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✒ 『 いいこと 』した後……


──*──*──*── 裏野ハイツ


──*──*──*── 2階・寝室


 ベッドの中で目を覚ましたマオは、モソモゾと動きながらだ眠たそうな顔をベッドから出した。

 マオの右側にはセロフィートがり、読書にふけっている。

 セロフィートは読んでいた本をパタン…と静かに閉じるとベッドから出たマオの頭を優しく撫でながら声を掛ける。


セロフィート

「 御早う、ワタシの愛しいマオ。

  随分とグッスリ眠っていましたね 」


マオ

「 セロ……(////)

  御早う…(////)」


 はだけかけているバスローブをまったく気にしていないセロフィートは、優しい声でマオと話す。

 ほのかに顔を赤らめながら自分セロフィートと話すマオを見ながら、「 一体どんな夢を見ていたのだろう? 」と思う。

  マオの様子から見て、きっとマオが満足するような夢だったのだろう。


 上半身を起こしたマオは、母親に甘える幼子のようにセロフィートに抱き付く。

 『 いいこと 』をしたあとの朝を迎えると、マオはも甘えん坊になる。

 セロフィートはマオが甘えられる相手は自分しかない事を知っている。

 セロフィートがマオの心臓を持っているからだ。

 マオの身体からだたましいの契約によりセロフィートに捧げた心臓を求めているのだ。

 セロフィートの体内でマオの心臓は今日きょうも元気に動いている。

 マオは自分が “ セロフィートへ恋愛感情をいだいている ” と勝手に勘違いしている。

 その事をセロフィートは知っているが、敢えて教える事はしていない。

 教えないのは、その方が都合がいし、面白いからだ。

 今のマオとの関係を壊したくない思いも多少はあった。

 セロフィートにとっても、畏れられているセロフィートしたい、親しみを込めて甘えてくれる存在はマオしかない事もあり、セロフィートはいやな顔をせず、いとおしそうな眼差しでマオを見詰め、マオが望むように優しく接するのだった。


 「 ぐぅ~~ 」とマオのお腹が鳴るとセロフィートはクスクスと笑いながら、「 朝食モニングにしましょう 」と言う。

 恥ずかしそうに笑うマオと一緒に寝室の壁にえがかれているドアの絵に向かって歩くと、【 セロカ君の本屋 】の3階にあるリビングダイニングキッチンに出た。


──*──*──*── 3階・LDK


 マオはセロフィートと朝風呂をしたがった。

 朝風呂と言っても温泉に浸かるだけだ。

 セロフィートは甘えん坊なマオに合わせて、一緒に朝一の温泉に入ってあげた。

 温泉の中でイチャイチャしたがる可愛いマオに合わせてイチャイチャしてあげたセロフィートは、マオを残して先に浴室を出た。


 洗面脱衣室で着替えを済ませたセロフィートは、ドアの絵をとおリビングダイニングキッチンに出ると1人で屋上へ向かった。


──*──*──*── 屋上


 屋上に上がったセロフィートは、左側の下に煉瓦を敷き詰めている方に設置している椅子に腰を下ろす。

 テーブルの上には既に必要なティーセットが用意されている。

 ティーポットが勝手に宙に浮き、中身がからっぽのティーカップの中へ紅茶を注ぐ。

 注がれた紅茶からは湯気が出ており、優しい薬草ハーブの香りがセロフィートの鼻をくすぐる。

 右側にある自慢の庭を眺めながら紅茶を飲むセロフィートの前では、屋外用の囲炉裏が自然着火し、調理器具や調理道具,食材,調味料…などが勝手に動いて朝食モニングの料理を作っている。

 便利な生活魔法に特化した生きている古代エンシェント魔法マジックを思う存分に活用し、セロフィートは寛いでいた。


 朝刊,夕刊を契約していないセロフィートは、今朝の新聞を〈 (原質)(みなもと) 〉で構成して出す。

 記事を読むセロフィートの為に新聞は勝手に宙に浮き、セロフィートの前で動きを停止している。

 セロフィートが新聞の記事を読んでいるあいだに2人分の朝食モニングは出来上がっていた。


 朝食モニングの準備が整ったのを見計らったかのように入浴を終えたマオが屋上へやってた。

 その時には既に新聞はセロフィートの手の中にあり、勝手に動いていた調理器具,調理道具,食材,調味料も綺麗に片付けられており、屋外用の囲炉裏の火も消えていた。


マオ

「 ──温泉に入ったら、余計にお腹いちゃったな(////)」


 照れながらセロフィートと向き合うようにテーブルを挟んで椅子に腰を下ろして座ったマオにセロフィートは笑顔を向ける。


セロフィート

「 ふふふ。

  あんなに激しく動いたら、お腹もきます 」 


マオ

「 そ、それは──セロが悪いんだろ!(////)」


セロフィート

「 あんなに喜んでくれたのに、ワタシだけが悪いです? 」


マオ

「 うぅ~~~(////)

  オレも…少しは……悪かったよ…(////)」


セロフィート

「 少しだけ…です?

