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EO -解放せし機械、その心は人のままに-  作者: 臣樹 卯問
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 ピールドサーフェス


 二十世紀末の地球に起こったとされる現象。

 総合的な自然破壊の結晶であり、酸素の基礎生産量の減少から始まったオゾン層の破壊が主原因とされている。

 これにより人類は地表を追われた。


 とされているが、実際はその様な現象は起こっておらず、イーヴィーによる史実の欺瞞である。

 当然ながら史実中に登場する様々な人物達も、全て実在しないフィクションである。

 ただし、イーヴィーの来訪した二十七世紀の地球は遠からずそうなったであろうという状態であり、彼等の用意した設定もあながち嘘とは言えない。


 日本が地下都市移住の中心的存在にされているのには理由があるが、それは第二部にて。




 地下都市・極東


 上記ピールドサーフェスの際に、日本国の北海道地下に建造された人類の生存可能地域とされている。

 当然ながらそんな事実は無く、実際の役割は地球人という生体資源を養殖する為の繁用施設である。


 今ループでは方形状の都市構成で開始され、建造物の老朽化と再開発により現在は円状となっている。

 大きく東西南北の四つのブロックに分かれており、そのブロックごとでも目的に応じた区画に分けられその機能性は高い。

 天井までの最大高度は七百メートル、高輝度都市照明と温度・湿度管理、人工降雨により日本の四季が細かく再現されている。


 百年に一度の周期で収穫期と呼ばれる搾取期が訪れ、半数の住人を資源として徴収。

 その際に残った人口の記憶を書き換え、都市自体も新規に作り変えるのが定例とされている。




 環状大河


 地下都市極東の水源とも言える、各ブロックを通過している環状の河。

 人工的に循環が保たれており、その流れが絶やされる事は無い。

 

 幅は平均して10km、最大深度は四百五十メートルにもなる。




 セントラルピラー


 地下都市極東の中心に、直径30kmにもなる威容を以って鎮座している。

 地下都市開発史によると、活火山であったその一帯を避けて掘削した為に誕生したとされている。

 

 実際の史実では、北海道の中心部に位置する十勝岳から大雪山にかけての活火山帯のエリアを、地熱発電の熱源として利用する為にイーヴィーが残して掘削。

 その結果として柱の形で残存したと記録されている。


 極東に残されたあるギミックの中心として動く事になるのだが、今はまだ起動の目処も立っていない。




 極東軍


 地下都市極東に存在する軍。

 陸軍二個師団と空挺一個連隊に海軍一個師団、そして憲兵一個連隊で構成されている。

 地下という立地上、固定翼機の運用は不可能であった為、空軍は存在しない。


 陸海軍共に最高機関は幕僚本部。

 内閣総理大臣、次いで軍務大臣の下に幕僚本部、更にその下に各隊が置かれている。

 憲兵連隊は軍自体を監査する意味合いもあって、軍務大臣の直下に位置する。


 空挺連隊は特殊部隊を含んだ一個連隊分の増員の予定があったものの、その前に極東内戦が勃発し当面は見送られる事となった。

 作中で空挺第一(・・)連隊となっているのはその名残である。

 極東内戦終了後、第一師団は解体され生存者は第二師団へと編入され、門倉英一郎により人員の半減した海軍は二個連隊に再編成される事となった。




 EO 『Esclave-cerveau Ouvrier』


 地球人の脳を思考素体としたサイボーグシステムを総称してこう呼ぶ。

 基本となる設計はイーヴィーによるものだが、神経伝達系統に関しては地球人に合わせた仕様の為、地球産の技術が用いられている。

 "奴隷の様に従う労働者"という意味であり、イーヴィーが地球人をどう見ているのかがよく解かるケースと言える。


 解放者勢力側の郁朗達と軍による量産型、更には機構側の試作機九体それぞれで機体の仕様が大きく違う。

 基本的な仕様としては光合成による発電システムにより、身体各部のモーターやアクチュエーターを駆動させる事で動作しているという所だろう。

 大きな仕様の違いとしては駆動システムと装甲材質、有機的思考の有無が挙げられる。

 

 名称がフランス語なのは量産型の基幹技術がイーヴィーの物であり、彼等の使っている地球言語が最初に接触したフランスのものだからである。

 第二部では各国の技術や兵器的思想に沿ったEOが登場する事となるが、別にキットカットやナポレオンな帽子を被ったり各国の名物を模したレディゴーな機体は登場しない(はずである)。




 解放者勢力


 全宇宙に存在するあらゆる物を自分達の資源と謳うイーヴィーに反抗する勢力。

 様々な星系の人種が構成人員として参加しており、C4や門倉晃一の母親・M4はこの勢力の工作員である。


 構成員のほとんどがイーヴィーにより母星を滅ぼされた者達であり、彼等にとってイーヴィーとの戦いは有機生命体の存亡を賭けたものであると同時に、自身達と同じ喪失を繰り返させない為という崇高な理念の元によって活動が行われている。


