三話
感想をいただけたので3日連続投稿です。
モーガンと奴隷改革について話していたら日がくれてしまった。彼はおおむね賛成といったところだろうか。しかし、戦争が長引くのは嫌らしく誓約書を書かされてしまった。
『奴隷改革に基づく経済発展の誓約書』
1、戦争期間が予測の五年以上
2、民間人を含む死者数が五万以上
上記の片方どちらかが達成された場合、両国を速やかに説得し条約を結ぶこと。また、どちらかの国から和平要請が行われたさい王の名の元に条約を結ばせること。
以上をもってダッチ・モーガンは奴隷改革に賛成する。
正直ここまでガチガチに書かされるとは思ってなかったな。まぁこれで貴族の説得はしやすくなっただろう。モーガンは公爵であり宰相だからな。公爵は貴族のまとめ役だ。彼が納得したと言うことは貴族も納得したと思って構わないと言うことなのだ。
なによりも今回の誓約書はそんなにも厳しくない、どちらも我が国にとっては小国であるため説得は出来るだろう。だが、せっかくの中立の立場がどうなるか危うい。うまく立ち回らなくては…。
まぁどうせ考えても少なくとも5年以上先だ。未来の自分あとは頼んだ。君ならうまくできるさ!
あぁいけない、思考が逸れてしまった。これからの産業は魔法工業によって転移者がいう機械化が進むだろう。そうなると一次産業の負荷が高まるな、一次産業の機械化は難しいのではないか?やはり奴隷をなくすのは無理な気がしてきた。
その時部屋のベルがなる。
「入りたまえ。」
「失礼します。」といい、部屋へ入ってきたのは新たに創設された魔工庁の長官ミハエル・プレントだった。
「この度、長官に任命してくださりありがとうございます。さて、本題ですがこの任命書にかかれてある『ろぼっと』?というものはどのようなものなのかを、一応陛下とイメージを共有しておきたいと思いまして。」
「あぁその事かロボットというのはすべて指令をするだけで勝手に物事を行ってくれるものらしい」
「へ、陛下おそれながら申し上げますと、それは、無理でございます。たしかに夢のようなものですし、それが行われると奴隷解放へ近づくでしょう。」
「やはりミハエルでも無理か。そうだなでは、人・あるいは馬のを動力源として作業を補助するようなものを作れないか?」
その言葉を聞きミハエルのスイッチが入った。
「なるほど!さすが陛下でございます!それは、いい考えです!きっと転移者の世界も最初はそうだったのでしょう!まずは一次産業の物から進めましょう!奴隷が一番使われているのは一次産業ですから!
そうですね初めは小麦のも殻取りのようなものがいいかもしれません。それから人だけではなく動力源に使えそうなものをすべて調べましょう!
あぁ!ワクワクしてきましたでは、早速ですが陛下参りましょう!」
「え、どこへ?」
「決まってるじゃないですか農家のもとへですよ!何が必要かわかるでしょう!陛下の一言でここまで思いついたのです!いきますよね!行くに決まってます!さぁさぁさぁ!!!」
ちょっとまてよ!ミハエルお前が変なんだよ尊敬は嬉しいけどさ、俺一つもアイディアいってないよね?お前がすごいだけなんだよ。なぜこんな奴を指名してしまったのか。
「す、すまないが私はこれから貴族の説得にいかなくてはならない。そうだ!秘書長のエバートを君に預けよう彼は0から1を産み出す天才だ。しかも彼は農民上がりだしなきっと君の望みにかなうはずだ。ちょっと待っててくれ」
私は急いで机のなかから白紙の紙を引き出し指令書を書く
『すまないエバート私は彼の熱量についていけない。彼の散歩へ付き合ってほしい。悪いな。君も残業ばかりだったから気分転換にいってくるといい。任せた』
大急ぎで書いたせいか結構ラフな感じになってしまったがいいだろう。
「よし!ミハエルこれをもって秘書室へ行くといい。これで彼がついてきてくれるはずだ。」
「ありがとうございますではいってまいります。失礼しました!」
と彼は入ってきたときとは人相がまるで違う姿でこのへやを出ていったのだった。
あんなにミハエルが魔工狂いだとは知らなかった。もう二度と彼の前で魔工の話しはしたらダメだな。と心に誓った。
どうだったでしょうか?ミハエル君は本当はおとなしくするつもりだったんですけどね。
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