帰りの3
──森の中に逃げた者達
森の中に逃げた男達には共通点が一つあった。
「はぁはぁ……くそ聞いてねぇぞ!あんな特級呪物があんなんて!!」
「呪いの気配の一つもなかったじゃねぇか!ふざけんなよ!!。」
「は、早く寺に入らねぇと殺されちまう!」
彼は知っていた紫勾玉の本当の使い道を。
そして知らなかった仏像の本当の意味を。
彼は寺駆け込み、協力な守護の結界を張ると一安心だとため息をはいた。
「はぁ、此処で3日過ごせば探索班が来るそしたら、呪い祓いをするぞ。」
「……1億の祓い料は痛いが、しかたねぇな。」
「特級呪物の呪い死になんて魂が壊れるからな。」
呪い………確かに彼等からすれば呪いなのだろう。
シャン
『"笑止、呪いとは人のもの。我らは呪いを還す者である。"』
「あが?!」
一人が宙に浮き痙攣を起こし顔は蒼白に染まる。
その後ろには僧侶が立つ。
「何故だ!何故お前が入れる幻眼僧!。」
「まさかそんなに強い特級呪物だったのか?!」
呪物は妖怪や、呪術士の呪いを強くする性質と力を暴走させる力がある。
だが僧侶がそうであるかと言えば………。
『"幻眼僧……否我らは■■■■である。陰陽道の者なら知っておるな?【人柱】が必要なのだ。"』
意味は死っていた…………嫌知っているつもりだった男達の困惑顔にそれは答えた。
『"よもや……忘れられてるとは、平穏も此処でのようだ……。"』
「何を言ってる!」
『"分からぬか?地獄はそこまで来ておるのだ。"』
僧侶は男達を捕らえると人が隠れる大きさの黒玉を出現させ男達を放りこんだ。
####~##:!!
おぞましい音が響きわたり、そして黒玉が消えると仏像が現れた。
『"道しるべの基礎は出来た………。"』
『"しかし道しるべの中身がたらぬ。"』
シャン
『"道しるべには贄が必要である。"』
シャンシャン
『『"道しるべには贄が必要である。"』』
シャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャン
ドン!
『『『『『『『『『"道しるべには贄が必要である。"』』』』』』』』
【幻眼僧】認識をずらす妖怪。だが認識のずらす方向性は人の勘違いからの身の破滅させ、死間際に勘違いだった事を気付かせ絶望した魂を貪る。
取り憑かれたら勘違いには絶対気付けない、が取り憑いた時の一回のみしか効果がない為破滅する様子が1ヶ月間ないと去ってしまう妖怪だ。
こちらはオリジナルの妖怪です。
実際にいたらかなり怖い妖怪ですね。