 現在も僅かではあるがイーヴィーの衛星監視網を掻い潜り、地球外から攻勢に必要な資源や技術を送り届けている。




 イーヴィー 『échoué voisins』


 二十七世紀中頃過ぎに地球・南欧に飛来した異星人群。

 "座礁した隣人"と呼称し友好的に接してきたフランス政府を一蹴、二日で欧州を制圧した後に世界を蹂躙。

 元は地球人型の有機生命体であったのだがそれを捨て、現在は機械人類となり彼等の肉体は十割無機物で構成されている。


 半永久的な寿命を持つ故に、機械的技術の進歩の行き詰まりと共に種として衰退、母星では様々な問題が同時多発的に彼等に襲いかかる事となる。

 それ等を打開する為の手段として必要とされたのが、他星系の生体そのものを資源にする事であった。


 地球にいるイーヴィーがどの様な者達で、どれ程の戦力を持っているのかは第二部にて。




 地表帰還開発機構


 通称・機構。

 大気層の修復と生態系の復活、そして最終的には地表への帰還を目的としている。

 各地下都市に置かれ、NGOでありながらその目的故に強い権力を持たされている。


 ピールドサーフェスが虚構である以上、上記にある機構の存在意義も勿論フェイクである。

 本来の役割は地下都市という養殖場を管理し、家畜である住人達の思想や万が一の反抗の際の軍事力をコントロールする事である。

 当然ながら政府や軍は彼等のコントロール下に置かれている。

 統制長とその補佐官を担う者は世襲であり、世界の真実を知る一族であると言える。


 今ループの極東では、本来イーヴィーに加担すべき統制長の甲斐が秘密裏にではあるが離反している。

 極東解放時点で組織としては瓦解、南欧本部以外は機能していない。




 葉緑体駆動システム


 EOの基幹技術の一つとして存在している、サイボーグ用の体液循環システム。

 本来は解放者勢力側の技術であり、とある惑星の発電システムとして用いられていた物をイーヴィーが流用した。

 生体とのリンクが前提のシステムであったが、イーヴィーによる改修でオミットされている。




 クロロDNA駆動システム


 EOの基幹技術として手に入れた上記の葉緑体駆動システムを、唐沢が解放者勢力の技術を以って元の形に還元、地球人用にカスタマイズしたものがこれである。

 このシステムに合わせて被験者の脳を遺伝子改造した結果、被験者個々に特性を持つ副次性能が付与される事となった。


 体内の循環液で発生した光化学反応(明反応はもちろん強制駆動時は暗反応も発電能力に特化)をほぼ酸素と電力に置き換える。

 そのために糖質は脳を維持する為の最低限の量しか生産しない上、必要量も従来型からかなり減少している為に極僅かである


 光合成明反応により体内で生成された電子を強制的に電子受容する生体部品へ供給、そこで発生した電力を本体内蔵のバッテリーへ蓄電。

 暗反応を発電能力に使う際には、生成されたグルコースで生体モーターを回し発電する事となる。


 夜間や暗所での行動には師管液化合物・圧搾空気とATP・NADPHベースの強制駆動燃料を用いなければならず、使用したとしても日中の光量時の二割減程の動作効率となる。




 生体装甲


 解放者勢力側のEOの二次装甲にあたる部分の素材。

 正式には生体ナイトライドと呼ばれている。

 硬度よりも靭性の高さに着目されて採用された。

 元はシリコンナイトライド(窒化珪素)に近いセラミクスではあるが、唐沢により改良され通電する事により触覚を持つ生体的特性と、光合成の光を受け入れる透過性を付与された。


