表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EO -解放せし機械、その心は人のままに-  作者: 臣樹 卯問
第一部終了時点の設定関連
163/164

人物設定 その3(第一部のネタバレを含む為、閲覧注意)

 機構側のEO達


 一号 / 向井(むかい) 祐実(ゆみ)


 機構側の新型EOの中で、一体だけ作られた試作強襲型。

 転化時の年齢は二十歳、医大の薬学部に在籍していた。


 片山の関わった調査案件の関係者であったが、その事件の残滓によって母親と恋人を殺害される。

 復讐鬼と化した彼女は事件に無関係な人間を含めて、十六人を殺害した所で警察局に確保されるも、復讐を完遂する為に脱走の機会を窺っていた。

 彼女に手を貸していた機構暗部在籍の女性から、復讐の継続の代わりにEOへの転化を持ちかけられそれを飲む。


 他の新型EOと違って女性的なフォルムの細身でありながら、彼等と同等の馬力を持つ。

 更にはアンチ・キネティック・テリトリーと呼ばれる防御領域を備えており、その動力も地球の技術では説明のつかない物が使われている。

 装着重装型が標準装備としている光学迷彩ユニットはオプションで選択可能。

 アンチ・キネティック・テリトリーの稼働に余剰発電力のほとんどが使われている為、ステルスの持続時間は他の装着重装型と大差無い。


 極東内戦終盤、陸軍本営ビルで片山と対峙。

 紆余曲折を経て勝敗の天秤は片山に傾き、彼女は機体を両断され行動不能に陥った。

 自身に内包されていた正体不明の動力源の暴走に巻き込まれかけるも、二号の働きによって脳髄パッケージのみではあるがどうにか生存を果たす。


 彼女の今後については第二部にて。




 二号 / 本名不詳


 機構側の新型EO・装着重装型。

 年齢不詳。


 廃棄地区に存在する暗部組織の一つを束ねていた男であるが、内乱により組織が瓦解。

 身の置き所を失いながら一人になっても戦いの場を求めていた所を機構にスカウトされる。


 EOに転化後、一号と対峙し機体スペックの格差もあったが敗北。

 力が絶対の正義であるという自身の生き方に習い、彼女に付き従う事となる。


 装着重装型各機には郁朗達の様な被験者の個体差による特性は無いが、機体そのものによる細かい特徴は持たされている。

 彼の機体はその技術を十全に活かせる様、他の機体よりも神経系の反応がピーキーに仕上げられている。


 陸軍本営の戦いで一号に逆らい片山に挑むも敗北し、腕一本を残して身動き出来無い状態にされた。

 その状態のまま二人の勝負を目にする事になるが一号の危機に魔が差し介入、勝負に水を差す真似をしてしまう。

 最終的には一号の動力炉の暴走から彼女の脳髄パッケージを救い、暴走の際に生まれた黒い球体に飲まれ姿を消す。


 彼がどうなったかの詳細は不明。




 三号 / 本名不詳


 機構側の新型EO・装着重装型。

 年齢不詳。


 機構の養護施設、[陽光の家]出身。

 機構というよりは甲斐や早村の理念の信奉者であり、自ら志願してEOとなる。


 無垢な感情を好み七号の保護者的なポジションにいるが、当人曰くロリコンでは無いと言い張っていた。

 当然信じる者はおらず、周囲には怪しいと認識されている。


 機体の特徴としては継続戦闘を目的としたエネルギー維持型で、機体の稼働燃費がすこぶる良く、ステルス機能を継続的に使った打撃は双子との戦闘の際に彼等を苦しめた。

 互いに激昂した感情をぶつけ合った結果、双子の拙い搦手により倒される。

 最期には止めを刺さない双子に対して、自身の挟持としての敗者あり方を彼等に示して自決した。




 四号 / 本名不詳


 機構側の新型EO・装着重装型。

 年齢不詳。


 その出自や性格、機体の特徴等は謎に包まれている。

