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✒ 朝食にピザを焼く!


──*──*──*── 1ヵ月後


──*──*──*── 本屋・屋上


 今日きょうポイントが5倍にならない日だから、店内はガラガラの貸し切り状態だ。

 1階の本屋は優秀で有能な〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉達に任せて、セロとオレは屋上の庭園で寛いでいる。

 寛いでるのはセロだけだな。

 オレは朝っぱらからピザを作っている最中だもんな。

 セロに〈 (原質)(みなもと) 〉で構成してもらったピザ作りに必要な調理台,調理道具,食材を使って、セロにしいピザを献上する為に奮闘している。


 セロはオレが刑事さんと仲良く話してるのが気に食わないのか、5倍の日以外は1階の店内への立ち入りを禁止されている真っ最中だ。

 まぁ、店内にてもオレが出来る事なんて、悲しいかななにもないからなぁ……。

 ぶっちゃけオレは “ 店内にる意味は無いな ” ってまえ(まえ)から思ってたよ!!

 セロに言わなかっただけでな!


 だからこうして、セロの御機嫌を取る為に青空クッキングに集中出来る事はがたかったりするんだ。

 折角の石窯を使わないなんて勿体無いし、野外囲炉裏だって使わなくちゃだ!


マオ

「 ふぅ──。

  ピザ生地は──、こんな感じでいかな?

  あとはピザソースを塗って──、具材をトッピングして──、オリーブオイルを掛けて──、チーズを乗せて──だよな。

  セロ、海鮮ピザって、どうかな? 」


セロフィート

「 マオが作りたいピザで構いません 」


マオ

なんだよ!

  そのい方はぁ!

  セロに食べて欲しくて作ってるんだぞ。

  セロの希望を聞きたいんだよ! 」


セロフィート

「 マオがいです 」


マオ

「 へ? 」


セロフィート

「 ピザ作りなんてめて、ワタシの隣にてください 」


マオ

「 な…なに言い出すんだよ(////)

  あとはトッピングをして石窯で焼くだけなんだから待ってろよ(////)」


セロフィート

「 ワタシは『 ピザを食べたい 』なんて一言も言ってません 」


マオ

「 そんな薄情な事、言うなよ~~!

  しいピザを作るから一緒に食べようよ! 」


セロフィート

「 はいはい。

  好きにしてください 」


 セロは諦めたのか、紅茶を飲みながらそとの景色を見ている。

 なんて絵になる光景なんだ。

 この時間を独り占め出来るなんて、オレは幸せ者だな(////)


 トッピングが終わったピザを鉄製のパドルに乗せたら石窯の中へ入れる。

 あとは焼けるのを待つだけだ。

 オレはエプロンをはずすとセロの近くにある椅子に腰を下ろして座る。


マオ

「 セロ、なにを見てるんだ? 」


セロフィート

「 刑事達の動向を見てます 」


マオ

「 あぁ……不慮の事故関連を捜査してる刑事達だよな。

  御苦労様だよな~~。

  被害者の持ち物からは盗まれた書籍が見当たらないから、【 セロカ君の本屋 】が刑事に疑われる事は無いもんな 」


セロフィート

「 そうですね 」


マオ

「 セロ、どうしたんだ?

  浮かない顔をしてるな。

  もしかして、刑事になにかを感付かれたりしたのか? 」


セロフィート

「 防犯カメラを取り付けるように厳重注意を受けました 」


マオ

「 防犯カメラ? 」


セロフィート

「 店内,出入り口,店のそとにです 」


マオ

「 そうなんだ…… 」


セロフィート

「 マオが刑事に『 万引き犯を現行犯逮捕したい 』なんて相談したからですよ 」


マオ

「 うぅ……それはオレが悪かったよ…。

  不謹慎だったよ…。

  御免な…… 」


セロフィート

「 謝るなら今後は刑事と仲良くしない事です 」


マオ

「 可能な限り努力はするよ…。

  それにしても不慮の事故関連を捜査する刑事の人数、前より減ったんじゃないか? 」


セロフィート

「 確実に減ってます。

  本屋から半径5メートルで不慮の事故に遭う万引き犯がパタリとなくなりましたからね 」


マオ

「 そうなのか? 」


セロフィート

「 マオ、ピザの焼き加減はいです? 」


マオ

「 あっ、そうだった! 」


 オレはエプロンを身に付けたら、石窯の中で焼き色が付いているピザの

様子を確認した。

 鉄製のパドルを使って、ピザの焼き加減を均等に付ける。

 皿わりに木製のピールの上にピザを乗せたら、食べ易いように8等分に切り目を入れる。

 エプロンをはずして、テーブルに焼き立てのピザを運んだ。


マオ

「 セロ、お待たせ!

  マオの特製オリジナル海鮮ピザだぞ! 」


セロフィート

がとう、マオ 」


マオ

「 うん!

  たっぷり塗ったピザソースの上に解凍した冷凍シーフードと生のシーフード、スライスしたトマト、刻んだパセリとチューブの梅肉を混ぜたオリーブオイル、4種類のチーズを乗せたんだ。

  どんな味なのかはオレにも分からないけど、きっとしいと思うんだ 」


セロフィート

「 マオ──、“ あ~~ん ” してください♪ 」


マオ

「 あ、あ~~ん??(////)

  は…恥ずかしいんだけど…(////)」


セロフィート

「 マオ、誰も見てません。

  ワタシの “ あ~~ん ” はいやです? 」


マオ

いやじゃないよ!!

  セロに “ あ~~ん ” されるの嬉しいよ(////)」


 オレはセロの厚意に甘えて「 あ~~ん 」をしてもらった。

 オレが作ったピザだから、セロに1番に食べてもらいたかったけど、セロからの「 あ~~ん 」は魅力的だ。

 焼き立てあつ(あつ)のピザをセロは「 フーフー 」迄してくれたんだぁ♥️

 くぅ~~~~だ、朝だけどセロと『 いいこと 』したいよぉ♥️


セロフィート

「 どうです、マオ。

  口の中を火傷してません? 」


マオ

「 うん(////)

  火傷はしてないよ。

  セロが “ フーフー ” してくれたからな!(////)

  ピザも予想外にいし──、流石はオレだよ! 」


セロフィート

「 ワタシもピザをいただきまます 」


マオ

「 うん!(////)」


 セロの為に頑張って作った手作りピザ。

 セロに食べてもらえて嬉しい(////)

 作った甲斐があったよ(////)

 えへへ♥️






セロフィート

「 御馳走様でした、マオ。

  マオの特製ピザ、しかったです 」


マオ

「 うん(////)

  食べてくれてがとうな!(////)」


 朝食モニングにピザを食べ終えたオレは、セロに隣へ座るように促される。

 後片付けはセロが古代エンシェント魔法マジックで済ませてくれた。

 便利だよなぁ~~(////)

 セロの右隣に腰を下ろして座ると、オレの腰にセロが右腕を伸ばしてる。

 髪の短いセロにだ慣れてないから妙にドキドキする(////)


セロフィート

「 不慮の事故が減った理由をマオには話してませんでしたね 」


 心地好い声色のセロに耳元で囁かれると胸が高鳴るぅ!!

 高鳴る心臓なんて、とっくの昔にセロに渡しちゃってるから、オレの中身は空っぽなのにな。


マオ

「 不慮の事故が減った理由って──、セロがなにかしたのか? 」


 折角セロとイチャイチャ出来そうなのに、ムードの欠片もない話になりそうだ。

 だけど──、不慮の事故が減った理由は気になるんだよな!

 セロはなにをしたんだろう??

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