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ぼっちな俺だがラブコメな日常  作者: こめっこぱん
どたばたな一週間
11/58

ひまわり荘に入ってから初めての休日

 今日は寮生活が始まって、初めての休日だった。長い一週間を乗りきり、待ち望んでいた休みだ。今日はなにをしようかなぁと考えていると、隣で寝ていた咲久野が目を覚ました。


 「今日はなにするの?」


 「今日か~。今日は特にすることないし、ごろごろしてるかな」


 「な、ならさ、私と買い物にいかない?」


 お願い!とお辞儀してきたので、仕方なく買い物に行くことにした。一週間もたてば、ある程度は店も覚える。だが、今回は東京の方にいく予定だ。


 「荷物持ちなら、任せとけ!」


 今日は荷物持ちでもなんでもしてやる!だから明日はやすませてくれよな!と思っていたが、言葉にはださなかった。


 「荷物持ちなんて、そんなこと思ってないからね。普通に買い物したいだけだから」


 咲久野は焦っておろおろしていた。その姿を見た俺は、面白くて笑っていた。


 「なにそんなにおろおろしてんだよ!」


 「べ、別におろおろしてなんかないから」


 咲久野は早口でそう言い、話終わると、せっせと着替え始めた。だから、ここで着替えるのはやめてくれませんかね。なんかこう、こっちまで恥ずかしくなっちゃうから。

 俺の気持ちは届くことがなく、堂々と俺の前で着替えをする。部屋から出ると泣いてしまうので、出ることも許されない。慣れるまで我慢か......

 俺もめんどーだったが、着替え始める。はあ、だるいな。ああ言ったものの、まじでめんどい。どうにかして抜け出せないものか。などと考えていた。


 「逃げようとしても、ダメだからね」


 俺の思考を読んでいたのか、そう言われてしまった。俺は内心焦っていた。


 「あ、あたりまえでしゅ」


 動揺して噛んでしまった。なんで俺の考えていたことがわかるんだ。もしや咲久野はエスパーかなんかなのか?などと思い始めた。


 「どこいこうかなー!」


 咲久野は楽しそうにしている。隣ではいかにも落ち込んでいるような

雰囲気をかもしだした俺がいた。


 「どうしたの?もしかして私と出掛けるの嫌だった?」


 咲久野は申し訳なさそうに言った。俺は慌てて嫌じゃないぞ、と言い咲久野の機嫌をとっていた。


 「今日は、ショッピングモールに行こうかな。服とかみたいからさ」


 「了解」


 俺たちは電車やバスを使って移動する。勿論、電車やバスでも、隣に座るのは咲久野だ。周りからは恋人のように見えているのだろうが、俺たちは恋人同士ではないため、俺だけがあたふたしていた。ていうか、最近出来た友達と買い物に行けばいいじゃんと思ったが、もうここまで来てしまったため、どうすることもなかった。


 「はやくはやく、服見に行こうよ!」


 などとはしゃいで、俺の腕を引っ張ってくる。やめろなどと思っていた俺も楽しくなってくる。


 ーー女物の服が沢山あるところにきた俺は、正直その場に居たくなかった。確かにこの空間に男がいるのはおかしいことだろう。でも、咲久野は一人でいることができない。そのため、ずっといないといけないわけで、着替えてる間も近くで待っていないといけない。憂鬱だわ。


 「これとこれ、どっちがいい?」


 咲久野は、白を基調とした清楚系なワンピースと肩の露出があるものを持ってきた。


 「白のワンピースがいいかな。まあ、よくわからんけども」


 「わかった!なら、これ買うね!」


 一度も来てないのにその服を買いに行こうとしたため、俺は慌てて止めた。


 「お、おい、まだ一回もその服試着してないよな?着てみたらどうだ?」


 「うん!わかった!」


 咲久野はそのワンピースをもって試着室に入っていく。俺は着替え終わるのを待っていた。でてきた咲久野は、とても似合っていた。


 「どう、かな?」


 「似合ってると思うぞ?」


 「なら、買おっかな」


 一緒に会計までいって、会計をすませる。買い物も一段落ついて、今は休憩中だ。俺はこんな休日も悪くないなと思っていた。


 

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