 アジト強襲の際に、フルドライブ状態の郁朗へ視線を送ったのは彼である。

 極東内戦終盤に戦場に現れ、甲斐の遺体を強奪していった。

 新見の一言によれば何者かのクローン体の様である。




 五号 / 本名不詳


 機構側の新型EO・装着重装型。

 年齢不詳。


 四号と同じく出自や性格は不明。

 双子との対話中の早村を殺害。

 彼の遺体を持ち去る。




 六号 / 本名は第二部にて


 機構側の新型EO・装着重装型。

 年齢不詳。


 弟への虐めを発端として家庭が崩壊、暗部組織に身を落とし最期には官憲の手により確保され収監。

 戦う場の提供を条件にEOへの転化を受け入れる。


 日本拳法を身につけており、師範クラスに優に届く才能を期待されていた。

 彼の通っていた道場は郁朗の父方の実家で、現在は郁朗の伯父が道場主である。


 家庭を失い戦う事でしか生きる事を実感出来無かった彼は、新型EO達を相手に戦いを望み一号に敗北。

 表面上は従っていた様だが、頻繁に噛み付いていたらしい。


 アジト強襲の際は他の装着重装型と同型であったが、陸軍本営に配備される直前に機体を大型の物に変更。

 機体のアプローチとしては格闘技術を活かす為に二号に近い設定となっていた。

 機体改修後の大型化により鈍重になったものの身体能力が向上、差し引きで汎用性の高い仕上がりとなっている。

 その機体を以って地下転化施設に現れたアキラと戦闘に突入するも、彼の糸の巧みな運用により敗北。

 最期は生きているであろう兄弟に謝罪の言葉を残し、止めを望みアキラの手にかかり死亡する。




 七号 / 本名は第二部にて


 機構側の新型EO・装着重装型。

 詳細な年齢は不明だが、三号の言葉から十代前半の少女と推測される。


 虐待を受けた末に父親を殺害、未成年犯罪者を収監する施設に収容されていた。

 自我を失っていたものの、その内包されている攻撃性に機構が目をつけ、当人の許諾無しに転化。

 転化後に早村による面談が行われ、そこで新たな自我を得た。


 早村を神と認識し、彼に言われた通りに弱者を玩具扱いし、その破壊衝動に身を任せるままに遊びとして殺人を行う。

 アジト襲撃の際の被害の半数以上は彼女の手によるものである。


 機体の特徴は限界まで強化されたアクチュエーターによる膂力。

 単純な力比べであれば九体中で最強と言える。

 機構への強襲をかけた郁朗と対峙するも、スペック頼りで力任せな彼女の攻撃が通用する訳が無く、圧倒的な戦闘力の差を見せつけられて敗北。

 恐怖で号泣しながら母親の名を呼び、元の自我を呼び覚ますに至った。


 戦後の彼女の扱いは第二部にて。




 八号 / 蔓内(つるうち) (とおる)


 機構側の新型EO・装着重装型。

 四十一歳。


 唐沢の後輩にあたり、彼と同じく環の祖母である志津乃のゼミに参加していた。

 だが彼と後述の禾原の望んだ研究の倫理的危険性から大学を放逐され、転籍した大学を卒業後に陸軍技術研究所にて望まぬ研究を送る日々であった。

 

 陸軍で行われた最初の転化手術に技術者として参加。

 禾原と自身の手駒のEOを作ろうとするも、機構には筒抜けであった為拘束された後、EOへと強制的に転化される。


 懲罰による転化の為に機体に大きな特徴は無いが、独自に改良した九号との合体機構を持っている。

 アジト強襲の際に環と接触。

 敵として認識され、後の陸軍本営の作戦でも様々な形で彼と関わる事となった。

 最期には大型の巡航ミサイルの打ち上げを画策するも、環とアキラの手によって阻止、息の根を止められる。




 九号 / 禾原(のぎはら) (たかし)


 機構側の新型EO・装着重装型。

 四十一歳。


 概要は八号と同じ。




 民間人


 門倉(かどくら) 雄一郎(ゆういちろう)