 これに透過アルミナをコーティングしたものが郁朗達の二次装甲となっている。




 改良型生体装甲


 片山が大破した際の換装用機体から実装された新型装甲。

 本質的には生体ナイトライドではあるのだが、持っている生体的特性が特殊であり、まるでそのものが意思を持つかの用に被験者の脳との神経接続を受け入れなかった。

 その為片山の新機体への移行は困難を極めたが、雪村志津乃の登場により問題は解消される。


 通電により構造自体を可変させる特性も持ちあわせており、郁朗のガントレットや双子のドリルロッド等もこの素材によって製造されている。

 唐沢曰く、この装甲材はまだ本来の半分程しかその力を発揮していないそうだ。




 セラミクスウェハース


 EOの基幹装甲に仕様されている新素材であり、様々なセラミックスの特性を備えており、強度も高い。

 透過性の物とそうでない物の二種類あるが、基本的な性能は変わらない。

 機構が新開発したとされているが、製造技術を提供したのはイーヴィーである。


 機構側のEOの外部装甲として使われるに留まらず、解放者勢力により榴弾の内部構造物として使用された。

 導電性が高く、機構側のEOは外装甲と内部装甲の間に絶縁物質を挟む事で内部への電流の流入を遮っている。




 フルドライブ


 解放者勢力のEOである藤代郁朗の特殊駆動。

 通常駆動で取り込める自然物の量では、彼のその発電能力をフルに使う事が不可能だとテストを重ねる内に判明。

 光合成に必要な化合物を強制駆動燃料で強引に体内に取り込ませる事で、ようやく十全な発電量を得られるに至ったのである。


 暗所での強制駆動燃料での平常駆動可能時間がおよそ五時間、対してフルドライブの稼働時間が強制駆動燃料ワンパッケージで十五分。

 その事からも、全開時の郁朗の身体が如何に大食いかという事が理解出来る。


 モーターのフル稼働による張力増強の効果で筋力はおよそ倍、速度にいたっては二倍半から三倍程の増強が数値として出ている。

 継続性も強制駆動燃料の供給や機体破損の問題が無い限りは際限が無く、郁朗の切り札として非常に有用であると言えるだろう。




 エクスドライブ


 解放者勢力のEOである藤代郁朗の特殊駆動。

 フルドライブとは違う特殊燃料により起動される、郁朗の切り札中の切り札。


 燃料の詳細は唐沢によって秘匿されており不明だが、技術的に可能かどうかは別として、光子そのものを液状化させた物ではないかと言われている。

 EOの装甲がケイ素系のセラミックで構成されている事から、その説が濃いそうだ。


 フルドライブを比としない莫大な電力が生成され、余剰電力が広範囲に放電現象として漏れ出る程である。

 導電物質と高磁性物質の多いエリアではリニア駆動で超高速移動を行い、更には放電による残像すら生み出す事が可能。


 持続時間は理論上は制限が無いが、肉体や脳に大きな負担がかかる。

 その為身体が先に負荷に負けて動作を停止すると唐沢には予測されていた。

 実際に使用した郁朗は脳への渦電流リミッターによる強制シャットダウンに見舞われた挙句、使用後に彼の脳はシナプスに損傷を受けている。

 その際に記憶のいくらかを損失している事からも、唐沢のその推論は正しかったと言えるだろう。


 第一部終了時点ではもう一度使えば次は無いと脅されている為、その機能は音声コードレベルで封印されている。




 ブラッドドラフト


 解放者勢力のEOである片山淳也の特殊駆動。

 彼の機体特性である筋力強化を、特殊燃料により更にもう一段上に押し上げるギミックである。


 片山のもう一つの特性として、彼の遺伝子と結合された体内循環液は変異を起こしており、ヘモグロビンとの結合を可能としていた。

 燃料に添加されている特殊なアミノ酸が生体アクチュエーターをコーティング、酸素駆動可能な性能をプラスし、自身の光合成により生成された酸素を循環液と結合したヘモグロビンが運搬しそれらを駆動。

 通常駆動時の三倍近い膂力を獲得するに至った。


 最初期は循環液の完全交換が仕様であったが、燃料の改良により短時間の透析で体内のクリーニングを行える様になった為、実戦での使用許可が降りた。


 後述のAKTジャマーを発動させる為に、発電能力を向上させた別タイプの燃料も存在する。




 V-A-L-SYS 『Visual-Aiming-Linkage-SYStem』


 解放者勢力の開発した狙撃用照準システム。

 ヴァルシスと発音される。


 雪村環が狙撃の際に、その機体特性故にスコープを覗く事に対し違和感を感じていた所、その要望を聞きつけた倉橋と山中によって生み出された。

 後述する68式狙撃ライフルに最適化されており、環の装備するそれにのみV-A-L-SYSを搭載したユニットが接続されている。


 腕部マウントから神経回路へ接続して視界と砲身を連動、より自然な感覚での狙撃を可能とする。

 ただしまともに運用出来るのは、機体特性が視神経に発現した環だけであり、他の者では視神経がV-A-L-SYSからの干渉に耐えられない様だ。

 現状では環専用の狙撃システムと言えるだろう。

 V-A-L-SYSと複数火器を連動させるシステムも、内戦には間に合わず試作ではあるが存在しており、極東陸軍や東明重工からは、次世代の火器管制システムの雛形として注目されている。




 ギガントアジャスト


 解放者勢力のEOである辻景太・勝太の用いる合体機能。


 EOとして際立った特性を持たなかった二人だが、技術班のある班員の発想によって急遽組み込まれた機能である。

 双子故の遺伝子の相似により、彼等が互いの循環液を共有出来た事からこの発想に至ったそうだ。

 何も発想した人間が組織内における貴腐人勢力の筆頭で、『双子で合体とかたまらないわね』という言葉があったというのは関係無い。

 ……本当に関係は無いはずである。


 合体時に主導権をどちらが握るかを決定でき、景太が主導の場合はその筋力補正を活かした格闘型、勝太が主導の場合はモーターコントロールを活かした射撃型となっている。




 バイオリレーション


 操作する者の意識と機体を繋ぎ、使い方によってはその生命力や精神力すらエネルギーへと変換する機構。

 様々なバリエーションが存在しており、解放者勢力やイーヴィーを問わずに使用されている。

 甲斐の使っていたモデルはフィードバック機能が高く、彼の精神力すら駆動に利用していたのだが、互いへの干渉力が強かった為に攻勢体の受けた電流のショックが原因で死亡している。




