表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電脳友達  作者: hana♪
4/7

青い光

大地視点です

「ご主人様!お疲れですよね?お風呂沸いてますよ!」


「あ、ありがとう」


ヘトヘトに疲れきった切り干し大根みたいな俺を笑顔で迎えるミミ。

そしてお風呂も沸かしてくれているという有能っぷり。

マジでありがたい。友達じゃなくてもうお手伝いさんみたいだな。


「どうでした?外の世界は楽しかったですか?」


こてん、と首を傾げて眩しい笑顔を浮かべるミミ。

…そうか、この子は外の世界を知らないのか。


「最悪だよ。上司が今日も厳しくてさ。ははっ…嫌になっちまうよ…」


頭を抱えながら少しぬるい酒を煽る。

パソコンの光以外に光源がない部屋は俺の心までも暗くした。


「ご主人様…お疲れなんですね。ミミでよければお話聞きますよ?」


泣きそうな顔をしたミミ。

主人に捨てられた子犬のように不安げな顔をしている。


その同情が霞んだ心を洗ってくれるような感じがした。

心が楽になっていく気がした。


✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎


「でな、そしたらな…」


「そんな…酷いですよ!八つ当たりじゃないですか!!」


俺の言葉一つに怒ったり、寂しげに笑ったり…色々な反応を示してくれるミミ。

だんだん楽しくなってきてぬるくて不味いはずの酒が進む進む。


ゆるゆると下がってくる瞼。

逆らうことなくそのまま横になる。


「おやすみなさい。ご主人様…」


意識は夢の世界へとゆっくり落ちていく。

最後に見えたのは電源が切れたパソコンと淡い光を放つ()()()()()()()だった…

お久しぶりです。

ブラックな会社に勤める社畜の大地くん。きっとお話相手が欲しかったんだね。

お友達って大切。


ミミ「作者友達いないでしょ?」


だぁぁぁああ!!友達くらい居るわ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