 元カドクラ重工業株式会社・代表、東明重工業株式会社・代表。

 陸軍第二師団の田辺とは高校の同期生にあたる五十八歳。


 元々は孫である晃一の生死を盾に取られての協力であったが、兄に謀殺された弟や義理の息子と嫁の因縁もあり、反機構勢力に対し大きな援助を行う。

 彼に采配出来る財力・技術力が無ければ内戦の成功は無かったと言われる事から、この内戦における一番のキーマンであった事は間違い無いだろう。


 経営者としてその辣腕を振るい、カドクラ重工業を極東最大手の企業にまで引き上げたやり手である。

 孫に甘い面を見せる事もままあるが、対人関係で行き詰まった晃一に対して指針を示し諭す事もあり、甘いだけでないちゃんとしたお祖父ちゃんをやっている様だ。


 内戦終了後は倉橋や唐沢からの技術供与を受け、欧州で通用するだけの戦力の開発に奔走。

 更には極東内の企業を取りまとめる為に忙しい日々を送っている。




 藤代(ふじしろ) 恭子(きょうこ)


 Eブロック理科大学・物理学科三回生。

 郁朗の妹で年齢は二十一歳。


 女性にしては身長が高く、貧……少しばかり胸元が薄い。

 所謂ブラコンである。

 彼女の行き過ぎたそれは悪戯として機能する事から、郁朗からは常に警戒されていた。

 祖父、父、兄に甘やかされて育った為に我が強く、甘やかされるのは自身の権利と言って憚らない。

 酷い我儘を言わないだけマシとは叔父である谷町の談。


 郁朗が拉致され行方不明になった際には自責の念で潰れそうになったものの、彼の生徒達のお陰で我に返り父母を支える事を決意。

 その一人である坂口と郁朗の邂逅と現状を聞くと即座に行動を起こし、谷町を通して解放者組織への接触に成功、彼との再会を果たす。

 その際に千豊と出会い、郁朗の話も合わせて彼女を敵と認定、小姑として機能を手に入れた。


 内戦終了後、郁朗が戻ってくるものとばかり思っていたのだがそれが叶わず、谷町に電話をしては愚痴る日々を送っているそうである。




 藤代(ふじしろ) (みどり)


 藤代家を預かる主婦、旧姓谷町。

 四十代後半。


 藤代家の財布と台所を預かる最高権力者。

 彼女に逆らおうものなら説教された挙句に泣かれ、居たたまれない空気に包まれる事請け合いであり、親族一同にとってのラスボスと言えるだろう。

 小柄で小動物を思わせる顔つきだが、中身は結構な猛獣である。

 郁朗の行方が知れない時期に、家族の為に気丈に振る舞うだけの強さを見せる。


 恭子の胸元が寂しいのは彼女からの遺伝。

 結婚前の一時期、藤代恭一氏へよからぬ疑惑がかかった程に身体的造形が若い。


 内戦終了後、相変わらず旦那とイチャコラしながら郁朗の帰りを家で待っている。




 藤代(ふじしろ) 恭一(きょういち)


 藤代家家長。

 五十一歳。


 旧カドクラ、現在の東明重工業の傘下の材質部門の研究企業で働いている。

 恭子が理系の大学に進んだのは彼の影響である。


 長身の恵まれた体躯を持ち、その辺りは郁朗にしっかりと遺伝している様である。

 実家の拳法道場で師範クラスにまで鍛えに鍛えられた心体は共に打たれ強く、少々の事では折れない強さを持っている。

 だが郁朗失踪の際には相当堪えた様で、あと少し心に余裕の無い生活が続けばどうなっていたか判らなかった、そう本人は後に述べている。


 中高時代は近隣に名を轟かせていたヤンチャ坊主で、その頃に後の伴侶となる碧と出会う。

 一目惚れだそうで、後に義理の弟となる谷町の面倒もよく見ていたそうだ。

 谷町の古典映像の収集癖も、元はと言えば恭一が勧めた太陽に吠えるドラマの影響なのだそうだ。

 故に彼もまた『かどや』の存在を知っており、中々に業の深い趣味を満喫している様である。


 内戦終了後は社命で新素材の開発に勤しみながら、暇を見ては碧さんとイチャコラしている。




 雪村(ゆきむら) 志津乃(しづの)


