帰りの2
時刻は夕暮れ優矢は祠の前までやって来て教えて貰った通りに仏像が祀ってあった石の下に有る空洞に入れようと手にかけたのたが……。
「おい……誰よお前?」
「あの制服は□□高校のだな。ツカなにしかめっ面で見てんだ殺すぞ!」
何人ものガラの悪い男達が優矢に近いて来ていた。
なおも悪い事に優矢のしかめっ面が気に入らない男が苛立ちながバールをちらつかせてるではないか。
優矢は夢から覚めたような感覚から突然の恐怖から動けずにいた。
「とりあえず、スマホと持ちもんぼっしゅ~~~。」
「抵抗したら関節増えちゃかもよぉ。」
醜く歪む笑顔で優矢を地面に押し付けて押さえ込み男達は、優矢の持ちものを漁りだした。
「お!ラッキー万札ゲットー!」
「スマホバッテリー切れじゃん、おい充電くらいちゃんとしろよボケ!」
優矢の顔を地面にグリグリと押し付け悪態ついた男達。
優矢は恐怖からパニックになっており喋れなかった。
「おぉ!?こいつお宝ぽいの持ってるぜ!」
─シャン
だからガラの悪い男達は踏み外す。
「スッゲー!これ裏サイトに載ってた紫勾玉じゃん!1000万以上するお宝だ!」
それは普通の死より恐ろしい行いだと言うのに………
──シャン
「ウゲ?!気味の悪りぃ、いーらねぇ。」
バキバキ!!
──ダンダン
有ろう事か彼等が観ている中で修復不可能な程に仏像を壊した。
シャン!!
『"もし、何故壊したか?"』
仏像を壊したバールを持つガラの悪い男の背後にそのものがいた。
「はぁ?誰よお前、きめぇから壊したんだよ。」
「もしかして、坊さんの物だとか言いの?そんな証拠ねぇよなぁ?」
「そうそう、ついでに坊さんの懐も坊さんのなんて証拠ねぇから没収な!」
錫杖に、口元しか見えない竹笠をかぶっている僧が、遠巻きに囲んでいる中にいきなり現れた事に周りが気づいて思考停止しいて、優矢しか見ていなかった男は最悪を行動を起こした。
優矢を脅していた男は僧侶を蹴飛ばして余裕の笑みを浮かべ足を下ろす。
『"何故壊したか?"』
僧侶は男の横にいた。
「は?!え………な、な、何だよテメェ!?あり得ないだろ!?」
『"………………否、回答不要なり………帰還には道しるべが必要である。"』
「ふ、ふざけんなぁ!!」
男は僧侶の顔面を殴りつけたが僧侶はビクともせず、代わり竹笠が落ちその顔をはっきりと見てしまった。
「ひ、ひぃぃぃ!!ば、化け物!!」
ギョロリと大きな1つ目が男を睨むと男は金縛りあったように身動き出なくなってしまった。
「た、助け、たしゅ、けてくれぇ……。」
『"道しるべには贄が必要である。"』
──シャン!
「ひぁぁぁぁ!!」
錫杖を鳴らせば男は猛スピードで打ち上げられ、そして………。
ドン!!
落下死した。
「「「「「……………に、逃げろ!!」」」」
「ひぃ死にたくねぇ!!」」
蜘蛛の子を散らすようにガラの悪い男達は逃げだした、有るものは森の中に、有る者はバイクに乗り逃げたし、そして最後は隠して有る銃器を取りに。
『"贄が足りぬ。"』
『"道しるべには贄が必要である。"』
シャン
『『"道しるべには贄が必要である"』』
シャンシャン
『『『"道しるべには贄が必要である。"』』』
シャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャン
ドン!!
『『『『『『『『"道しるべには贄が必要である"』』』』』』』』』