 A・K・T 『Anti-Kinetic-Territory』


 力学を伴う運動に抗する領域と訳されるこれは、当然ながら地球上の技術では無い。

 イーヴィーがもたらした装置であり、極東では機構側のEO、それも試作強襲機と呼ばれた一機にだけ搭載されていた。


 効果範囲等は規模により様々だが極東で運用された例を挙げれば、使用者の身体に纏わりつく形で十cm程の領域が展開されている。

 その領域に侵入したものは何であれ、たとえ光でもその運動エネルギーを霧散させられその力を失う。


 対抗手段は専用のジャマーを使うか、装備者本人が直接攻撃者に触れてきた際にダメージを与えるかのどちらかしか無い。






 兵装・兵器関連


 71式 12.7mmチェーンガン


 極東陸軍に正式採用されている車載型の火砲。

 分間百五十発の発射速度を活かし、複数の車両による十字砲火と弾幕を構成するのが主な運用法である。

 内戦開始前の極東陸軍の車両の六割にはこれが懸架されていた。

 専用の弾薬は近代兵器から考えれば珍しい電気着火式であるが、極東では高い運用実績を誇っている。


 兵装集積所からこれを強奪した解放者勢力は、EOの携行兵装として改修。

 モーターの位置変更や懸架用のアタッチメント等を新造し二連装に改装する。

 背部に背負う弾薬パッケージは基本サイズで千八百発。

 作戦の状況によっては九百発のハーフサイズの物が使われる事もある。

 この71式改は主に郁朗や双子が運用しており、フル装備で弾薬込みの全備重量が百kg超になる為、EOでなければ携行運用は不可能である。


 後に一般歩兵用の外骨格が運用開始された際に、短銃身化と軽量化されたモデルが東明重工により誕生している。




 68式 25mm対物狙撃用セミオートライフル砲


 極東陸軍に正式採用されている車載型の火砲。

 内戦以前の重装甲の車両が存在しなかった極東において、対車両用の主力火器として想定と運用がなされていた。

 バレル長は九百五十mmと長く最大射程は二千五百メートルあり、反動と重量から歩兵による携行運用はEOの登場まで不可能であった。

 装弾数は十。

 専用の25mm弾は多種用意されており、対歩兵用の近接信管型の榴弾や炸薬量と弾頭形状の変更された高速徹甲弾等も製造されている。


 解放者勢力はこれを改良、前述のV-A-L-SYSを搭載した68式改は雪村環の愛銃となっている。

 こちらは現状で薬室等もスライド式に改造されており、解放者組織が独自に開発した弾長の異なる弾頭の運用すら可能。

 陸軍本営の作戦で様々な窮地を救う事となる。




 76式 75mm携行無反動砲


 極東陸軍に正式採用されている歩兵用携行型火砲の中で、最大火力を誇る。

 弾倉交換型であり、弾倉パッケージ一つにつき三発が収められている。


 弾種は広域破砕を目的とした通常弾、対建造物を目的とされたHEAT弾、対歩兵用のフレシェット弾等。

 用途に応じた弾頭の換装が容易に可能な為、運用している歩兵達からの評価は高い。




 73式 5.56mm自動小銃


 極東陸軍に正式採用されている歩兵用自動小銃。

 威力・射程共に近代小銃のそれと大差が無い。

 だがそのメンテナンス性の高さと、制式採用以来ミリパーセント単位でしか発生していない故障率という安定した動作により、歩兵達からの信頼性は高い。


 だがEOに通用するレベルの兵装では無い事と、極東内戦以降に採用された歩兵外骨格による重火器の運用が可能になった事から、徐々に表舞台からは退く事となる。




 79式 歩兵外骨格・晴嵐(せいらん)


 極東内戦において、解放者勢力と協調した第二師団が主に運用した歩兵用外骨格。


 EOの登場によって戦場に飛び交う弾頭の種類が変わった事から、歩兵の生存率を少しでも向上させる為に急遽用意された兵装である。

 解放者勢力からもたらされた最初期のEOの運用データを基に、東明重工業が主体となって開発された。


 甲斐の宣言により内戦の状況が想定以上の速さで動いた為、解放者組織が更なるデータを東明に提供。

 最終作戦直前にアクチュエーターと装甲材の換装された改良型が、極短期間の開発期間でどうにか間に合う事となった。

 境界線戦線での戦闘では集団による運用でEOと渡り合い、多数の歩兵達の命を救う。




 歩兵外骨格・轟雷(ごうらい)


