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☀「 セロ 」もしも、マオとセロフィートが本屋を開いたら……。  作者: 雪*苺
一二月二四日【 クリスマス・イブ 】
22/30

⭕ 連続探偵殺害事件 4


──*──*──*── 3階・LDK


セロフィート

「 ──成る程、マオはおんじょうすぐる探偵事務所へ行き、【 連続探偵殺害事件 】の捜査に加わり解決に導きたい──という事です? 」


マオ

「 オレが犯人をつかまえたいんだ!! 」


セロフィート

「 駄目です。

  マオが犯人と対峙しても手加減が出来ないでしょう?

  をしたら殺してしまいます 」


マオ

「 だけど──、このまま知らん顔してたら、また別の探偵が犠牲になるよ!! 」


セロフィート

「 探偵達が独自に捜査をして動いているのです。

  放っておきなさい 」


マオ

「 …………セロが──、セロが、そんなんだから!!

  オレは警察署へ行ったんだよ!!

  黙って行かないとセロは1000%反対するだろ!! 」


セロフィート

「 当然です。

  マオ、この日本という島国は大陸とは違います。

  刀や剣を振り回せば、銃刀法違反とやらでつかまります。

  で誰に写真や動画を撮られているか分かりません。

  派手に魔法マジックを使えば大騒ぎになります 」


マオ

「 …………分かってるよ…。

  だけど、犯人が武器を振り回したって、オレなら素手でつかまえられるじゃんか!

  銃弾が飛んでて、当たってもオレなら死なない! 」


セロフィート

「 それがまかとおるのは大陸だけです。

  島国ではぐ問題となり、話題になってしまいます 」


マオ

「 そんな……。

  じゃあ、なにも出来ないのかよ… 」


セロフィート

「 諦めてください 」


マオ

が島国じゃなくて大陸だったらかったのに… 」


セロフィート

「 たかが御客に感情移入し過ぎです 」


マオ

おんじょうさんが殺されてから動いても遅いんだよ!!

  手遅れなんて、事件が起きないと動けない警察と同じじゃんか!

  それじゃあ、意味ないんだよ!!

  殺されてから動いてたら駄目なんだ!!

  セロなら秒で殺人犯を拉致する事も出来るじゃんか!!

  してよ、オレの為に!! 」


セロフィート

「 マオ、ワタシはだすけはしません。

  なんも言わせないでください 」


マオ

「 セロっ!!

  頼むよ……探偵を狙って殺害しまくってる犯人を……つかまえてよ… 」


セロフィート

「 ワタシはなにもしません。

  事件を起こすなら兎も角、だすけをするなど……頭痛がします 」


マオ

「 頭痛なんて今迄した事ないだろがっ!! 」


セロフィート

「 マオは当分、外出禁止です。

  3階と2階だけ自由に動いてもいです。

  壁の絵も使用不可にします 」


マオ

「 そんなぁ……セロ!

  じゃあ、オレはで寝たらいんだよ!

  睡眠は大事なんだろ? 」


セロフィート

「 2階の仮眠室を使えばいです 」


マオ

誕生前夜祭クリスマス・イブなのに外出禁止なんて……あんまりだよ! 」


セロフィート

「 暫く頭を冷やしてください。

  おんじょうさんの事は忘れて、ワタシの事だけを考えてください。

  いですね? 」


 そう言ってセロはオレを残して階段を降りて行った。

 セロの姿が見えなくなったのを確認したオレは、階段を上がって屋上へ向かった。

 ドアのノブを掴んで回してみるけど、ドアは一向に開く気配が無い。

 押しても引いても左右に動かしてもピクリ…ともしない。


マオ

「 駄目じゃん。

  完全に塞がれてる。

  屋上もそとに入るから行けないようにされたんだ。

  セロの奴めぇ~~~ 」


 オレは屋上へ行けないドアの前で地団駄を踏んだ。

 階段を降りてリビングダイニングキッチンへ戻ったら、壁にえがかれているドアの絵を手で触ってみた。


マオ

「 …………とおり抜けれなくなってるじゃん。

  セロ……本気なんだな… 」


 7つあるドアの内、オレが使えるドアは温泉に繋がるドアだけになっていた。

 入浴は許してくれるんだな…。

 オレは冷蔵庫からコンビニスイーツを出すと、ソファーに腰を下ろして座った。

 セロが消してくれたのかな?

