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久々の投稿
短いですし、意味がわからないかとは思いますがお付き合いください。
ピッ…ピッ…ピッ…。
全体的に真っ白な壁の真っ黒な大きな窓がひとつだけある小さな部屋。
一定間隔の機械音が響くその部屋に光はないため薄暗く、様々な機械の光が部屋を辛うじて照らし、機械に囲まれるように置かれたベッドだけがある。
中心にあるベッドには痩せ細った“誰か”が寝かされており、機械からのびたチューブが頭につけられ、点滴棒に下げられた液体を流すチューブなどが腕などに繋がれている。
心電図は安定した数値を示しているが、ベッドに寝かされている人物は起きる気配はない。
呼吸はしているのか微かにその体が上下するが見た通り弱い。
無理に生かされている、それがぴったりな様子だ。
そんな部屋にある真っ黒な窓。
その向こう側には白い部屋に寝かされている人物を観察、いや監視するための部屋だ。
そこにやって来たのは年配の白髪混じりの黒髪をオールバックにし顎などに髭をはやしたスーツを男。
彼は最初からその部屋に常駐している白衣を纏った無精髭と眼鏡の男に問うために口を開く。
「…様子はどうだ?」
「変わらず、ですねぇ…。まやかしを堪能していますよ。」
「そうか…。だが、不幸ではないのだろう?」
「えぇ、貴方の跡継ぎがずっと夢に見ていた世界をこの私が忠実に再現したんです。不幸などあるはずもないですよ。」
「ならいい。これからも頼んだぞ。」
「それはもちろん、仕事ですからねぇ。」
白衣の男の言葉に満足したように頷けば、一度白い部屋に寝かされている跡継ぎに複雑な視線を向けてから男は部屋を出ていく。
そんな男を見送った白衣の男は声を殺しながらおかしなものを見たように嗤う。
「所詮は財閥の冷血頭取も人の子、かぁ。今まで放っておいたはずの子を生かすために私のようなはぐれ者にまで金をつむんですから。…せいぜい足掻いてくださいねぇ?」
白い部屋で眠る人物を見ながら愉悦の籠った声をかける。
しかし、寝かされた人物は動くことはなく、一定間隔の機械音だけが部屋に響いていた。