 元Sブロック医科大学教授、脳神経外科学の権威。

 六十八歳の老齢だが、若い頃の美しい面影が端々に残っている。


 環の祖母であり、彼の弱点・天敵、唯一頭の上がらない存在と言える。

 自身の研究成果を機構に狙われ拒否、息子夫婦を殺害された際に環を連れて廃棄地区へと逃亡。

 当時既に五十前だったにも関わらず、外部を頼れない過酷な環境で環を育て上げた女傑。


 アジト襲撃の際に片山の機体が全損、新型装甲の機体へと換装しなければならない中、彼女の技術を借りる為に唐沢によって解放者組織に招聘される事となる。

 施術には乗り気では無かったのだが、成長した姿を見せた環の一言でそれに応じた。

 環の人間性に変化をもたらした解放者組織の人々に興味を持った事が大きかったのだろう。

 彼女の技術は廃棄地区で錆びついてはおらず、片山の新型装甲への換装は成功を収める事となった。


 内戦終了後はアジトに居座る事となり、唐沢の尻を叩き技術班の指導にあたりながら、異星の技術をその身に取り込みつつあるそうだ。




 坂口(さかぐち) 正志(まさし)


 Eブロック北部第一高校・一年。

 年齢は十六歳。


 郁朗の教員時代の教え子で、水泳部にも所属していた。

 郁朗の行方が知れなくなった直後の大会で皆が不安になる中、他の部員を鼓舞する為に奮起。

 ブロック大会を勝ち抜き都市大会へ進出、その成果もあって郁朗の母校である北部一高から推薦の声がかかり進学する。

 一般部員とのトラブルがあったものの、水泳連盟からEブロック学生選抜の強化指定選手に選ばれた。


 学生選抜の合宿の終わりに第一師団による集団誘拐未遂事件に遭遇、救助に来た郁朗と再会する事となった。

 彼の行動が切っ掛けとなり、藤代家に郁朗健在の報がもたらされる事となる。


 Sブロックに疎開後もトレーニングを続け、とうとう郁朗の高校一年時代のタイムを抜いたそうだ。

 後述の犬塚由紀子とは父親の妨害にもめげず、堅実なお付き合いを続けている。




 犬塚(いぬづか) 由紀子(ゆきこ)


 Eブロック北部第一高校・二年。

 年齢は十六歳(巨乳)。


 空挺連隊の犬塚の娘であり、空挺連隊に限らず様々な軍関係者に可愛がられている。

 物怖じしない性格と母譲りの機転の早さで、父親や関係者を言い負かしては甘いモノをご馳走になる技術を持つ。


 選手としての自身には見切りをつけたものの、小学生時代に見た郁朗の泳ぎが忘れられず、水泳に関わって生きていきたいと考えている。

 父親の転属の影響で北部一高へと編入、水泳部にマネージャーとして入部。

 紆余曲折を経て、坂口のお目付け役として学生選抜の合宿に参加。

 そこで集団誘拐未遂事件に巻き込まれた結果、行方不明となりその身を案じていた片山と再会。

 郁朗と坂口の再会にも一役買う事となる。


 内戦中はSブロックの第二師団の官舎に疎開し、坂口と共に大切な人々の帰りを静かに待った。

 坂口とのお付き合いは順調で、父親のぼやきを軽く受け流して仲良くやっている様だ。




 谷町(たにまち) 真九郎(しんくろう)


 Eブロック芸術大学映像学科・講師。

 少しお腹まわりが気になる四十五歳。

 好きな刑事はジーパンとゴリさん。


 郁朗の叔父にあたり、彼の古典映像の知識は父親と谷町の影響によるものである。

 趣味が高じて映像関係の学科の講師になる程に、古典映像を愛している。

 その世界では名前も通っており、旧世代の媒体からデータを吸い出す案件もある事からハード面にも強い。


 Eブロックにある『かどや』と呼ばれるバーに出没。

 マスターの好意もあって半ば彼の拠点になっており、そこでは日夜様々な映像の取引を行っている。

 尚、この世界では二十世紀の映像はマスターテープ等が消失しており、個人の所有していた映像媒体のみが流通していると、機構により"設定"されている。


 内戦終了後も変わらず古典映像中心、時折姪の恭子の愚痴を聞く日々を送っている。




 山道(さんどう) 隆道(たかみち)