 解放者勢力の運用する量産型歩兵用外骨格。

 軍に採用された兵装では無い為、年式番号は付かない。


 機構側の量産型EOと一対一での戦闘を想定されて開発された物であり、実際にそれだけのアシスト能力を秘めている。

 開発が遅れた原因は、装甲材として生体ナイトライドが使用出来無かった事だそうだ。

 要求仕様に対して満足のいく素材が存在しなかった事から開発が凍結されていた所、片山への新型装甲への換装が成功し、その使用にゴーサインが出た事からプランが急進。

 最終作戦に間に合わせる形で実戦に配備される事となった。


 郁朗達と同じ装甲を使っているだけあってその耐久力は高く、筋力補正においても晴嵐とは比べ物にならない性能を叩き出している。

 特に新見の機体は整備班も呆れる程のピーキーさであり、彼でなければ運用出来無い機体となっている。




 歩兵外骨格・紫電(しでん)


 千豊着用を前提に開発された歩兵用外骨格。

 軍に採用された兵装では無い為、年式番号は付かない。


 山中の趣味全開の機体であり、女性的な曲線の多いフォルムとなっている。

 装甲形状から耐弾性能は高いものの、筋力補正は直接戦闘を想定していない事からそれ程高くは無い。


 最大の特徴は山中が贅に贅を凝らして開発した、全周型リニアフィールドが搭載されている事だろう。

 持続時間三分、稼働後に超電導体カートリッジの交換と紫電の筋力補正の大幅低下という致命的とも言える条件によって稼働が可能。

 だが磁性体であればいかなるものでも弾き飛ばすフィールドを半径三十メートルに渡って展開出来る意義は大きく、今後の戦場のあり方を変える可能性を秘めた機体と言える。


 甲斐との最終決戦で郁朗の危機を救い、千豊の義体と共に擱坐。

 作戦後に回収されたものの、破損が酷くデータを取り終えた後に廃棄されている。




 テーザーワイヤーポッド


 対人・対オートン用に解放者勢力が製造した兵装。


 解放者組織の最初期、兵装集積所を襲撃するまでは郁朗達の主兵装であった。

 直径五mmのワイヤーが十五本、モーターに巻き取られる形で内蔵されている。

 ワイヤーの素材はカーボンナノチューブとFeCo合金の複合素材。

 高い導電性と高磁性を持ち、最大電圧二十万V、最大電流5Aでの攻撃が可能。

 こちらは便宜上、一式と呼称される。


 郁朗が片山との模擬戦で見せた運用方法がヒントとなり、本数を減らす代わりにネット型のワイヤーに換装された二式も用意された。




 粘着硬化弾


 主に対人用に解放者勢力が製造した兵装。


 テーザーワイヤーを対人戦闘に使う事を躊躇した郁朗の要請により、山中が開発した傑作と言える兵装。

 円状の発射装置をEOの手首に装備、装弾数は八発。


 元は暴徒鎮圧用のゴム弾の発射装置を環状に繋ぎ合わせただけの物であったが、ボディアーマーをつけた歩兵を無力化するには威力が弱すぎた事から不採用となる。

 発射装置の口径が12ゲージのショットガンと同経である事に着目、粘着剤と硬化剤をショットシェルに詰め撃ち出すという発想に至った。

 通常の散弾タイプと、薬量の増加されたスラッグタイプの二種類がある。


 本来の目的である歩兵の無力化は勿論、様々な物体の固着から対EO戦におけるトリッキーな運用まで使用用途は多岐に渡っている。

 郁朗達には信頼性の高い必須装備として認識されている。




 リニアプロテクター搭載型・頭部増加装甲


 解放者勢力のEOに標準装備されている兵装。


 政治犯収容施設襲撃に郁朗が頭部に被弾した事を重く見た片山の要請により、整備班によって開発された装備。

 前述の紫電に搭載されたリニアフィールドの雛形とも言える、リニアプロテクターを内蔵している。


 時代設定が二十一世紀中頃過ぎである現在の極東において、オーバーテクノロジーと言える常温超電導体が初めて使用された物でもある。

 使用時間は秒単位であるものの、至近からの25mm弾をも逸らす防御性能を持つ。