 リモコンのボタンを押して、TVの電源を付けた。

 外出禁止を言い渡されたオレに出来る事なんか、なにもない。

 オレはコンビニスイーツを食べながら色んなTV番組を見て楽しむ事にした。

 中身が無くならない魔法の(マジカル)ティーポットがあって、マジでかった。






──*──*──*── 夕食時


 セロは店内を 〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に任せて、台所キッチン夕食ディナーの料理を作ってくれている。

 メインの誕生祭クリスマスは当然、御馳走が食べれる筈だから夕食ディナーの料理には期待しているけど、誕生前夜祭クリスマス・イブも御馳走を食べれるみたいだ。

 セロはなにを作ってくれるんだろう??

 ──って、セロにだけ作らせてたら駄目だろ、オレ!!

 でセロを手伝ってポイントを稼がないと!!

 セロの御機嫌をくして、外出禁止をいてもらわないとだぞ!!


マオ

「 ──セロ、1人じゃ大変だよな?

  オレも手伝うよ!

  なにしたらいかな? 」


セロフィート

「 必要ないです。

  マオはTV番組でも見ながら待っていてください 」


マオ

「 えぇっ!?

  だけどさ、2人で楽しむ誕生前夜祭クリスマス・イブなんだし、オレも手伝いたいよ 」


セロフィート

「 マオ、たまにはワタシに任せてください 」


マオ

「 だけど…… 」


セロフィート

「 マオはワタシの手料理を食べたくないです? 」


マオ

「 た…食べたいです!! 」


セロフィート

「 マオのする事は御馳走が出来る迄、待っている事です。

  犬でも出来る “ 待て ” をマオが “ 出来ない ” なんて言いませんよね? 」


マオ

「 …………分かったよ。

  御馳走が出来る迄、大人しく待ってるよ! 」


 セロにまで言われたら、待ってるしかないじゃないか。

 オレは面白そうなTV番組を見ながら、御馳走が出来るのを待つ事にした。

 セロには逆らえないからな!






セロフィート

「 ──マオ、出来ました。

  一緒に食べましょう 」


マオ

「 うん!

  ──うわぁ!

  御馳走の山じゃないか!

  今日きょう誕生前夜祭クリスマス・イブなのに、誕生祭クリスマス並の御馳走だな! 」


セロフィート

だケーキもあります。

  今夜は沢山食べてください 」


マオ

「 うん! 」


 オレはTVの電源を消すと椅子に腰を下ろして座る。

 どの料理も見た目が美しく盛り付けられていて食べるのが勿体無い作品に見える。

 しそうだ。


マオ

「 ──いただきまっす! 」


セロフィート

「 どうぞ 」






 セロの手料理を完食したあと、デザートのメレンゲパイ,タルトケーキ,チーズケーキを食べた。

 れもしくてっぺが落ちそうだった♥️


マオ

「 御馳走様!

  セロの料理は最高にしいよ!

  明日あしたの御馳走も期待しちゃうよ! 」


セロフィート

「 マオに喜んでもらえて嬉しいです。

  のプレゼントは期待していてください 」


マオ

「 プレゼント?

  プレゼントまで用意してくれてるのか?

  がとな、セロ。

  オレはなにも用意してないのに…… 」


セロフィート

「 ワタシへのプレゼントはマオ自身です。

  マオがワタシととも誕生祭クリスマスを過ごしてくれる事が、ワタシへのなによりのプレゼントです 」


マオ

「 セロ……(////)

  そんなにオレの事を……。

  オレがプレゼントでいなんて──、セロは欲が無いんだな(////)」


セロフィート

なにいますか。

  ワタシは誰よりも欲張りです。

  なにせ、この惑星()で唯一無二の〈 ゴデ()ッセ(にん)ルロド(ぎょう)ール(さま) 〉ですよ 」


マオ

「 そうだったな…。

  言われないと忘れちゃうよな 」


セロフィート

「 ふふふ。

  夕食ディナーはトナカイの衣装を着てください 」


マオ

「 え゛っ!?

  マジかよ…… 」


セロフィート

「 ワタシは吟遊大詩人の衣装を着ます。

  誕生祭クリスマスでは仮装をして夕食ディナーを楽しむようです 」


マオ

「 それってハロウィンもだったよな?

  この島国の国民って仮装が好きなのかな? 」


セロフィート

「 楽しいイベントが好きなのでしょうね。

  ある程度、平和な国ですし 」


マオ

「 犯罪が多い場所もあるけどな~~ 」


 なにはともあれ、我が家の誕生前夜祭クリスマス・イブは無事に終わった。

 TVのリモコンを持って電源を入れると、誕生前夜祭クリスマス・イブなのにフィーバーしている人達が映されている。

 楽しそうに盛り上がってるなぁ。

 今日きょうは土曜日で明日あしたは日曜日だから、どおしでパーティーをするらしい。

 オレは明日あしたも外出禁止みたいだから、夜まで過ごそうと思う。

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