✒ 1階の本屋フロア
──*──*──*── 1階・本屋
セロフィート
「 店内の出入り口は1ヵ所だけです。
会計レジは階段の前に移動させました 」
マオ
「 うん?
移動させた?
初めは何処にあったんだ? 」
セロフィート
「 出入り口の方です。
ふふふ。
敢えて万引きをし易いように配置変えしました 」
マオ
「 はぁ?
万引きがし易いように??
何で態々万引きを誘発させるような配置にしたんだ? 」
セロフィート
「 その方が面白いからに決まってます 」
マオ
「 お…面白い?? 」
セロフィート
「 はい♪
此処にある書籍の全てには防犯魔法を掛けてます。
仮に万引きされても勝手に戻って来ます。
盗まれたまま転売される事もなければ、実害もないです 」
マオ
「 抜かりないなぁ。
──でぇ、店内から書籍を盗んで万引きした奴は本屋を出た後どうなるんだ? 」
セロフィート
「 本屋から半径5m離れると、死にます 」
マオ
「 は?
死ぬって??
マジか? 」
セロフィート
「 盗んだ書籍は戻って来ますから、“ 万引きをして死んだ ” 事にはなりません。
不慮の事故に遭い死ぬ事になります 」
マオ
「 こ…殺しちゃうのかよ? 」
セロフィート
「 ワタシの本屋から盗むのです。
命を取られても文句は言えません。
万引きは万死に値します。
万引きの万と万死の万の掛けてみました♪ 」
マオ
「 いや、掛けなくて良いだろ……。
まぁ、盗まれた書籍が戻って来るなら、此方が損する訳じゃないし、別に良いんだけどさ…。
でもなぁ……何も殺さなくてもいいんじゃないか? 」
セロフィート
「 何故です? 」
マオ
「 態々だよ、万引きを誘発させるような──、窃盗をし易いような店内にしといてだよ──、命まで取るのは幾ら何でも、やり過ぎじゃないかな?
此方は犯罪を犯し易いように御膳立てをしてるわけだし。
せめてさ、今後一切、盗みが出来ないように “ 両腕を使い物にならなくする ” とかで良いんじゃないかな?
流石に義手を付けて迄、盗みをするような馬鹿な人間は──、1万人に1人は居るかも知れないけどさ、大抵の人間は懲りるんじゃないかな?
義手になっても万引きを止めない救いようのない馬鹿に限ってはだよ、事故死させても構わないと思うけどさぁ 」
セロフィート
「 マオは優しいですね。
では、命を取らない代わりに半身不随で寝たきりにしましょう。
生涯ベッド生活なら、犯罪に手を染める機会も無いでしょうし? 」
マオ
「 それも酷いな…。
1回の万引きで不慮の事故に遭って半身不随って…… 」
セロフィート
「 生きてますし、良いでしょう。
それとも〈 合成獣 〉の餌にします?
行方不明者が多発する事になりますけど 」
マオ
「 ………………半身不随で良いんじゃないかな? 」
セロフィート
「 決まりですね。
書籍は汚れたり変色しないようにコーティング魔法も掛けてます。
元々歴史を感じる古い本屋でしたから、レトロ感とやらは残してます 」
マオ
「 そうなんだな。
本棚も年期が入ってる感じがするもんな。
──で、開店は何時からなんだ?
1週間後です。
今は〈 器人形 〉に割引券付きのチラシを配布させてます 」
マオ
「 へぇ、ちゃんとチラシ配布してるんだな 」
セロフィート
「 千円以上で1枚使えます。
1枚10%引きの割引券です。
会員になると、更に20%引きになります。
割引券と会員引きで30%引きで買える事になります。
2千円以上なら60%引きです 」
マオ
「 会員にする気満々だな。
会員になると得するのか? 」
セロフィート
「 100円で1P付きます。
毎月5日,10日,15日,20日,25日,30日は100円で5P付きます。
持ち合わせが無い時にはP払いが出来ますし、1000Pをキャッシュバックして千円に変えられます。
P払いをすると500Pづつスタンプが付きます。
スタンプが10個になる度に商店街で発行している商品券を5千円分お渡しします 」
マオ
「 ………………物凄く……太っ腹……だな? 」
セロフィート
「 元手はタダですし。
初版の原本は全てワタシが保管してます。
此処に並んでいる書籍は全て〈 テフ 〉で構成してます 」
マオ
「 マジかよ…。
じゃあさ、新刊は? 」
セロフィート
「 1冊だけ取り寄せます。
販売するのは〈 テ
マオ
「 確
だけどさ、書籍には1冊づつにナンバーとか付いてるんだろ?
大丈夫なのか? 」
セロフィート
「 マオ、何
マオ
「 悪用する為じゃないのは確
セロフィート
「 悪用だなんて…。
ふふふ 」
マオ
「 ま、まぁ……何
セロフィート
「 当然です。
ワタシに抜かりはないです 」
マオ
「 そだな。
完全犯罪はセロの十八番だもんな~~~。
──で、オレは何
セロフィート
「 マオは会計をお願いします。
ワタシは書籍の整理や入れ替え作業をします 」
マオ
「 会計だな。
なぁ、オレ1人でするわけじゃないよな? 」
セロフィート
「 〈 器
会員登録とカード発行を担当する〈 器
マオ
「 それなら安心だな。
分からない事は〈 器
セロフィート
「 開店から1ヵ月間は、会計レジの左右に会員登録とカード発行する場所を設けます。
4名ずつ会員登録が出来るようにします。
開店前の1週間は、本屋の外
今も、会員になる為に御客が並んでます 」
マオ
「 へぇ、そうなんだ? 」
セロフィート
「 チラシを持参して会員登録をしてくれた御客には、非売品をお渡ししてます 」
マオ
「 非売品って? 」
セロフィート
「 セロカ君キーホルダーと食用花
マオ
「 セロカ君?!
懐かしいな~~!
もしかして、セロカ君を本屋のマスコットキャラクターにしたのか? 」
セロフィート
「 シャッターにもセロカ君の絵を描
祝日にはセロカ君と写真撮影も出来ます。
土日限定で、3千円以上お買い上げの御客には非売品のセロカ君バッジをお渡しします 」
マオ
「 セロカ君バッジ?!
セロ、オレもセロカ君バッジ欲しい! 」
セロフィート
「 土日に3千円以上、書籍を買ってください 」
マオ
「 えぇ~~~~!
オレにも買わせるのかよぉ!! 」
セロフィート
「 当然です。
セロカ君キーホルダーもバッジも非売品ですし。
セロカ君バッジは月
セロカ君バッジの宣伝ポスターは壁に貼ります 」
マオ
「 キーホルダーは会員登録した時にしか貰えないのか?
復活したりしないのか? 」
セロフィート
「 欲しいならマオも列に並んで会員登録して下さい 」
マオ
「 マジかよ…… 」
セロフィート
「 会員登録は小学生から出来ます。
P
未成年の子供には商品券ではなく、非売品のセロカ君グッズをお渡しする予定です 」
マオ
「 子供は商品券より、人気キャラのグッズが好きそうだもんな。
何
男の子には、セロカ君のワンポイント
色違いのキャップ
女の子には、セロカ君のワンポイント
色違いのセットを数種類用意してます 」
マオ
「 …………くぅ……オレも欲しい!! 」
セロフィート
「 非売品の見本を集めた棚を店内に設置しますし、何
マオ
「 うぅ…………この商売上
此
そう言えば──、オレのセロカ君コレクションって何