、俺はそんなことを気にしている余裕はなかった。
そう、俺は振られたのである。
高校で出会ったあの人が好きだった。
だから今日俺はあの人に会いに行き、告白をしたのだった。
だが、結果は残酷で
<二度と叶うことはない>
ことを悟った。
あの人には先客がいたのだった。
だが不思議なものだ。
悲しく、辛いはずなのに…涙が出ないのである。
それよりも頭は
<なぜあの人に振られたのか>
をずっと考えていた。
なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?
アタマの中は疑問形でいっぱいだった。
そして俺は最終的に
<生きていることに意味があるのか?>
という疑問にたどり着いたのだった。
…しかし、どう考えても
<生きてる事が無意味>
としか思えなくなってしまったのである。
俺は朽ちゆく身体と心を連れ、独り当て無く漂って行った。
「もうどうでもいい」
この一心で黄昏ていた。
彷徨う俺が行き着いたのは闇夜の路地裏だった。