 バイザーは多目的端末扱いとなっており、様々なデータの表示が可能となっている。




 ローダーシステム


 解放者勢力のEOに標準装備されている兵装。


 重装時の速度低下に懸念を示した郁朗の要請により、倉橋と山中の手によって生まれた不整地走破性の高い走行ユニット。

 EOの膝下辺りから足元を覆う形で装着する。


 踵の駆動輪と指の付け根辺りに置かれた支輪によって支持され、神経回路の命令により駆動。

 キャリアーが存在しており予備弾倉や特殊駆動燃料に兵装等、個々で自由にカスタマイズしての運用を行っている。




 生体レーダーユニット


 解放者勢力のEO、大葉謙作の専用装備。

 マルチバンドアンテナと受信ユニット、V-A-L-SYSにも組み込まれている高速プロセッサと極東のマップデータの組み合わせで構成されている。


 大葉の生体ミリ波を受信し頭部増加装甲のバイザーに表示、索敵距離は最大で7kmとレーダーとしてはそれ程広くは無い。

 だが据置型や車両に積載する形では無く、体長二メートル程の人型が運用出来るという事を考えれば破格の性能と言える。


 精度も高く建造物内にまで浸透し、受信したデータを基に3Dモデルによる現場映像まで構築出来る。

 更には後述の79式歩兵戦闘車両や水名神の火器管制システムとの連携は凄まじく、複数の車両の砲塔を主導し、一斉に目標へと向けて砲撃する事も可能となっている。

 


 マルチプルストリングス


 解放者勢力のEO、中条アキラの専用装備。

 手甲型の本体基部と半身にされた手袋型の発射装置、V-A-L-SYSのデータを基に開発されたサブカメラによって構成されている。

 糸は直系1mm、形状記憶カーボンナノストリングス製。


 形状記憶変形で中空になった糸から粘着硬化剤を染み出させる粘着硬化ワイヤー。

 同じく通電変形で刃が起き、切断能力を得るワイヤーソー。

 変形によりナノメートル単位の針を生み出し、そこから対象に電流を送り込むスタンワイヤー。

 アキラの精度の高いモーターコントロールの特性により運用され、上記三種の糸を使い分ける事で様々な局面に対応している。


 ワイヤーソーは後述のアンチショックジェルに対応する為に改良。

 新型の生体装甲と同じ素材を使い、変形で太くなる電熱型の物に置き換えられている。




 ライアットレプリカ


 解放者勢力のEO、片山淳也の専用装備。


 見た目はレミントン社のショットガン・M31のピストルグリップ型そのままである。

 EOのサイズに合わせて大型化されており、口径は4GA(四番ゲージ)。


 郁朗のちょっとしたふざけた提案により、片山の専用装備として用意された。

 まさに団長と呼ばれる人間の為に存在する装備と言える。


 片山はこれを単純な射撃兵器としては使わず、銃把で殴りつけたり、格闘の合間に至近距離から目標を射撃する等、近接格闘兵装として使用している。

 通常弾はクイントオーバックと呼ばれる中型の散弾規格であるが、12ゲージで使われるトリプルオーバックと比較すれば粒のサイズは五割増しの物が採用されている。

 スラッグ弾も存在し、その直径は25mmと大型。

 アンチショックジェル対策としてドリルスラッグなる物も用意されたが、未使用で終わっている。




 クリントスタイル


 解放者勢力のEO、中条アキラの専用装備。

 大型で重量もあり取り回しの効きにくい71式改を嫌ったアキラが、整備班に要請を出した事で製造された大型拳銃。


 大型拳銃ならばと片山の提案により、44オートマグをデザインの基にされている。

 オートマグの抱えていた欠陥や問題は全て取り除かれており、動作に不安定な要素は無い。

 試作段階での試射で撃ち応えの軽さに不満を持ったアキラがそれを申請。

 片山によるバレル延伸の提案を受け、スタンダードモデルである180と呼ばれる物から、とある映画で使用された280というモデルの比率の物に変更された事で解消されている。


