✒ 楽しいクリスマス 1
──*──*──*── 翌日
──*──*──*── 3階・LDK
今日は日曜日で、メイリーン・クリスマスの誕生祭当日だ。
【 セロカ君の本屋 】は絶賛営業中で、チラシ効果のお蔭なのか御客の入りが凄い。
P5倍デーと被ってるから、余計に凄い。
窓から外を見ているけど長い行列が出来ていて、見えない場所まで続いている。
店内では人数制限をしているみたいだ。
〈 器人形 〉が総動員で動いているらしく、回転率が早いみたいだけど、御客の数は一向に減らない。
ある意味、地獄だな。
オレ……店内に居なくて良かったかもだ。
──*──*──*── 夕食時
時間は「 あっ! 」と言う間に過ぎるもので、もう夕方の17時を過ぎている。
セロは 〈 器人形 〉にパーティーの準備をさせている。
パーティー会場になるのは2階の休憩室みたいだ。
パーティーと言う程の事はしないだろうけど、今夜の夕食はパーティー風にしたいらしい。
セロも誕生祭を楽しみたいみたいだ。
良い事だと思う。
オレはセロに言われたトナカイの衣装に着替える。
赤鼻を付けて、角のカチューシャも付けた。
今日はゼッケンを付けないから、笑われたりする事はないだろう。
階段を下りて2階の休憩室へ移動する。
──*──*──*── 2階・休憩室
気持ち広くなっている気がする休憩室は、誕生祭を意識しているのか神秘的な飾り付けがされている。
本格的なクリスマスツリー迄あって、綺麗に飾り付けられている。
何故だか、やけにリアルなサンタクロースの人形まで置かれていて、スイッチを入れるとクリスマスソングが流れ出して、「 メリークリスマ~~ス! ホゥホゥホォ~~~~~ 」って笑ったり喋ったり、身体が動いたりするハイテクなサンタクロース人形だ。
サンタが乗るソリとトナカイの人形まである。
ソリの中には真っ白くて大きな袋が置かれているし、トナカイの人形に付いているスイッチを押すと「 シャンシャンシャン 」って、お洒落な鈴の音も聞こえて来る。
セロ、随分と奮発したんだな。
まるで、凄く楽しみにしてるみたいじゃんか。
テーブルに置かれて用意されている紙皿や紙コップにもお洒落なクリスマスの絵柄がプリントされていて、使うのが勿体無く思ってしまう。
フォークやスプーンもお洒落だし、テーブルの上に並べられている料理もクリスマスを意識しているみたいだ。
普段の休憩室が全く休憩室に見えないどころか、別の部屋みたいに見えて仕方無い。
流石、セロだな!
休憩室に感動していると、妖精や精霊に仮装した 〈 器人形 〉達が入って来た。
少しでもパーティーらしく見えるようにって、セロは 〈 器人形 〉にも参加させるんだな。
2人きりじゃないのは残念だけど、楽しいパーティーになりそうだな!
雪の精霊と見間違えてしまう吟遊大詩人の衣装を着こなしたセロが、休憩室に入って来る。
セロフィート
「 ──マオ、メリークリスマス 」
マオ
「 セロ!
メリークリスマス! 」
セロフィート
「 今日の誕生祭に大窪刑事と畠田野刑事が来てくれました 」
マオ
「 えっ──!?
大窪刑事と畠田野刑事??
畠田野刑事って、事件の手伝いに駆り出されてて忙しいじゃなかったのか? 」
畠田野刑事
「 メリークリスマス、マオ君。
いやぁ、交代で休む事になってね!
警察署に戻って来たら、大窪さんに声を掛けられて、『 御馳走が食べれるから一緒に行かないか 』って誘われて来たんだよ(////)」
マオ
「 大窪さんは奥さんと誕生祭を過ごさないの? 」
大窪刑事
「 刑事には誕生前夜祭も誕生祭も関係無いんだよ。
妻と誕生祭を迎えれるのは定年後になるよ。
妻は一昨日から友達とクリスマス旅行へ行っているから自宅には居ないんだ。
セロさんから誘われて有り難かったよ。
折角だから、独り身の畠田野も誘ってみたんだ 」
畠田野刑事
「 料理のお持ち帰りもOKって聞いたんで、期待していて来ちゃいました♥️ 」
セロフィート
「 お持ち帰り用は別に用意してます。
安心して沢山食べてください。
仮眠室もあります。
今夜は泊まってくださいね 」
大窪刑事
「 宿泊までしては申し訳ないですよ 」
セロフィート
「 年代物のワインを用意してます。
非番扱いにされるのでしょう?
是非、飲んでください 」
大窪刑事
「 年代物のワイン…ですかな?
そ、それは…飲んでみたいですな! 」
畠田野刑事
「 僕も飲みたいです!
何時も安物のワインしか飲んでないので興味あります! 」
セロフィート
「 是非、畠田野刑事も飲んでください。
きっと気に入っていただけると思います。
マオはジュースですよ 」
マオ
「 分かってるよ… 」
セロフィート
「 ──では、パーティーを始めましょう 」
セロの合図で 仮装をしている〈 器人形 〉達が、サンタクロース人形とトナカイ人形とクリスマスツリーのスイッチを押してくれる。
一気にクリスマスムードに変わった休憩室で、誕生祭パーティーが始まった。
全員で乾杯をして、御馳走を食べる。
大窪刑事と畠田野刑事は〈 器人形 〉と話していて盛り上がっているみたいだ。
オレは御馳走に舌鼓を打ちながら食べる事に集中した。
マオ
「 ──セロ。
セロのクリスマスプレゼントって、大窪刑事と畠田野刑事だったんだな 」
セロフィート
「 はあ?
全然、違います 」
マオ
「 えっ?
違うのか??
じゃあ、オレへのクリスマスプレゼントって何だよ? 」
セロフィート
「 もう直ぐ到着します 」
マオ
「 到着ぅ??
配達でもされて来るのか? 」
セロフィート
「 それは到着してからの “ お楽しみ ” です♪
マオが欲しがった物を用意しました 」
マオ
「 オレが欲しがった物??
それって──、コンビニスイーツを沢山入れれる大型冷蔵庫か?
最新式の大型冷蔵庫ぉ~~♥️ 」
セロフィート
「 ポテトカッターとポテトフライヤーも欲しがってましたね 」
マオ
「 あっ、そうだよ!
マックンナルドで食べれるフライドポテトを何時でも食べれるように、ポテトカッターとポテトフライヤーも欲しいんだ!
セロ、オレへのクリスマスプレゼントが2つって事は── 」
セロフィート
「 安心してください、マオ。
そんな都合の良い事は無いです。
クリスマスプレゼントは1つだけです 」
マオ
「 だ、だよな~~~。
2つも期待したら駄目だよな~~~ 」
オレは少々図々しかったようだ。
セロがオレの為に用意してくれたクリスマスプレゼントが到着するのを、大人しくワクワクしながら待っていようと思う。
オレの大型冷蔵庫ちゃん~~~♥️
ポテトカッター & ポテトフライヤーちゃん~~~♥️
どっちがオレ宛で届くんだろ~~~♪
楽しみ過ぎてぇ──、御馳走を食べる手が止まらないなぁ♥️
◎ 変更しました。
樅木 ─→ クリスマスツリー




