✒ 本屋へ引っ越し
──*──*──*── 他県
──*──*──*── 本屋・屋上
セロフィート
「 着きました。
此処が本屋の屋上です 」
マオ
「 うわぁ……以外と広いな。
それに綺麗だ…。
花壇には色んな花や色んな薬草が育ってるし、畑にも色んな野菜が植えられてるし、果物も実ってる!!
水場があって水車も回ってる!
あっ──、魚も居るじゃん!
ちらほら虫や鳥の姿もあるよな?
水場の魚……水飲みに来た鳥に食べられたりしない?? 」
セロフィート
「 ふふふ、大丈夫ですよ。
ちゃんと隠れる場所がありますし、鳥が水浴びをしたり水を飲むには深いです。
鳥が水浴びや水飲みをし易いように深い水場の下に浅い水場があります 」
マオ
「 ──あっ、本当だな。
深い水場ら水がチョロチョロと流れてる!
浅い水場から水が流れてるけど、川になってるんだな 」
セロフィート
「 田畑,雑木林,水辺,草原…等の様々な環境を屋上の右側に纏めてみました。
流石に獣は来ませんけど、多様な虫や鳥が来ます 」
マオ
「 まるで小さな森を見てるみたいだよ。
下は芝生だけど……半分だけ?
残りの半分──左側は煉瓦になってるんだな。
テーブルがあって、椅子もあって、ハンモックもあるじゃん! 」
セロフィート
「 野外用の囲炉裏です。
外で料理が出来るようにしました。
網を置けばBBQも出来ます。
右側の庭を見ながら、紅茶を飲んだり、ティーフードを食べたり、食事が出来ます。
日除けも付いてますし、眩しい日光を遮れます。
天候の影響を受けないよう、結界も張ってます。
悪天候の日でも屋上で食事が出来ます。
石窯もありますから、パン,ピザ,パイ…等も作れます。
魔法を使っても外からは分からないようにしてます 」
マオ
「 へぇ、そうなんだな。
外からは屋上って、どんな風に見えてるんだ? 」
セロフィート
「 何の変哲もない唯の屋上に見えるようにしてます 」
マオ
「 マジかよ。
凄いなぁ!
流石、セロだな。
外からは見えない癒しの空間を作っちゃうなんてさ! 」
セロフィート
「 マオ、3階へ下ります。
付いて来てください 」
マオ
「 うん 」
オレはセロの後ろを歩いて、屋上から室内へ入る。
階段を下りたら、3階のフロアに着いた。
──*──*──*── 本屋・3階
セロフィート
「 3階はLDKにしました。
寝室はドアの絵の奥です 」
マオ
「 Lの方にはドアの絵が3つ、DKの方にはドアの絵が4つあるな。
えぇと──、寝室,セロの図書室,セロの実験室,温泉,ダンジョン,創造主の館,裏野ハイツ──ん??
裏野ハイツ??
セロ──、裏野ハイツに通じてるのか?! 」
セロフィート
「 勿論、通じてます。
寝室は裏野ハイツの寝室を使います。
1階にあるドアの絵を此方のLDKへ移しました 」
マオ
「 えぇと……じゃあ、残りの1つは何処に繋がってるんだよ? 」
セロフィート
「 ブックカフェへ行けるように繋げました 」
マオ
「 はぁぁぁぁあ?!
ブックカフェって、あのブックカフェかよ?! 」
セロフィート
「 はい♪
偶には気分転換も必要でしょう?
大自然の中で森林浴を楽しめます 」
マオ
「 マジかぁ~~~~ 」
セロフィート
「 裏野ハイツの1階には、キノコン王国に通じるドアの絵と、ブックカフェへ通じるドアの絵に変えてます。
セノコンとマオキノにも好きな時に会えます 」
マオ
「 行き来が自由ならさぁ、引っ越す意味なくないか? 」
セロフィート
「 生活のメインは本屋になります。
マオの冷蔵庫も此方へ転送しました。
気持ちの問題です 」
マオ
「 そういうもんなの?? 」
セロフィート
「 2階へ下りましょう。
2階は事務室兼会議室,応接室,資材室兼作業室,休憩室兼食堂,仮眠室があります 」
マオ
「 仮眠室なんて要るのか? 」
セロフィート
「 必要になります 」
セロに案内されて階段を下りると2階に着いた。
──*──*──*── 本屋・2階
階段を下りて2階のフロアへ入ると、T字になっている廊下がある。
フロアへ入ると、直ぐ左右にドアの絵がある。
右のドアの絵の奥は事務室兼会議室になっていて、壁にはドアの絵がある。
そのドアの絵の先は応接間になっている。
応接間の壁にもドアの絵があって、ドアを通るとT字廊下の右側に出た。
左側も同様の作りになっていて、資材室兼作業室の奥には、ドアの絵を通ると休憩室兼食堂に行けるようになっている。
食堂のドアの絵を通るとT字廊下の左側に出た。
T字廊下の正面にあるドアの絵を通ると仮眠室になっている。
因みに各部屋の広さは自在に変えれるそうだ。
流石はセロだな!
セロとオレの2人しか居ないのに、事務室兼会議室が必要になるのか分からないけどな~~~。
セロフィート
「 資材室兼作業室には、階段を使わず1階へ行けるように転移魔法陣があります。
楽に1階と2階を行き来する事が出来ます 」
マオ
「 便利だな。
重たい荷物を持って階段を上がらなくても良いんだな。
優しい配慮じゃん 」
セロフィート
「 ふふふ。
喜んでもらえて嬉しいです。
1階のメイン──本屋へ下りましょう 」
マオ
「 いよいよ、本屋か。
どんな感じ何だろうな? 」
オレはセロの後ろを歩いて、階段を下りる。
階段の横幅は1人分の幅しかない狭い階段だ。
もう少し横幅を広くしてもらいたいな。
後でセロに提案してみるかな。
セロフィート
「 マオ、此処が1階の本屋になります 」