 口径は75口径と特殊な為、弾薬も整備班による特別製。

 マグナム弾を大型化したものである為、弾頭は基本的にはキース・スタイル弾である。

 その他ホローポイントやラウンドノーズ、AP仕様の弾頭も運用可能。


 アンチショックジェル対策として、至近距離での使用を前提としたポイントブレッド弾も用意された。




 ガントレット


 解放者勢力のEO、藤代郁朗の専用装備。

 対アンチショックジェル用の兵装として、山中の手により用意された兵装。


 近接戦では格闘主体の郁朗の為に用意された可変型のナックル。

 平常時は前腕部から下をカバーするだけの手甲なのだが、改良型の生体装甲が素材であり、通電する事により変形する。

 大きく刃の立ったドリル状となり、その刃先は導電する事で赤熱化。

 アンチショックジェルを刃と熱で剥ぎ取る事が可能となる。


 新型装甲に換装された郁朗の腕部にはこれがそのまま移植されている。




 ドリルロッド


 解放者勢力のEO、辻兄弟(ギガントアジャスト時)専用装備。

 対アンチショックジェル用の兵装として、山中の手により用意されたものである。

 景太により追い剥ぎ棒と便宜上の命名をされる。


 打撃と射撃武器しか持っていなかった双子の為に、山中がさっくりと作り上げた逸品。

 彼等が本来使用していた均質炭素鋼製のロッドと違い、改良型生体装甲が素材として使用されている。

 当然ながら通電する事で変形を行い、円柱型のロッドの表面に刃が立ち先端も刺突に向いた形状へと変わる。

 更には持ち手に内蔵されたモーターによって回転し、アンチショックジェルを穿ち剥ぎ取る事が可能となった。

 郁朗のガントレットと並び、ドリルは男の浪漫という言葉を実証した兵装とも言える。



 散布型マルチプロープ


 解放者組織が開発した索敵用装備。


 フロートや上空支援機から投下される筒型のディスペンサーによる散布型で、一辺5mmの立方体。

 マイクロCCDカメラと複合センサーを備えている。

 大量に散布する事で広範囲の情報を取得可能。


 欠点は稼働時間と耐久性、一個あたりのコストが高いとかなり多く、投入される機会は限られている。

 機能停止後、機密保持の為に燃焼剤により自壊、消滅する。


 これによって収集されたデータを火器管制システムで運用、後述の79式歩兵戦闘車両とリンクする事で連動砲撃を行う事も可能である。




 78式戦闘バギー


 極東陸軍に正式採用されている戦闘用車両。


 不整地走破性と機動性を重視した戦闘車両で、装甲は皆無と言っていい。

 定員は操手を合わせ四名、兵装を備え付ける銃架が後部荷台に用意されている。

 後述の79式歩兵戦闘車の台頭により、短い採用期間でその役目を終える事となる。




 72式軽装甲歩兵戦闘車


 極東陸軍に正式採用されている戦闘用車両。

 歩兵の運搬を主軸に置かれており、最高速はそれ程出ない。

 定員は操手を合わせて十七名。

 この車両一両と四輪の武装オートン二~三機の組み合わせが、陸軍の一個小隊の標準的な編成である




 79式歩兵戦闘車両


 極東陸軍に正式採用されている戦闘用車両。

 機構から盗み出したデータベースによる技術を、解放者組織が当時のカドクラ重工業に提供。

 その結果として開発された装輪式の戦車である。

 装輪は独立懸架式の八輪で、定員は操手を合わせて八名。


 それまでの極東の戦闘車両と違い、76式の直撃弾にも耐え得る装甲、増加した重量を支える高出力の駆動モーターと高効率の蓄電池を搭載。

 それでも有り余る馬力から生まれた余剰積載能力の高さを活かし、極東で初めての回転砲塔を積んだ戦闘車両として後世に語り継がれる事となる。


 回転砲塔は用途に応じて交換可能であり、88mm滑腔砲・75mmライフル砲・46mm対空砲から選択する事となる。


 様々な火器管制システムと連動砲撃を行う事が可能であり、運用実績としては大葉の生体レーダーと散布型マルチプロープ、後述の水名神とのものがある。

  


 73式偵察フロート


 極東陸軍に正式採用されている偵察用無人機。

 四角いフレーム型の本体に四翼の回転翼を持つ。

 空軍の存在出来無い極東においては、空挺連隊の運用している輸送ヘリか、陸軍の特定部隊に配備されているこのフロートだけが、小さな航空戦力として細々と存在していた。


 無人機であり、主に部隊に先行しての偵察任務に使用される。

 



 オートン 『Autom』


 軍・民間を問わず使用されているAI動作の機体の総称。

 

 極東建造の際に活躍したとされるが、当然その様な実績は無い。

 イーヴィーによりこの位なら構わないだろうというレベルで地球人に用意された物であり、彼等にとっては歴史の辻褄合わせに与えた程度の技術との認識しか無い。


 原始的な車輪を持つ物から人型の物までその種類は多岐に渡る。




 上空支援機


 解放者勢力により開発された航空戦力。

 軍に採用された機体では無い為、年式番号は付かない。

 フロートと同じ無人機であるが、その性能は飛躍的に向上している。

 鋭角型の機首と五翼の回転翼を持つ。


 戦場へ直接赴き部隊の先導、物資やマルチプロープディスペンサーの投下を行う。




 水名神(みなかみ)


 解放者勢力により開発された大型潜水艦。

 倉橋の設計を基にカドクラ重工業の港湾部が建造した。

 全長は二百メートル超あり、それまでの極東の潜水艇からは考えられない程のサイズである。

 浮上時には主艦橋が持ち上がり、前甲板と側甲板をカバーする装甲が展開する。

 こらそこ、ブルー◯アとか言わない。


 最初期は環状大河を使い円滑にEOを戦場に運ぶ目的が主であった。

 だが火力支援の重要性を痛感した新見達の進言により、支援戦闘艦へと再設計される事となる。


 改装後の武装は前甲板部分に装備されている十八門の多目的巡航ミサイル発射管、側甲板の展開後にせり出す八門の76mm単装速射砲、ブリッジ脇に装備された四連装32mm対空機関砲が二門となる。