  ワタシはマオの “ おねだり ” を叶えただけなのに… 」


マオ

「 ~~~~~~(////)

  オレが全部、悪かったですよ!! 」


セロフィート

「 ふふふ。

  素直で宜しい。

  食後の運動に『 いいこと 』の続き、します? 」


マオ

「 セロ……、今日きょうは5倍の日だろ。

  混むから店に出ないとだし… 」


セロフィート

「 マオは真面目ですね。

  〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に任せればいです 」


マオ

「 そういう訳にはいかないだろ?

  セロを目当てにる御客だってるんだからさ 」


セロフィート

「 はいはい。

  食後の『 いいこと 』は諦めるとします 」


マオ

「 ──いただきます 」


 マオは食前に胸の前で左右の指を組むと〈 (霊妙な能き)(の主宰者、)(諸天善神)(諸菩薩) 〉へ感謝の祈りを捧げる。

 テーブルの上には出来立てのベーグルパンを使ったサンドイッチが3種類とオムレツ,薬膳スープが並んでいる。


マオ

「 へぇ、今朝はベーグルサンドなんだ?

  3種類のベーグルパンを使ってるんだな 」


セロフィート

「 セノコンとマオキノが作ってくれた朝食を再現しました。

  マオは食いしん坊さんですから、3種類用意しました 」


マオ

「 食いしん坊は余計だろ!

  ──うん?

  セロの薬膳スープの色がオレと違うじゃん。

  なんでだ? 」


セロフィート

「 これはピリ辛味の薬膳スープです。

  御客の中には辛い物好きの人もますからついでに用意してみました 」


マオ

「 うげぇ~~~~。

  朝っぱらから辛いの食べるのかよ… 」


セロフィート

「 マオのベーグルサンドには辛いスパイスは入ってませんから、安心して食べてください 」


マオ

「 えぇ~~~。

  じゃあ、セロのベーグルサンドは辛いのか? 」


セロフィート

「 スパイスが効いて辛いベーグルサンドです 」


マオ

「 まさか…………オムレツも “ 辛い ” なんて言わないよな? 」


セロフィート

「 オムレツはマオと同じです 」


 マオとセロフィートはなにい話をしながら、楽しい朝食モニングを過ごす。

 セロフィートが用意してくれた食後のデザートを食べたマオは満足そうな顔をして笑っている。


マオ

「 ──御馳走様でした!

  はぁ~~~~食べたぁ~~~♥️

  これだけ食べても昼食ランチ迄もたないんだもんなぁ… 」


セロフィート

「 ふふふ。

  リビング昼食ランチ前の軽食を用意しときます。

  ちゃんと食べてください 」


マオ

「 分かってるよ。

  ──なぁ、セロ。

  向こうで煙が上がってるみたいだけど──、火事かな? 」


セロフィート

「 焚き火でしょう。

  今朝はさくじつと違い肌寒いですし 」


マオ

たしかに昨日きのうは全国的にも真夏日みたいに暑かったみたいだけどさ、こんなに気温って変わるもんなのかな? 」


セロフィート

「 狭い島国ですし。

  広大な大陸とは気温差も激しいのでしょう 」


マオ

「 そういうもんかな? 」


セロフィート

「 開店まで2時間ありますけど、マオはなにします 」


マオ

「 ん~~~、散歩してようかな。

  セロも一緒に散歩するか? 」


セロフィート

「 ワタシはで新聞を読んでます 」


マオ

「 店長なんだから、〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に任せっきりにしないで開店準備しろよ? 」


セロフィート

「 従業員に開店準備を任せないでどうします。

  従業員をく使ってこその店長ですよ 」


マオ

「 セロは〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に丸投げし過ぎなんだよ… 」


セロフィート

「 店長とはそういう者です。

  散歩に行くのでしょう?

  行ってらっしゃい 」


マオ

「 うん。

  行ってるよ 」


 後片付けをセロフィートへ任せたマオは、椅子から腰を浮かせると立ち上がると、セロフィートを屋上に残して1人で1階へ下りて行った。


 マオを見送ったセロフィートは古代エンシェント魔法マジックを発動させ、テーブルの上を片付ける。

 セロフィートは開店準備を〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉へ全面的に任せている。

 マオの言葉を完全に無視して、セロフィートは屋上で開店時間ギリギリまで新聞の記事を読みふけるのだった。

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