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✒ 万引き VS 人類の敵


──*──*──*── 1階・本屋


 一寸ちょっと仮眠をするつもりが爆睡してしまって、今は夕方だ。

 セロが用意してくれたのか、テーブルの上には料理が並べられていて、遅い昼食ランチを済ませてから1階へ下りた。

 店内の壁に掛けられている時計の針を見ると17時半を過ぎていた。

 もう20分で18時になる。

 オレ……5時間以上も仮眠してたのかよ…。

 もう仮眠ですらないんじゃないか??


マオ

「 ──セロ、忙しいのに御免な!

  少し仮眠するつもりだったんだよ 」


セロフィート

「 摂取した〈 (原質)(みなもと) 〉を温存する為にも睡眠は大事です。

  店内は〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に任せてます。

  マオは、寝れる時にしっかり寝るようにしてください 」


マオ

「 セロぉ~~(////)」


セロフィート

「 大陸と違い島国では〈 (原質)(みなもと) 〉の消費率が高いようですし。

  しっかり食べて、しっかり眠るようにしてください 」


マオ

「 〈 (原質)(みなもと) 〉の消費率が高いのか?

  全然、分からないんだけど…… 」


セロフィート

「 ワタシからも直接〈 (原質)(みなもと) 〉を吹き込みますし、倒れる事はないですよ 」


マオ

「 あ…う、うん……だよな(////)」


 そうなんだよな。

 島国にてからセロからキスをされる事がかしら増えてたんだよなぁ(////)

 セロの中に自動で蓄積されてる〈 (原質)(みなもと) 〉を口から口をかいして直接〈 (原質)(みなもと) 〉を吹き込む為なんだよな…。

 オレの体内にある〈 (原質)(みなもと) 〉が枯渇しないようにセロが〈 (原質)(みなもと) 〉を分けてくれるんだ。

 セロはオレの命綱みたいなもんでもあるんだよな。

 〈 (原質)(みなもと) 〉が枯渇しても完全には無くならないみたいだから、死にはしないらしいんだけど……。


マオ

夕食ディナーどきだからかな?

  御客の数も減ったんじゃないか? 」


セロフィート

「 落ち着いたのはたしかです。

  いた時間帯に万引き目当ての御客がます 」


マオ

るのかよ? 」


セロフィート

「 部活帰りや仕事帰りの御客がます 」


マオ

「 万引きって御手頃な犯罪なんだな。

  その気になれば、園児だって出来ちゃう犯罪だもんなぁ… 」


セロフィート

「 そうですね。

  わざ(わざ)相手を撃ったり、斬ったり、刺したり、殴ったりしなくても、誰でも簡単に “ 些細な出来心 ” さえあれば出来てしまう犯罪ですし 」


マオ

「 そうだよな…。

  そこら辺に置いてある商品をなにくポケットに突っ込んで知らん顔して店を出ちゃえば、割りと簡単に成功出来ちゃう犯罪だもんな~~。

  盗んだ商品が5円チョコだろうが、500円の惣菜パックだろうが、3.000円する育毛剤だろうが──、万引きは個数でなければ値段でもないんだよな。

  そう言えばさ、CMコマーシャルってのでも最近く『 違法アップロードは、捕まるよ。マジで~~~ 』っての見掛けるようになったよな。

  あれも違法アップロードは “ 本数や量じゃない ” って流れてるけどさ、万引きと似てるよな? 」


セロフィート

「 少なからずつうじる部分はあるでしょうね 」


マオ

「 【 セロカ君の本屋 】で万引きした善良な市民の皮を被った犯罪者達は、捕まる前に体内破裂で死んじゃうんだからさ、だ違法アップロードで逮捕されてる方がマシだよな?

  死にはしないわけだからさ 」


セロフィート

「 “ 盗れば取られる ” は人間には変えられない自然界の決まり(ルール)です。

  誰にも教えてもらえないのは不幸な事ですね。

  おのれ身体からだじかに体験が出来るのは幸せな事です。

  犯したつみむくいをぐに受けられるかれは幸せ者です 」


マオ

「 破裂に病死で死ぬんだから、幸せじゃないだろ…… 」


セロフィート

ごろ、どんな形に変わり、自分へ戻ってるのか分からず、ビクビク怯えて暮らす必要がないです。

  ちゃんと自分が犯した事に対するむくいは自分が受ける事になりますし。

  〈 (霊妙な能き)(の主宰者、)(諸天善神)(諸菩薩) 〉任せにしていると、自分ではなく自分がもっとも大切にしている相手に飛び火する事もあります。

  大切な家族の誰かが、昔の自分が犯したかず(かず)の悪事の “ とばっちり ” を受けて、自分の代わりにいのちを取られ、家庭崩壊を迎えるのと、どちらがいです? 」


マオ

「 それは人に寄るだろ?

  自分が助かるなら家族の誰かが自分の代わりにいのちを取られたって、なんとも思わないんじゃないのか?

  どうせ事故死や病死だろ?

  “ ラッキー ” って思って、再犯するんじゃないのかな? 」


セロフィート

なにかしらの事件に巻き込まれて永遠に帰ってない場合もあります。

  迷宮入の未解決事件として長年放置され続け、忘れ去られてしまう事もあります 」


マオ

「 セロ……いくらなんでも飛躍し過ぎじゃないかな?

  万引きだろ? 」


セロフィート

れど万引きです。

  万引き(お手軽犯罪)だからと甘く見てはいけません。

  つもり積もれば、山にもなります。

  山は崩れるものです。

  自分が積み上げた山が崩れた時、自分以外に巻き添えをらう相手が “ 誰もない ” と考えない方がいです。

  ワタシは〈 (霊妙な能き)(の主宰者、)(諸天善神)(諸菩薩) 〉と違って優しいですから、本人の犯したつみ,落とし前は、きちんと本人に払わせます。

  体内破裂で病死するのは、ワタシの “ 善意,優しさ ” です 」


マオ

「 ………………ほんに今更だけどさ、セロってばだよな… 」


セロフィート

「 ワタシは “ 惑星の味方 ” です。

  自然破壊,環境汚染を繰り返し、惑星の寿命を縮ませる “ 人類の敵 ” です。

  惑星を存続させる為にも、惑星を蝕む生物の数を減らさなければいけません。

  ワタシにはくつがえしようのないとうな大義名分があります。

  人類には到底受け入れる事は出来ないでしょう 」


マオ

「 …………人間視点で見たら、迷惑極まりない事だもんな… 」


セロフィート

「 人間にとって都合のい正義は、セロフィートには通用しません 」


マオ

「 だろうな~~。

  大手を振って、やりたい放題してるセロにはつうじるわけないよな? 」


 こんな会話を誰かに聞かれていたら、確実にアウトだろうな~~。

 ははははは……。

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