 更に前甲板上の余剰スペースに79式歩兵戦闘車両を展開し、擬似砲台として運用する事が可能。


 現在は欧州遠征に備えて外洋型へと改装されており、それを基にした後継艦の建造も開始されている。




 火力支援用対地巡航ミサイル一号・業炎(ごうえん)


 水名神に搭載されている巡航ミサイルの一つ。

 大きな特徴は無く、地上勢力・施設攻撃時の火力支援として使用される。

 高度三百メートル辺りを時速六百km程で目標へ飛来、その命中精度は高い。




 火力支援用対地巡航ミサイル二号・雷振(らいじん)


 水名神に搭載されている巡航ミサイルの一つ。

 業炎と違い、地下施設を先制攻撃する為に製造された巡航ミサイル。

 所謂バンカーバスターであり、試射でも四十メートルの深さの施設の破壊に成功している。

 奇しくも実戦での初使用は襲撃された解放者勢力のアジトの破壊の為であり、合計三十六発の雷振が目的地へ飛来、地下の燃料電池の暴走と合わせてアジトの完全破壊を成功させた。





 対施設強襲用試作可搬弾頭・空神(そらがみ)


 水名神に搭載されている巡航ミサイルの一つ。

 巡航ミサイルではあるが破壊では無く運搬が目的の弾頭である。


 当初は水名神からの支援の一環として空神による物資輸送を目的として設計された。

 しかし最終作戦での敵本拠への直接強襲をかける為に改装。

 EOを乗せて目的地へと撃ち出す仕様となった。


 目的地へと飛来し、外装甲の一部と同時に中に搭載されている滑空ボードが分離。

 姿勢制御ロケットを使用して減速・着地を行う。




 アンチショックジェル


 機構勢力の新型EOに装備されている兵装。

 これと光学迷彩ユニットはセットとなっており、装着重装型の標準装備となっている。

 これも極東発の技術では無く、イーヴィーによって分子構造と運用方法が提供された物である。


 機体本体を被覆する形で装着、運用する。

 通電により硬度が自在に変わり、銃撃や衝撃から身を守る盾になったかと思えば、EOの装甲すら貫く硬度を持った攻撃手段にも変化する。


 衝撃系統の攻撃には恐ろしいまでの強さを発揮するが、一方で高熱と切断系統の攻撃には脆い。


 初戦では銃火器中心の郁朗達は苦戦を強いられたが、勝太の持ち帰ったサンプルが山中により分子構造レベルで解析され弱点が発覚。

 対抗策を取られてからはあっさりと打ち破られる事となった。




 大型輸送ヘリ


 機構勢力がEOを運搬する際に使用した大型輸送ヘリ。

 機体上部にある二枚の大型ローターで浮遊、機体後部に設置された二枚のローターで推進する仕様となっている。


 機体下部には大型のペイロードが存在し、そこにEOを吊り下げる形で輸送する。

 一機につき十二機のEOを空輸出来る事を考えれば、なかなかの積載能力と言える。


 無人機であり外部から無線コントロールされるタイプと、コントロール脳を持つタイプとに分かれる。




 攻勢体


 機構の持ち得る最大戦力として運用されていた、イーヴィーの技術によって作られた機体。

 甲斐の義体の一つであり、機体スペックはEOの比較にならない程に高い。

 操作はバイオリレーションによって行われ、そのフィードバック性能と即応性の高さは尋常では無い。

 重力コントロールによる機体運用が可能で、重量の軽減から打撃の強化までその用途は多岐に渡る。


 装甲は12・7mm弾の雨を浴びても傷一つつかず、郁朗の持つガントレットですら傷を負わせる事は叶わなかった。

 反応速度も高くフルドライブ中の郁朗をあっさり捉える等、甲斐の戦闘経験も合わせて郁朗を擱坐寸前まで追い込む。


 搭載火器は胸部にある散弾砲が二門、背部に積載されている電磁投射砲塔が二門となっている。


 最終的にはエクスドライブを起動した郁朗により、通電する仕様となっていた装甲に莫大な渦電流を流され崩壊現象によって装甲が剥離。

 むき出しになった回路部に電流を浴びて動作を停止、甲斐諸共にその役目を終えた。

お読み頂きありがとうございました。

ようやく第七幕までの改稿が終了しました。

この程度の改稿にどんだけ時間をかけとんのやと自分でも思っております。


ぶっちゃけると第二部には全く手を付けておりません。

改稿だけでいっぱいいっぱいでした。

構想自体はふつふつと湧いてきておりますので、執筆の時間を少しばかり頂戴したいと思っております。

こんな作者ですが出来れば見捨てずに、引き続きこの作品をご愛顧頂けると嬉しく思います。

それではまた次回お会いしましょう。


2016.09.06 改稿版に差し替え

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