 元極東陸軍情報部第二課(情報保全部)所属。

 設定年齢は三十六歳。


 片山の軍大学時代の先輩であり、除隊後に転がり込んだ調査会社の所長である。

 抜け目無く要領の良い生き方というものを体現しており、周囲の人間を呆れさせている


 所属している勢力は不明だが、C4達と同じく異星出身の工作員である。

 一号による事務所襲撃事件の後に行方が判らなくなっていたのだが、何やら色々と暗躍していたらしい。

 目的等は不明であるが、遠くない内に極東を去るつもりの様だ。


 軍大学時代に片山により地球の古典映像の魅力を伝道され、その世界に目覚める。

 谷町と知り合ってからは『かどや』に入り浸り、日々同好の士達との取引や会話を楽しんでいた。

 時代劇が好きな様で、特に昼行灯の同心殺し屋のシリーズにおける、彼の同心の騙し討ちの手腕と剣術に憧れを抱いている様だ。


 『かどや』での谷町との再会を最後に、現在は再びその姿を隠している。




 萩原(はぎわら) 誠司(せいじ)


 元カドクラ重工業株式会社・港湾部部長、現在は東明重工業株式会社に所属。

 五十九歳。


 長年カドクラの港湾部で海軍の高速潜水艇の開発とメンテナンスに従事していた。

 他都市侵攻計画の為に港湾部が海軍から切り離され腐っていた所を、門倉雄一郎により水名神の建造の為に招聘される。

 水名神の設計を見た彼は倉橋のその発想と技術に惚れ込み快諾。

 改修を含めその完成に尽力した。

 水名神のブリッジ要員に古関達を推挙したのも彼である。


 現在は欧州侵攻に向けた水名神の再改修を最後の奉公として、老体にムチを打ち現場指揮を行っている。



 門倉(かどくら) 健次郎(けんじろう)


 フリージャーナリストであり、機構の闇を追っていた。

 享年二十五歳。


 戸籍上は門倉雄一郎の長子となっているが実子では無く養子。

 謀殺された門倉の三男・健一郎の子であり、雄一郎は血縁関係だけで見れば伯父にあたる。


 雄一郎によって育てられるも、自身の生まれと実父の死の真相を知り大学卒業後にジャーナリストとなり、その実態に着々と近づきつつあった。

 ある取材中に機構に命を狙われた所を偶然M4により助けられ、協力関係を構築する。

 後に連れ合いとなり、晃一が生まれる事となった。


 M4の任務に協力中に襲撃され、彼女と共に命を落とす。





 門倉(かどくら) 英一郎(えいいちろう)


 カドクラグループ総帥。

 六十一歳。


 独善的な性格をしているが、経営者としての能力は高い。

 自身の立ち位置を確固たるものにする為に機構に接触。

 甲斐と協調して他都市侵攻に向けて暗躍していた。


 弟である健一郎、その子であり雄一郎の養子・健次郎を自身の為に簡単に謀殺出来る辺り、身内であろうと自身の障害になるのであれば排除する冷徹さを持っていると言える。


 内戦終局時、自勢力の旗色が悪い事を察すると、海軍の同調者を扇動し自身の勢力と共に数十隻の大型輸送潜水艇にて極東を脱出。

 行き着くであろう先は欧州と予測されている。




 加橋(かはし) 慎一(しんいち)


 極東政府内閣総理大臣。

 五十七歳。


 機構による傀儡政権の代表とも言える人物。

 自己を持たないコントロールし易い性格の為、機構により総理の椅子に座らされた。


 彼はそれを自身の実力と思い違いをしており、いずれは機構すら掌で操ろうと妄想していたそうだ。

 千豊と討論番組にて言葉をぶつけ合う最中、突如現れた甲斐により射殺される。

 後年の評価として『極東史上に残る道化』というものがあるが、史実を端的に語っているという事で正しい認識として教科書に載せられている。

お読み頂きありがとうございました。

引き続きご愛顧頂けると嬉しく思います。

それではまた次回お会いしましょう。


2016.09.06 改稿版に差し替え

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